チリ通信−26 (2006年12月11日)
皆様、いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。
日本は冬本番ようですが、こちらイキケは暑さが厳しく焦げ付いています。
まずは仕事の話です。
ここのところヒラメの種苗生産に没頭しており、第1群として1,600尾(90日齢)の種苗を生産できました。
大量種苗生産には2桁ほど少ないですが、施設的にも経済的にもこの当たりが妥当のようです。
第2群は3,000尾(30日齢)ほどの仔魚を飼育していましたが、移槽後大量斃死を起こし20尾が残りました。
その先日には数年飼育していたムラタの親魚を、寄生虫のために大量に殺した後の出来事でした。
ヒラメにしろムラタにしろ飼育・生産にかかった労力やコストが無に帰った(負に転換した)わけです。
解っている事ですが、いまさらながらこの仕事の厳しさを思い知らされる出来事でした。
原因は給水施設にありそうですが、人為的な甘さも無視できません。
今回の失敗を教訓として、施設の改善と作業の向上に役立てるしかありません。
とはいえ、しばらく仕事をする元気が出ませんでしたが・・・。
明るい話題に話は変わり、私の誕生日パーティーの話です。
今年は種苗生産が忙しいので、手作りの巻き寿司は無しとしました。
そこで今回は以前食べておいしかった、コシメントをリクエストしました。
コシメントは寸胴に肉・野菜・海産物を入れ煮込む鍋物です。
準備は具である肉(鶏・牛・豚)、野菜(ジャガイモ)、魚(ヒラメ)、貝類(ハマグリ・ムール貝・ホタテ)の順で底から敷き詰めていき、
最後はキャベツで蓋をして煮込みます。
今回は大サービスで、私の好物であるハイバ(カニ)をTopに乗せてくれました。
役得というか経済的というか、具の海産物は全て実験で飼育されている魚やその餌でまかなわれています。
基本的に水などはあまり入れずに具から出た汁だけで煮込むので、具を食べた後の汁で2回幸せになれる鍋です。
あんまり幸せなので、思わずヒラメの親魚槽で泳いでしまいました。
でも水槽に生息する虫に食われたのか、翌日はわき腹に赤いポチポチができました。
というところでまた来月(来年)のココロだー!。
二川topへ