Road to KENYA 番外編2

ロンドンよれよれ編

GWのようにさわやかな気候のケニヤから真夜中のフライトを経てたどりついたロンドンは

…真冬(T_T)

ロンドンに留学中の友人によれば、我々が訪れた2日間は寒波の谷間にあたり、まだ暖かい方だったのだそうです。それを聞いた瞬間、こんどロンドンに来るときは、絶対夏にしよう! と心に決めた3号(寒さに弱いから)。というわけで、よれよれな番外編その2です。
 友人からの手紙

ジョモ・ケニヤッタ・ナイロビ空港を真夜中に出発した2号&3号は、機内にて爆睡。 ヒースロー空港に降りて入国手続を済ませると、地下鉄でホテルに向かう。旅行会社で手配してもらったホテルはスタキス・セント・アーミンズ。 吹き抜けのロビーにはツリーが飾られ、なかなか素敵なホテルだった。

チェックインには時間が早すぎるので、宿泊予約してある旨を告げてスーツケースを預かってもらう。 ロイヤル・ナショナルとは違ってちゃんとコンセルジュがいるのだ。そして彼は、我々宛のメッセージを預かっていた。ロンドン留学中の友人SがFAXしてくれたものだ。

実はケニヤに向かう前、ヒースロー空港から彼女の住むドミ(寮)に電話して、彼女と連絡をとっていたのだ(眠くて死にそうだったがやるべきことはきちんとやっていた2人)。 彼女は、滞在するホテル名からNoを調べてくれたのである。感謝!FAXには、長旅をねぎらう言葉と、明日の待ち合わせ(大英博物館にて)が書かれていた。 彼女の心遣いと、手書きの文字が心にしみた。

コンセルジュに、ホテル近くにあるバッキンガム宮殿の衛兵交代の時間を確認して観光開始(その前に最寄り駅のカフェでお茶)。ロンドン名物の灰色の空のしたを歩く。 持参した厚手のコートを着ていても、さ、寒い…。衛兵交代はよく見えず、また特に解説もないので、何がなんだかよくわからない。 そのうち、冷たい風が吹きはじめ、2人はあまりの寒さに耐えられなくなってきた(特に3号)。

寒くて見学どころではなくなってきたため、何か温かいものが飲める場所を探すべく、2人は宮殿前をあとにした。しかし、宮殿近くにはそれらしき店がない。 しばらく歩いてようやく見つけたパブにとびこむ。ビールを飲みながら食事する大人達にまじって我々はコーヒー。うー、あったかいお茶ってサイコー!生き返る~。

この後、寒くて死ぬ→お茶で生き返る サイクルは短くなるばかり(^^;;;

気を取り直して観光開始。ウェストミンスター寺院を観光(この近くで2号は1人旅旅行者に次から次へと写真撮影を頼まれるはめに。 中には「それはウェストミンスターじゃないけどいいのか?」という建物を背景に撮ってくれと頼む人もいた)

ビッグベン観光などを経て、チェックインのためいったんホテルへ戻る。ホテルで休憩後、近くを散策に出かける。 近くにニュー・スコットランドヤードがあったため、シャーロキアンの1号のために看板をパチリ。その後は適当に歩く。 クリスマスシーズンということで、アンティークショップのショーケースにはペンダントや指輪がきれいにディスプレイされセール中。 ナイロビで宝石の魅力を知ってしまった(笑)2人は、寒さにも負けず、あちこちの店のショーウィンドウにはりついて品定め(でも買わなかった)。

途中、インド人の経営するスーパーで飲み物を買い、ホテルに戻った2人。そこで旅の疲れがどっと出てしまい、2人してベッドに倒れ込んだきり全く動けなくなってしまった(マジです)。 夕食を食べに行くことすらできぬまま(ホテルには美味しいと評判のレストランもあったのに)、途中、残った力を振り絞って着替えるのがやっと。

夜間長距離移動+気温差のWパンチ。やっぱりこの旅はきつかった…

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 "Are you lost?" ~迷える女王様~

死んだように倒れ込んだベットから、2人は何とか起きあがった。朝食はルームサービスだったため、一応チップなども用意する。 イギリスならではの花柄ファブリックの部屋で優雅に朝食という姿を写真を撮ってみたが、帰国後に現像してみると、

