パソコンでカーナビのページに戻る 2015年1月3日更新
Navin'you でパソコンカーナビ
必要な機材、ソフトウェア
Navin'you ver.5.5 設定覚書 2011年12月版
■ 関連情報
Navin'You は2001年版(ver.5.5)で販売終了してます。
Navin'You で使える最新の地図データは2011年版で販売終了しました。
Navin'You しか選択肢が無かったPC用カーナビソフトの状況でしたが、MapFan Navii (2009年) Grand Map PC Navi (2008年) などの新しいパソコン用カーナビソフトも発売されてますので参考に。
2011年11月追記
MapFan Naviiは販売終了になりました。
Grandmap PC Naviも現バージョンは販売終了になりました。
SONY Navin'Youで使える最新の地図は2011年版で販売終了になりました。
当方が使ってるPCナビ環境
■ 必要な機材、ソフトウェア
ソニー ナビンユーを使ってパソコンをカーナビ化するなら、とりあえず下記の5点が必要。
1・ パソコン用カーナビソフト
2・ 地図データ
3・ GPSレシーバー
4・ GPS信号変換ソフト
5・ パソコン
ナビンユーの機能は、
ルート検索、ルートを外れた際の自動ルート再検索、音声道案内、交差点拡大、バードビュー、ヘディングアップ、走行ログの記録等、カーナビとしての機能は揃ってるが、
VISC渋滞情報は無理。
Navin' youで使える2011年11月現在での最新の地図は、
2011年11月30日発売版
全国版 (西日本、東日本の2枚組)
ゼンリン ナビソフトドライブマップ SUPER 全国版 16 拡張フォーマット専用
全国版は、このバージョンで終了しました。
2008年8月発売版
地域版 (全国が6地域に分けてあり、地域ごとに別売)
ゼンリン ナビソフトドライブマップ SUPER 地域版 13 拡張フォーマット専用
地域版は、このバージョンで終了しました。
この地図のデータは、
パソコン用地図ソフト、GoogleMaps等に比べると詳細地図の収録範囲が狭い。
地域版は、主要都市中心部の25mスケールの詳細地図が収録されているが、
全国版は、50mスケールまでの荒い地図までしか収録されていない。
Navin' you で、NMEA-0183フォーマット出力のGPSレシーバーを使うためのソフトウェア。
以前は、GPSplayer32 + nylink という同じような機能のソフトウェアがありましたが入手性が悪くなり、この2つのユーティリティの代替品として Kazchanさんにより KNLink.dll が作られました。
有用なソフトウェアを公開していただき、かおり観音Kazchanさま感謝感激雨あられ。
NMEA-0183フォーマットの信号を、ナビンユー用の信号へ変換。
GPS情報のタイムラグを補正して自車位置の表示を前方に補正とか、
GPS受信機のWGS84測地系の信号を、ナビンユー用にTOKYO測地系へ変換する機能とかも内包。
NMEA-0183フォーマット出力のもので、できるだけ最新の製品を選ぶこと。
パソコンとの接続方法は機種により、USB、Bluetooth、シリアル、PCカード等々。
古い製品は、測位開始が遅かったり、感度が低く雨降りだと測位できなかったり、安定度が悪かったり、なんてこともあるので、できるだけ最近のチップを使った最新の製品を選ぶこと。
国内で品揃えが良いのは
パソコンGPSショップ (GPSセンサーの項)
GPSDGPS.COM (GPS受信機の項 及び GPSロガーの機種の一部)
安定して使うには、WindowsXPが実用的に稼動できる性能のパソコンがお奨め。
パソコンをナビに使うメリットは、選ぶ機器にもよるがカーナビ専用機に比べ圧倒的に広く詳細な表示の画面と、カーナビ専用機には無い汎用性。
■ Navin'you ver.5.5 設定覚書
■ GPSの受信データの流れ
物理的な接続は
GPS受信機
↓ 接続は機種により、USB、Bluetooth、シリアル、PCカード等々
パソコン
ソフトウェアな接続は
GPS受信機 のNMEA-0183フォーマット出力データ (世界測地系 WGS84)
↓
USBシリアルブリッジとか、Bluetooth COMポートとかのドライバ類
↓
OSのCOMポート
(NMEA-0183フォーマットはGPS受信機とソフトウェアを 「シリアルポート」 で通信するための規格なのでOSのCOMポートを経由することになる)
↓
