『海の未来について』 10期 鈴木
私たちの潜っている海とは何だろう?
海は地球と共に生まれ、共に生きてきた。
この暗黒に魅ちた沈黙の世界、魚達の天国、全ての生命の出発点でもある。
そんな海の未来はどうなるのだろうか?
現在、世界中で海洋汚染というものが問題になっている。
おもな原因は工場からの工業排水や一般家庭からの汚水の垂れ流しである。
このまま流し続けたら、そう長くかからずに海は死んでしまうことだろう。
海の浄化能力にも限界があるのである。
今日、日本のあちこちで海が死んでいると言うことが聞かれる。
このままでいったら世界中の海が死んでしまうだろう。
そんなことは絶対に食い止めなければならない。
海を汚すということは、魚や貝を食べる人間が、また自分達が流した汚水を飲み食べることと同じである。
それ以前に魚が居なくなってしまうかもしれない。
人間は海からの恩恵をたくさん受けているのである。
一人一人が汚染防止ということを心がけ、もっと美しい海にしていってほしいと思う。
将来海は、人類が生存して行くために必要不可欠なものとなるだろう。
21世紀には人口が現在の約2倍の80億人となることが推定されている。
限られた地上には人間がひしめき合うように住み合うことだろう。
そのため食糧の生産というものがどうしても追いつかなくなることは必至である。
そのため動物蛋白質などを魚に求めることになるだろう。
将来、海洋牧場や養殖などが盛んにおこなわれていくだろう。
また、数十年後には掘り尽されてしまうであろう石油や、その他の鉱物資源も無尽蔵に広がる深海にまで取りに行くことだろう。
人間は将来、海というものを今以上に利用し、海と共に生きていくことだろう。
そしてこの海をいつまでも美しく、大事にしてやらなくてはならないと思う。
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