『クラブ運営について』   2期部長 石井


 70年4月になって、1年生の校舎が藤沢に移ったと言う事で、会員が2・3・4年生だけとなり、

更に4年生の出席率がどうしても少なくなってしまい、実際には、2・3年生のみの人員になってしまった。

ただ、少人数という為に、全員の潜水技術に関しては平均的に向上したと言って良いと思う。


 今までともすれば個人的でしかなかった水中写真撮影をクラブの目標にする等々、

更に合宿中には、トレーナーが全員の健康に気を使い、夜は潜水生理学の講義を行なったような訳である。


 何よりも、SDCの第一目標である安全潜水をモットーに置いている事には何の変わりもないが、

この安全潜水ということを考え直した末に、

潜水技術を身につけるより前に、ある程度の潜水生理学を頭にたたき込んでおく必要があると結論した。


 この生理学を学習するのには、どうしても月・水・金の練習日では足りない。

練習日には、陸トレ、プールで終わってしまうので、通常の合宿以外に年5〜6回世田谷青年の家において一泊の小合宿を実施する事にして、

潜水生理学と、各自の親睦に力を入れる事にした。


 この合宿は、平日に授業の終わった後、青年の家に入り陸トレをやった後自炊し、夜は生理学をトレーナーの指導でみっちりと身に付け、

更に翌朝には、マラソン、柔軟体操をやり学校へいくという、かなりハードなものであったが、皆良く参加してくれた。

この事は後になってクラブ員が参加しやすい体制をクラブ全体が作ってゆくべきだという事を考えさせてくれた。


        


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