『4年間をふりかえって』 8期 吉川


 海にあこがれ、潜ることにあこがれて日本大学に入学して来た私。

色々な夢を胸にそしてその夢に一歩でも近づくためスチューデント・ダイバーズ・クラブに飛び込んだ。

クラブに入ったばかりの私はいつも「日本のクストーになるんです!そして彼のように世界の海をカリプソ号に乗り込んで潜るんです!」と

言いまくっていた。

ところがその頃の私が実際やっていたことはといえば酒を飲めばジンマシン、

新歓コンパでは明石のタコ踊りなどと日本のクストーにはほど遠いことばかりであった。


 しかし、私の大学生活におけるSDCは大部分を占め、たいがいの私の行動、思考のもとにはクラブがあり、海があった。

我がクラブを通じて、私は多くの素晴らしい人々と出会った。

それは先輩、同僚、後輩、合宿での民宿の人々や色んなダイバー達etc。


 そして、この素晴らしい仲間たちと信頼し合い、一緒に潜り、同じ釜の飯を食べ、酒を飲んでは一緒に騒ぎ、意見し合った。

この私のクラブでの四年間は私に人生の仲間を与えてくれ、人生の勉強もさせてくれ、

そして何よりも海の素晴らしさと、恐さと、友だちになる方法を教えてくれた。

このことは海の男にこれからなろうとしている私の原型となるであろう。


 1月7日に、我々第8期追ん出し会と創部10周年記念パーティーを迎え、

今日の私を創ったともいえるSDC、そのOBの仲間入りをしようとしている。

これから社会人として、又、OBとして自分に可能な限り頑張ろうと思っている。


 日本のクストーで始まりジンマシン、明石のタコ、12時30分の男、沖縄の海と麻雀に狂い、

そしてヒゲと心のダイビング、心のダイバーで四年間を終ろうとしている。

が、しかし、この四年間の経験と体験は自分のダイビングとして体が覚え込み、頭に焼きついて離れなくなっている。

この自分のダイビングを将来の私の海へのチャレンジに生かすことに努めよう。

そして自分のまだ見えない夢に一歩一歩近づこう!


 最後に私はこのクラブの一員であることに感謝し、素晴らしいクラブが10周年といわず永遠に続くことを望み、

そして後輩たちも素晴らしい海の男に育つことを願う。



     


文集もくじ