第三幕 二人の道標。




 緋河は駅のホームの一角にあるベンチに腰掛けていた。 十二月の寒さとはいえ、アルコールで火照った体には丁度良い。
 両足を軽く開いて前方に投げ出し、両腕を背もたれに引っ掛けているその姿は、酔っ払いのそれと何ら遜色無い。
「頭が痛い……」
 首を後ろに倒しホームの屋根を見上げる。
「ちょっと……飲み過ぎたかもな……」
 数分前の出来事が嘘のように辺りは静まり返っている。 そんな殺伐としたホームに風が吹き込む。……少し寒いかもしれない。
 今から十五分程前に、二年ぶりの同窓会はお開きになった。 誰かの「終電も近いし、そろそろお開きにするかー」という言葉を合図に、収束していった。 店を出て駅に着いた頃はまだ同窓会の余韻があったらしく、ホームで騒いだり話していた人もいたが、一本前に来た電車にほとんどの人が乗っていった。 今のホームには遅くまで仕事をしていて先の電車に乗り遅れた人や、これからまだ見ぬ大地に旅立とう、 夜はまだまだこれからだよといったオーラを放っているカップルなどの数人しかいない。
 だからと言って、緋河が電車に乗り遅れた、又はこれから未開の地へ踏み出そうとしている人かと言うと全く違う。 まだ酔いが回っているというのもあるが、一人になりたかったというのが本音だ。
 緋河は中心に立って馬鹿騒ぎを盛り上げたり、そんな馬鹿どもをまとめたりする役柄では無い。 一歩引いたところから馬鹿騒ぎを見る役だ。口数もよく喋るほうでは無いため周りからクールぶってると言われたりもするが、 当の本人には全くそんな気は無く。この性格と雰囲気は生まれついてのものなのだ。






「楽しかったね、同窓会」
 不意に声がかかる。
「楽しかったと言うか何と言うか……疲れたな」
「ふふっ。大変みたいだったね、緋河君」
「まったくだ。途中から榎本のヤツがからんでくるしさぁ……」
 と、ここまで一言二言交わしてきて不思議に思う。
「全然変わってないんだね」
 一体誰と会話してるんだ、と声のする方へ視線を動かす。
「帰る方向、同じなんだね。……一緒してもいい?」
 思いがけない少女の言葉と見かけに、何か考えがあるわけでもなく口は反応していた。
「あ、あぁ……」
 とは返事は返したものの、話し掛けてきた人物が誰だか分からなかった。 少し驚きの表情を出した顔が面白かったのか、傍に立つ少女がクスッと笑った。 その微笑んだ顔が月の逆光を受けて、とても神秘的な感じがした。
(うちのクラスに、こんな奴いたっけ……?)
 君は誰? と訊こうとして上げた声も、電車の発車を告げるベルと彼女の声に遮られた。
「あ! あれ終電だよ。ほら、乗らなきゃ!」
 終電という言葉に脳が一気にクリアになるのが分かった。
 終電。つまりこれに乗り遅れたら徒歩で帰るしかないということだ。 ほっておけば今にもスリープ状態に陥りそうな身体に、野宿や徹夜だのをする体力は残っていない。 さらに加えればサイフの中身も自分の身体と同じくらいに軽い。
 一気にベンチから腰を上げ走り出す。彼女の方は既に足が乗車口に乗りかかっていた。
『ドアが閉まります。ご注意下さい』
 何故こんな時に限ってホーム内アナウンスが透き通って聞こえるのか、頭の片隅に引っ掛かった。
(あぁ……俺やっぱり酔ってるな)
 そのことを確認した時は既に電車の中で、安堵のため息が出るのと同時だった。