都合により、お見せできませんm(_ _)m

というひどい顔をしていた。もともと色白の3号の顔は白を通りこして青(^^;。朝食の最中に部屋の電話がなんども鳴ったが、出た途端に切れてしまう。 幽霊電話か?と思ったら、ようやく人の声が。それは、3号の両親からの国際電話だった。ホテルの交換機の調子が悪く、フロントからつなぐ際に切れてしまったものらしい。

友人Sとの待ち合わせ場所、大英博物館に向かう。地下鉄ホルボーン駅で降りて地図を見るが、自分たちが駅のどちら側にいるのか、いまいちつかめない(地図の縮尺が大きかったせいもある)。 有名な場所だし何とかなるだろう、と歩き出したものの人影も少なく、それらしき建物も見えてこない。「一体どこにあるんだろうね?」と2号はすぐ後ろにいるはずの3号を振り返る。

しかし、3号の姿ははるか後方に、小さくぽつーん…

実は3号はあまりの寒さに動けなくなり、それでも必死にとぼとぼと(日本語が変?)2号の後ろから追いかけていたのだ。「待って」という声すら出せないような状態だった。 焦った2号は3号のもとにやってきた。「だ、大丈夫(…じゃないよなあ)?」

哀れな東洋人2人(小柄なので子供に見えたかも)が頼りなげに歩いているのを見て、通りすがりの女性(40才くらいか?)が近寄ってきてくれた。 2号&3号に向かって

"Are you lost?"

と声をかけてくれる。"lost" という言葉の意味が二重三重の意味で(道を失ったor我々そのものが遺失物)、「ま・さ・に、そのとお~り!」という状態だったため、深く何度も頷きながら

"Yes, we're lost!"

と妙に自信ありげに答えてしまった2号。女性はとてもいい人で、英国人にはめずらしくゆっくりとした英語で大英博物館へ行く道を教えてくれた。 彼女に出会わなければ、2人は永遠にlost状態だったかもしれない。

失われることなく(?)大英博物館にたどりついた2人は、待ち合わせまで少し時間があったためお手洗いに向かった。そこを出たところで、ふと気づくと目の前に友人Sが。 あの広大な大英博物館で、待ち合わせ場所以外で出会えるとは不思議な偶然もあるもの。

寒さで完全にグロッキーな3号を見かねて、まず館内のカフェでお茶。何とか復活したので、いざ見学へ出発。ここで2号が狙っていたルネッサンス展示室は「修復中」。 修復大王の本領発揮である。しょうがないのでエジプトのミイラ(これは1号が見たがっていたので代理見学)などを見る。3号のリクエストは奥の方にある日本ギャラリー。

写真撮影禁止だったらしいが、警備員がちょうど不在で撮影に成功。
#真似しないで下さいm(_ _)m

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 パブの夜

大英博物館を後にした我々は、友人Sの先導で昼食を食べることにした。博物館からほど近い、"My Dutch House"というレストランに入る。 明るい雰囲気のお店で学生が多い(特に女性)。

ここはパンケーキ(ピザのようにいろいろトッピングされている)のお店だった。しかし、パンケーキのサイズが並じゃない。直径30cm超の大皿ギリギリにどどーんとのっかっている。 最初見たときはひるんだが、寒くてお腹も空いていたので、とにかく食べる。…おいしい。生き返る。

そのあと、デザートにまたもや大きなワッフルが登場。体重を気にしながらも結局食べてしまう。

病弱な3号の切り札は「食べると治る、寝ると治る」→太る(^^;

ちなみに友人Sは、ロンドンに留学してから太ったと嘆いていた。うん、こういうものを食べているとそうかもしれないなあ…。 (注。しかし彼女は帰国後にきっちり元の姿に戻った。エライ)

だいぶ復活したので3人で観光再開。セントポール大聖堂に向かう。 イギリス旅行記にも書いたが、ここでは1号のお薦めポイント「囁きの回廊」に登るという使命を果たさねば!!  疲れた身体に階段はきつい。おまけに三半規管の弱い3号は螺旋階段が苦手。目がまわってしまうのだ。しょうがないので、まっすぐな軌道で登り、壁に突き当たったら90度方向転換する作戦でいくことに。

名付けて、必殺(?)四角登り

フィレンツェのドゥオモ,バルセロナのサグラダ・ファミリアでもこの技を使うはめになろうとは…トホホ。

登ってはみたものの、一体何をどうしたら「囁きの回廊」なのかよくわからない。しょうがないので適当に天井など向かって囁いてみる。…全然聞こえんぞ。???  そんな我々を見ていた掃除のおじさんが近寄ってきて、壁に向かって囁く仕草をする。そして少し離れたところに行って壁に耳を近づけてみるようにと言った。 すると、おお、聞こえる聞こえる。

