タガメを飼育している人の多くは、室内で飼っている人が多いと思いますが、ここでは、比較的大型で安価な衣装ケースを改造した屋外用飼育容器の作り方を紹介したいと思います。さらに、この容器を以下の給水システムと組み合わせることによって、より強力な飼育間環境を作り出せることは、実証済みです。
私が作製した給水システムには、次の3種類があります。それぞれ、メリット、デミリットがあるので、自分の用途や予算に合ったものを作製することをお勧めします。
特徴は、各給水システム(重力落下式給水システム、サイフォン式給水システム、自動給水システム)に連結された塩ビ管によって給水(換水)ができるようになっています。
@ 市販の衣装ケース(1000円以内で買えます)、 A 塩ビネット B 13mm塩ビ管、 C シリコン充填材、D 13mm L型塩ビコネクター、 E 13mm塩ビコネクター、G 針金
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13mm塩ビパイプでオーバーフロー用のドレインをつける。シリコンの充填材で両側から固定する。Vinyl chloride pipes with a diameter of 13mm were used for draining. |
塩ビネットを丸め、釣り糸で縛り、先端に熱帯魚用のウールマットで栓をする。I made the strainer by vinyl chloride net for gardening. |
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ケースに小さな穴をあけ、ふたを支えるために針金を通す。うちでは針金のかわりに13mmの塩ビ管を通し、自動給水装置と連結しています。 | ふたは13mm塩ビ管を利用して枠を作る。さらに塩ビネットで覆い、針がねでを固定する。Lid made of vinyl chrolide tubes. |
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衣装ケース(600円くらい)を用いて作成した屋外飼育容器 | 実際にタガメの繁殖用として稼動中の衣装ケース水槽 |
移動さえしなければ、比較的長く持ちます(数年以上)。また、衣装ケースに付属しているふたを上記のような自作のふたに変えることで、通気性の向上と遮光効果があります。うちのほとんどの成虫飼育用(タガメ、アズマなど)の屋外飼育容器はこのようにして自作しています。幼虫用飼育容器、特にアズマゲンゴロウモドキ大量飼育システムはこれとは全く構造が異なります。今のところ公開の予定はありません。