「はぁ……はぁ……」
 今し方閉じたばかりのドアに背を預ける。
「はぁ……間に合ったね……」
 少し大きく息を吸いながら少女が言う。
「ふぅ……」
 急に走ったせいか少し酔いが回ったようで、それを振り払うかの様に左右に軽く頭を振る。
「大丈夫?」
 安否を気遣う声でこちらの顔を覗き込んで来た。
「お、おぅ……。ちょっと酔いが回ったような気がしただけだ」
 問題無いということを強調するように軽くガッツポーズをする。何の意味も成さない虚勢。 何をやってるんだか俺は、と思いつつ視界には彼女の顔が映る。 息を整えながらも自分を気遣ってくれた彼女の顔に、やはり見覚えは無かった。 少なくとも高校時代の同級生で同じクラスだったのは間違いないだろう。 でなければ今日の同窓会にいるはずが無いのだから。
 あまりにも真剣に見られていることに気付いたのか、彼女が少し戸惑った様な表情をする。 それも束の間。その事に気付き気まずくなったのか、やや照れ気味に視線を逸らそうとする緋河に対し、彼女は笑って返した。 微笑んだという表現が最も適切かもしれない。その微笑んだ彼女の顔を見て本格的に目を逸らした緋河を見て、再び彼女は微笑む。 端から見れば、付き合い始めてほやほやのカップルに見えたりするのかもしれない。 そんなことを思いながら彼女は微笑んだのだろう。
「くすっ……」
「ん……何が可笑しいんだ?」
「えっ!? ……ううん、何でもないよ」
 自分でも気付かない内に。
「あっ……そっ、そう言えばさ」
 この話題の転換には無理があったかな……と思いつつも、彼女は続けた。
「緋河君の駅ってどこ? 私は笹見ヶ丘だけど」
 話題を変えたいという彼女の主張に同意し、答えた。
「俺は白澤公園」
「え? それって一本前で終電の……? これ谷湯坂方面だよ?」
 少女の言葉に数瞬時が止まるのを感じた。何かの間違いであって欲しいと願い、確認行動に出る。
「……マジで?」
「うん、マジで」
 胸に抱いた唯一の期待は一瞬にして砕かれた。頭の中からアルコールが完璧に抜けていく。 希望を一瞬にして横薙ぎ一閃した彼女の顔が、今はお天道様より眩しく見える。
「はっ、ハハッ……やっちまったぁー」
 まるで抜け殻の如く真っ白になっていく緋河を見て、数秒の間を置いてから
「……いいよ?」
 不意に彼女はその言葉を言った。
「へ? ……何が?」
 理解が出来なかった。今までの会話からは繋がっていないと思われる少女の言葉に、 間の抜けた反応しか返せなかった。何がいいと言うのか。自分の間抜けさがグッド! ということなのか。 それはそれで美味しいのかもしれない……んなわけあるか!
「っ……だからっ……」
 彼女の顔が俯きがちになる。先程とは打って変わってしおらしくなった彼女の態度を不思議に思う。
 意を決したように勢い良く上げた顔にはやや触れがたい雰囲気が漂っていたが、すぐに笑顔になると
「再会の記念に、家で飲み直そうよ。まだ飲み足りないでしょ?」
 そう言う彼女の表情に、笑顔の裏に何かを決意したことがあるのが見て取れた。






 とあるマンションの前に緋河は立っていた。一人ではなく、傍らには彼女の姿もあった。 目の前のガラスのドア越しにロビーが広がっているのが見える。 流石に終電ほどの遅い時間となれば、マンションとて表を歩いている者はいないだろう。
「私の家、二階だから階段でもいいよね?」
「あっ……あぁ……」
 不意に振り返り訊ねてきた彼女の表情は、どことなく無理に笑っているようにも見えた。 恐らく緊張でもしているのだろう、と思い込むことにする。正直なところ、彼女が何を考えているのか分からない。 他人の考えが分かる方が変ではあるが。それでもある程度は何を考えているか読み取れる。 人は精密に出来ているからこそ、粗があるのだと思っているから。その粗い部分が表に染み出して。
 他人と深くは関わろうとしなかった。それでも他人の表情や素振りから何を考えているのかを読むのは、どちらかというと得意な方だった。 冷めてる分、より客観的に物事を捉えることが出来たのだろ。 それが何かの役に立った、というわけではないが、深く相手を知らなくとも話を合わせることが出来た。
 だからこそ彼女が何を考えているのか分からない。中学や高校時代に女子とはあまり話さなかったことが、原因なのかもしれない。 いや、違う。考えを読み取るとか読み取れないとかじゃなくて。 そんなのとは全く関係ない処で自分が別のこと考えているから。 だから読み取るとか読み取れないとかじゃなくて。自分が彼女に対して何を考えているのかが分からない。


 緋河自身よく分からない矛盾な思考を巡らしている内に、既に身体は一つのドアの前にあった。
「鍵開けるから、ちょっと待ってね」
 彼女の声が少し浮いている様に感じた。
 何気なく視線を動かした先で、ネームプレートが見えた。『2×× 朝樺』と書かれたネームプレートが。
 2××というのが何を示しているのかは分かる。部屋番号だ。 最初の2はこの部屋が何階にあるのかを差していて、残りの××という2桁がその階の何番目にあるのか、ということだ。
(OK。俺はおかしくない。むしろ正常だ)
 自分のことを正常だという人ほど意外と正常じゃないという話は耳にするが、とりあえず多少酔っ払ってはいるが自分は正常だ。 いや、異常だ。……自分のことを異常だと言う人は異常だと思うのだが、これ如何に。 正常と言うと異常で、異常と言っても勿論異常で。自分が正常であることは主張出来ないでは無いか。 じゃあどうすれば自分が正常だと相手にアピール出来る? ……閑話休題。
 そう、ここまでは分かる。小学生でも分かるレベルだ。だが次の2文字が問題だ。 いや、特に難しい問題ではない。むしろ問題でも何でも無い。その部屋の住人の苗字が書いてあるだけなのだから。 でも……。
「朝樺は無いだろ……」
「えっ?」
 鍵が開いたらしく、ドアノブに手を掛けていた彼女が振り返った。
「いや、何でもない……いや、何でもなくない!」
「何を言ってるのか全然分からないんだけど」
 と苦笑い。
「あのさ、朝樺って……高校時代に俺と同じ図書委員だった、朝樺深雪?」
「緋河君の友達に、私以外に朝樺って苗字の友達がいたら、分からないよ?」
 そう言った彼女の表情は、さっきとは違う、無理に作っている笑顔とは違う自然な笑顔なのが見て取れた。






