チリ通信 - 8 050505

皆様お元気でしょうか。
私は元気です。

今日のお題は“学園封鎖”、“食生活”、“潜水開始”の三つです。

まずは学園紛争による大学封鎖です。
前回にも話しましたが4月15日より学生により大学が封鎖されています。
学生の要求は授業料補助のようで、ストライキ初日は本学前で学生がタイヤを燃やし出動した警察が放水と衝突がありましたが、
その後はほぼ落ち着いています。
海洋学部キャンパスでは入口がいすと机で封鎖されましたが、教授連は徒歩で学内に入ることができました。
しかし、学生側は政府の対応に満足できなかったのか昨日から学内に入ることができなくなりました。
大学側も昨日はホテルに教授連が集まり全体会議を開き、問題点と対策などの話し合いがもたれました。
学生は時折、州政府庁舎へのデモ行進や大通りに机を持ち出しての昼食バザーをしていますが、
海岸通の封鎖は渋滞を起こしています。

新参者の私は問題が良く見えていないのでしょうが、この問題はずいぶん以前から起こっている事、
政府の対応は非常に遅いこと、学生と大学自体もそれほど予算を持たないことを考え、次のことを友人の教授に提案しました。
つまり大学の重要な活動源となっている外部プロジェクト予算の5%を学生補助の予算とし、
学業優秀者の中で補助必要者に対して学費の50%を補助することです。
大事なことは大学が政府の対応だけに頼らず直接学生を補助することで、大学と学生が共同体意識を持つことです。
私は授業を持っていないので直接の被害は無いのですが、プロジェクト準備のための教授との打ち合わせに齟齬が出ています。
なによりもリキが出ません。これ以上事態がこじれないよう見守るだけです。

次は食生活です。
単身赴任や独身の人であれば経験があるかと思いますが、
食生活が不規則 (簡単に言えば過食と小食が繰り返される) になることです。
先日は500gのミラフローラグラドウノ (1級米) を鍋で炊きステーキと一緒に2回で完食してしまいました。
大学時代は“イカ飯の二川”と恐れられた私ですが、30年も過ぎればチトつらい。
しかしながら幸か不幸か学園封鎖で宙に浮いたパガルデピソ(初給料フィエスタ)用アルメハとハイバを水槽から小出しにして、
あまりのうまさに感動しています。
とは言え、糸の切れたタコにならないよう規則正しい生活を心がけています。



最後の話題は潜水を始めたことです。
初給料のなかからまずはスーツと3点セット(マスク・シュノーケル・フィン)を購入し、大学前で潜りました。 
水温は16-18℃なのでいくら私でもスーツ無しでは潜れません。
つねに海の中の状態を知っていないと、見当違いのプロジェクト計画を立ててしまいます。
体力づくりのため海岸のジョギングと柔軟体操は毎朝かかさずやっています。
まだまだリハビリ潜水ですがそのうちブセオ(潜水漁師)と潜り、
彼らの仕事振りや漁場の状態を見たいと思っています。

  

おまけ

最近日本から食料とCDを送ってもらいました。
来るときに持ってきた平井賢はあきてしまい、長続きのする曲と思い二代目広沢寅蔵の血煙荒神山を送ってもらいました。
プラヤブラバの海原を渋い浪曲が流れています。                                   

お体大切にお過ごしください。

     

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