お礼を言うと、おじさんは頷いて掃除に戻った。もう一度囁き実験。かなり離れた所でも、はっきり声が聞こえる。こりゃすごい。 実験を継続しようとしたら、回廊の真下から美しい歌声が響いてきた。クリスマスを控え、聖歌隊が練習しているらしい。 ソプラノ~バスの声が幾重にも積み重なり、ドームに反響する。空気に声がとけ込み、たゆたっているかのよう。 しばらく、その響きを堪能する我々だった。

セントポール大聖堂を後にした我々は、ピカデリーサーカスへ向かった。フォートナムメイソンで紅茶を買ったり、お土産を物色する。 一部を除き、ヒースローの免税店で買うつもりだったので、やや少な目。裏通りに臨時のノミの市がたっていたので潜入したが、結局何も買わなかった。

イギリスの冬は日暮れが早い。ロンドンといえばパブ、というわけでヴィクトリア駅へ移動し、駅前のパブへ。うわ、混んでいる。1階は満員だったため地下へ降りて何とか席をゲット。 ビター、エール、ラガーとそれぞれ違うビールを飲んで味見。

#しかし、このあたりは全く記憶にないワタクシ…

軽くつまみながら飲んでいたが、話がはずみすぎて9時を過ぎてしまった。 9時過ぎると食べ物は注文できない。うーん、まだお腹空いてるんだけどなあ。しょうがないので袋入りのポテトチップ(クリスプ。これはおいしい)を買って食べる。 この時、話をしながらも3号は頻繁に落ちて(意識を失って)いた。学生時代の思い出話など花が咲いた記憶はあるんですが。

パブを出て、駅方面に歩くといきなり「お弁当」ののぼりが目に入る。なぜこんなところに?ここはコンビニのような店で、窓越しにのぞくと「焼きそば」や「おにぎり」が並んでいた。 なんか、突然日本に戻ってきたようで不思議な気分…。思わず記念撮影してしまう。 ここで友人Sに別れを告げ、ホテルへと戻った。

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 さらば 免税店 ロンドン

翌朝、10時のモーニングコールで目覚めると帰国の支度をしてチェックアウト。地下鉄でヒースロー空港へと向かう。 地下鉄の中で不意に2号が「搭乗券、どこに行ったんだろう…」と言いだし、手荷物を探し始めた。みるみる不安げな顔になり「ない…」

途中駅でいったん下車し、落ち着いて探したところ、見つかったので一安心。再び地下鉄に乗るが、不審な荷物が見つかったとかで(イギリスはIRAがらみで爆破テロもあるので神経質)停まってしまう。 まあ、時間に余裕を見て出てきたから大丈夫だとは思うけど。

無事にヒースローに到着し、VS航空のカウンタでチェックインしようとすると、なぜか長蛇の列。 それも日本人の若い女性ばかり。そろいもそろってものすごいお土産の量。超過料金をとられる人も多く、列はなかなか進まない。うーん、ピンチ。

ようやくチェックインと入国審査を終え、さあ免税店で買い物しようと思った途端、我々の乗る便の最終搭乗を促す放送(それも日本語)が。 ええ、まだカシミアのマフラーも、サーモンも、ハロッズも何も買ってないのに~(T_T) 欲しいモノのあふれる免税店で、5分と時間を決めて最低限のお土産だけ購入。

思えばこれがイタリア、スペインと続く免税店素通りのはじまり…

ようやく搭乗した機内は日本人(女子大生らしい)だらけでガヤガヤ。我々は疲れているので寝たいんですケド。 おまけに安定飛行に移る前から勝手にシートベルトを外してガンガン歩きまわる始末。をいをい…最低のルールは守ってくれぇ。同じ日本人として恥ずかしいぞ!

爆睡しながらもふと目が覚めた時は、ちょうど機内免税品販売の最中だった。そして、彼女たちは次々とブランド物を見せてもらい、ガンガン買っていた。 …あれだけのお土産買って、まだ欲しい物があるのか~?といぶかしむ貧乏性の2号&3号。

つられた訳ではないが、1号にきちんとしたお土産がないのに気づき、二人して残った外貨を合わせて買えるものをカタログで探す。お、これがいい!

買ったのは、ラルフ・ローレンの香水。その名はサファリ

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