〜幕間 the feeling is forever〜




 想いは交錯し、心は混迷い、現実はすれ違う。
 距離は遠く、言葉に出さなければ届かないというのは、かつての天に伸びる塔を破壊した神の思惑に通る。
 人は時と共に言葉を得た。言葉には霊が宿り、心にキズを与える。
 そのキズを治すのもまた言葉。
 彼のキズを治すのは彼女の役目。
 本当の言葉が彼に届いたとき、彼女の想いも彼に届く。
 始まりがあれば終わりがある。そして終わりは次の始まりを告げる汽笛となる。
 それはレールの上を走る電車という人生の運命。終着駅は新たな始発駅となるように……。
 深雪の物語もここで終わる。
 ここから始まるは二人の物語。
 これから紡ぐのは、二人が二人でいるための勇気。
 そして小さなキッカケ……。



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