 リビングに通され「ちょっと待っててね」と告げると、彼女はキッチンにアルコール類を取りに消えた。 こういう時、部屋を物色するのは異性としてどうかと思い、素直に待つという手段をとったのは正解と言えよう。
 カチャカチャといういかにも棚や冷蔵庫を漁ってますと言えそうな音を立てながら彼女が言った。
「緋河君さー、もしかして気付いてなかったのー?」
「いや、気付かないって。見た目も性格も全然違うし……」
 素直な感想を告げる。 ふと見上げると、片手に2本ずつの計4本のビール瓶と2人分のグラスを両手に抱えた深雪がキッチンから戻って来た。 そこで疑問を投下。
「朝樺ってさ、よくビール飲むの?」
「ふぇ? どうして?」
 緋河の対面の位置に座りながらビール瓶とグラスをテーブルの上に置く。
「どうしてって、あまり飲まない奴が瓶4本も家に置いとかないだろ」
「うーん、でも私はそんなに飲まないよ? たまに親がお酒とか送ってきたりはするけど。  ……そういう緋河君はどうなの?」
「──えっ、俺?」
「うん。同窓会じゃ随分飲んでたみたいだけど、私生活そのままなのかな? って」
「いやいや、家じゃほとんど飲まないよ。大学の友人とかとはたまに飲みに行ったりするけど」
 ただ聞かれたから答えただけ。それだけ。それだけのことであるにも拘らず、一瞬戸惑った自分がいた。 普段なら何の疑問も感じずに返せる質問なのに、何故か違和感があった。 何がおかしいのかは分からないが違和感があった。それだけは確実だと言える。 自信もある。……根拠は無いが。
「そうなんだー」
「……何か疑問でも?」
「同窓会の時の緋河君さ、これぐらいいつも飲んでるぜーみたいな勢いで飲んでたから。 榎本君に飲まされてるって感じもあったけどね」
 口元に笑みを作りながら彼女が言う。そんな彼女の笑顔を見て、さっきの自分の発言にちょっと悩む。 疑問があるのは自分の方では無いか、と。そう思った直後に緋河は先ほど感じた違和感の正体に気付いた。
 緋河は深雪を、己が持つ当時のイメージのままで見ていた。
 彼の中の彼女のイメージは、周りが恐くて自分の言いたいことを言えない消極的な少女だった。

 それはとてもじゃないが、自分から異性に声を掛けるようには見えなかった。
 それはとてもじゃないが、他人と躓かずに会話が出来るようには感じなかった。

 要は、物凄く内気ではっきりと物事を言えない少女だった。 その少女がいま緋河の目の前で自然に笑顔を出し、はっきりと自分の思うことを言っていた。 違和感の正体はまさにそれだった。そして思った。 目の前で楽しそうにグラスにアルコールを注いでいる彼女は、当時の少女では無いのだと。 彼女は今の彼女なのだと。






