『何故潜水するのか』   4期 田沼


 私は潜水を始めてから8年になりますが、現在もクラブの延長のような形で潜水業務にたずさわっております。

私が潜水を始めたのは、将来、水産人として生きようと決めた時から始ります。

水産をやるなら海を知らなければならない、特に海の中を知らなければ話が始らないのではないかという考えが、潜水を始めたそもそもの理由です。


 このような動機で始めた潜水だったので、始めはある程度事務的な感じで潜水技術を習得していったのですが、

クラブ活動などで潜水を重ねていくうちに、いつのまにか潜水の魅力にとりつかれ、潜水にどっぷりとつかってしまいました。


 それでは潜水の魅力とはなんだと言えば、色々と挙げることが出来ると思いますが、

私が第一に挙げることとしては、海の中の美しさ、神秘性、静寂等はどれを取ってもすばらしいものであり、今さら言うまでもありませんが、

この素晴らしい事を体験する為には常に非常な危険が伴い、孤独感や恐怖に襲われる事があります。

このように、美しさと恐怖心の接点に身を置いたとき、自分の五感に伝わってくる色々な感じを私は第一に挙げます。

これは潜ったことのある人でなければ感じ得ないものだと思います。

私は海に潜った時は常にこのような感じに浸れれば幸せだなぁと思っていますが、最近は仕事で潜水を行っているせいか、

あまりこのような素晴らしい感じに浸ることはありません。


 昨年、私は現役とOBの親睦を兼ねての「潜水会」に参加しましたが、久し振りのレジャーダイビングだったので、素晴らしい体験ができました。

これからもできる限りクラブの合宿等に参加して素晴らしい体験に浸りたいと思っています。





         


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