『会計者としてどうやってきたか、その苦労談など』 8期会計係 和田
会計の仕事と言うのは、ただお金を集めればよいのである。誰にでも出来る事であるし、そうたいして頭も使わない。
ただ、ちょっとした苦労は、お金のない連中からいかにお金を取るかである。この事はその年の会計者がそれぞれのテクニックを用いている。
私の場合は・・・・・・秘密。
別に変わった事をやった訳ではない。ただ言えるのは、きわめてまじめ?な会計であった事だけだった。
会計というには便利なもので、自分のお金が無くなってもいつでも人の許し無しで借りれるし、いつ貸しても誰からも何も言われない。
ほんとうに都合のよい役だと思う。
だが、人のお金を預かっているのであるから、それにはちゃんとした責任というのを忘れてはいけない。
ちょっと弁解したが、あまり好んでやる人はいないであろう。
私の会計時代に車を購入した。
と言ってもある仲間の家の車を買ったのであるが、それでもちょっとした大金であった。
その資金ぐりは、合宿でやや多目に残し、残りを部員から5,000円づつ集めた。
ここで私が3年の時の4年生には10,000円づつ出してもらった。
結局5,000円を返済したが、その時の4年生は何のかんのと言いながらも全員出してくれた。
わたしは一人感心し、又、4年生に感謝の心で一杯であった。
自分たちは卒業して行くため車はほとんど使えないにもかかわらず出してくれる、このクラブに対する情熱と言おうか
4年生としての諦めと言おうか、ともかく嬉しかった。
そんな訳で車を購入する上では会計者の私としては何の苦労もなかった。
またそれも当然である。みんなで車を買おうと言ってみんなでお金を出したのである。
会計とはただそれを集めて無事に車を購入するだけである。
やや冗談めいた事も書いたが、クラブの中の会計とは、部長、もしくは副部長との信頼感の上に立って始めて活動の出来るものである。
又、たくさんの部員がいるから一つにまとめなければいけないのである。ただそれだけの事である。
最後に、会計者として一ついやな事がある。コンパなどの酒の席で絶対に酔いつぶれられない事である。
又、宴会の席でも常にお金に目を光らせていなければならない。どんなアクシデントが起こるかもしれないからだ。
合宿においても、何度かいやな思いをした事を多くの部員が知っているであろう。
会計の役を離れての最初のコンパの時のすがすがしさは、会計をやった者でなければ分からないであろう。
我がクラブにおいて会計とはやはり無くてはならない存在であろう。
そして女性の次に恐ろしく、大切なお金を預かるのであるから、会計をやる者は心して任務を遂行しなければならない。
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