「──好きな人がいるの」
 それは突然だった。
 高校時代のアルバムなどを持ち出し、思い出話に花を咲かせていたものの、 ある程度話すことは話してしまったという感じで、リビングに静寂を取り戻しつつあった時だった。
 緋河の視界には、先ほど口付けたグラスの中を覗き込むようにしている深雪の姿が映ったに違いない。 腕の方はと言うと、グラスを持ったまま止まっている。
「私ね、好きな人がいるの」
 ──再度。深雪はアルコールの入ったグラスをテーブルの上に置いた。 それを見習うかのように緋河もグラスをテーブルの上に置く。 グラスから手を離したと同時に深雪の言葉が再会された。
「初めて見た時はちょっと恐い人だなって思ったんだけど、実際に話してみたら全然イメージとは違う人だったの。 ……あまり女子と話してる姿は見たこと無かったけど、誰とでもうまく付き合えるような……そんな人だった」
 テーブルに置いたグラスを手に取り口をつける。
 アルコールに弱いのか、まだ2杯目だと言うのに彼女の顔は少し火照っていた。 彼女と同じ様に緋河も自分のグラスに口をつける。彼のグラスは既に5杯目だった。
「でもね」
 再び彼女がグラスを置く。
「傍目からは、誰とでも仲良くしてるように見えたけど、私はそう思わなかった。 ……ううん、そう思えなかった」
「……何でさ?」
 当然の疑問として口に出す。言ってから聞かない方が良かったか、とか思ったりしたのは内緒。
「周りからね。一歩引いている様な気がしたの」
 彼女の発した言葉が少しだけ彼の心に刺さった。
「どうしてかな? 私には……彼が他の人と深く関わるのを避けてるように見えたの」
「……………」
 最初、緋河は深雪の話を聞きたくは無かった。 異性の好きな人の話は異性の前で話すことでは無いと思っていたからだ。 どんな理由、誰であれ「私は誰々が好きだった」と異性の口からは聞きたくは無いはずである。 ……と、思う。確証は無いが。
 酒の肴にはなるか、と思い軽い気持ちで聞いていたが、先の彼女の一言で緋河は『深雪の好きだった人』に少し共感を得ていた。 緋河自身が、学生時代全く持って同じだったからである。 別に誰かと深く関わりを持つのが嫌いだったわけではない。 後々のコネクションとして考えれば、大勢の人と仲良くなっておいて損は無いだろう。 ただ彼は人付き合いが面倒なだけだった。他人の機嫌を伺ったり取ったりするのが面倒なだけだった。 だからこそ、親しくなるのは表面上だけ。
「他人のことだから、放っておけばいいじゃないって友達にも言われて、全くそうだと思ったの。 それが彼のライフスタイルなんだから、赤の他人の私なんかが話を聞いても余計なお節介なんだからって、思ってたんだけど……」
 緋河は何も語らない。いや、ここで何か口に出してしまっては、これ以上先の話が聞けないような気がしたから。
「それからね、私のライフスタイルがちょっとだけ変わったの。 時間があるときは好きな読書に耽ってたけど、それに彼を観察するってことが加わったの」
 そう言う深雪の言葉には、先ほどより楽しさが混じっていた。
「最初はただ彼の本心が知りたかったっていう興味本位だったんだけど、途中からね。 そんなの関係無しに彼のことを目で追うようになってた私がいるの。そこまでやって来てやっと気付いた」
 ここまで来れば、この後に待ち受けているであろう展開は緋河にも分かった。 酒の肴にはなるかと思っていた話が、今は何故か心に刺さる。 彼女の顔さえ見なければ肴のままだったかもしれない。だがもう遅い。 とっくに緋河は深雪の顔を見ていたから。楽しそうに、嬉しそうに語る深雪の表情を見ていたから。

 どうしてこんなにも彼女の表情が痛いのだろう。
 どうしてこんなにも彼女の言葉が痛いのだろう。

 家に案内されるまで誰だか分からなかった彼女の顔を、今は何故か正面から見ることが出来ない。 ネームプレート見るまで頭の片隅にすら無かった彼女の顔が眩しい。
 苦悩する緋河のことなど、知る由も無く。深雪は言葉を紡いだ。

「何時の間にか彼のことが好きになってた」

 その言葉は既に予想されていたもので。緋河が脳裏に浮かべた言葉と一字一句の違いも無しに再生された。
「……………」
 だからといって今更何かが変わるわけでもない。自分と彼女は全く赤の他人だと、緋河自身が認めていたから。
 その言葉は特別な感情を引き出せなかったものの、彼の心境を少しだけ変えていた。
 あれだけ見られ続け、あれだけ想われ続け、何故『彼』は彼女のことを見てやらなったのだろうか、と。
 そんな、既に答えが出来きっている問いに自分が答えた。周りから一歩引いた位置にいたから。 深く関わりあいたくなかったからなのだと。
 『彼』と『自分』のいた世界は同じだったからこそ答えが導き出せる問題。緋河にこの問題は簡単すぎた。


「私……ね。……ずっと……好きだったの」
 途端に深雪の歯切れが悪くなった。そんな彼女を少しだけ気になり表を上げた。 深雪の頭は垂れており、表情が読めない。頬が少し赤に染まっているように見える。
 ──既視感。
 深雪の姿はいつか見た高校時代の彼女の姿と重なった。深雪がゆっくりと表を上げる。
 露になったのは、あの頃と変わらない今にも深雪の鼓動が聞こえてきそうな表情……。


 緋河が脳裏に描いた展開は問題を解くまで。 深雪の歯切れが悪くなるのも、あの頃と変わらない表情をするのも、緋河の予想には無かった。 だからこれから言わんとする深雪の言葉は分からない。

 ──今まで言えなくてずっと悩んでて。
 ──同窓会のお知らせが来てからね、ずっと考えてた。いろんなこと思い出してた。
 ──だから……今度こそ…ちゃんと言おうって……お……思って。

 困惑する緋河を見据えて、

「緋河真冬君のこと……ずっと……好きだった……よ」

 彼女は彼に告げた。



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