KNLink.dll で Navin'You用の信号に変換、加工 & 測地系を Tokyo(日本測地系) に変換
↓
Navin’you
■ Navin'you ver.5.5 インストール手順
(ナビンユーのバージョンの違いで必要の無い工程もあります)
Navin'You をインストールする。
c:\Program Files\Sony\Navin' You\AddressCatcherフォルダ をリネーム。
ダウングレードパッチ の適用
ny55navi.zip のインストール
NavinYou.exe をバイナリ編集
VolMan.dll をバイナリ編集
地図データをインストール (おでかけパック地図の作成)
KNLink.dll のインストール、環境設定
Navin'Youの環境設定
ファイル - 環境設定 - アドレスキャッチャーのチェックを解除
GPS - GPSレシーバーの設定
■ Navin' you を改造すると便利
Navin' You の各バージョンの違い、使う地図、使用方法で、Navin' youを改造する必要があったり、改造すると便利だったり。
詳細は↓こちらのサイト参照。 (どちらも情報が古くKNLink.dll に関する記載無し)
Deathtopia色即是空 空即是色 (2ch過去ログ編集版)
■ 改造内容
WindowsXP SP2〜では、アドレスキャッチャーが使用できないので、その対策。
→ アドレスキャッチャーがインストールされてるフォルダをリネーム。
ナビンユーが 『Navin' You専用DVDマップ』 対応版になってる場合は、
→ 「ナビ研 ナビソフトドライブマップ SUPER 拡張フォーマット地図」 読み込みパッチ (ダウングレードパッチ)の適用。
→ こちらもサイトが不明で → WebArchive
ナビンユーのバージョンが 「Navin' You 5 2001Edition DVD」 の場合は、
→ この版には収録されていない「ナビ研 ナビソフトドライブマップ SUPER 拡張フォーマット地図」を読むために必要なファイル」の追加が必要。
→ ny55navi.zip を検索、解凍して、インストール。
「ナビ研 ナビソフトドライブマップ SUPER 拡張フォーマット地図」から、お出かけパックを作ることが出来るようにするため NavinYou.exe をバイナリエディッタで編集。(編集方法は検索してください)
「おでかけパック」 とは、CD-ROMの地図の一部を切り出してファイル化してHDDに納める機能。
車積パソコンに光学ドライブ付けたり、仮想化したり、といった煩わしさが無いので便利。
他のPCで作ったお出かけパックを読めるようにするため VolMan.dll をバイナリエディッタで編集。(編集方法は検索してください)
光学ドライブの付いてない車積PC用のおでかけパックを、自宅デスクトップで作ったりするのに便利。
■ KNLink.dll の設定
かおり教団から KNLink.lzh をダウンロードして解凍して、
C:\Program Files\Sony\Navin' You\System\GPS フォルダにコピー。
同じフォルダに KNLink.ini って名前の設定テキストファイルを作って、内容は↓こんな感じ。
[GPSAdjust]
GPSDelayTime=2000
CarOffSet=6000
DirectionFilter=0
AvoidLimtVel=5000
SendNYMinVel=0
UsePCTime=0
WGS2TOKYO=2
[Option]
AdjustPCTime=1
TimeOffSet=1000
ComRestOnResume=1
■ Navin' you の設定
GPS → GPS/ルートガイド機能設定 → GPS → 自動設定のチェックは解除。
GPSレシーバーの種類は、[ KNLink GPS-2001zz($GPRMC) ] を選択。
COMポートはGPSレシーバーが繋がってるCOMポートを選択。
Navin' youではCOM6までしか選ぶことができないので、GPSが繋がってるCOMポートがCOM6以上になってる場合は、Windowsのデバイスマネージャーとか、Bluetoothのユーティリティで無理やりCOM6以下に設定。
USB接続のGPSレシーバーだと、ハブを経由したり、挿すUSBポートを換えるとCOM番号が変わってしまうので、同じUSBポートに挿すように。
Bluetooth接続だと、手動で設定すればCOM番号を固定できる。
当方は、zlogを経由させて、GPSレシーバーの種類は[ KNLinkクリップボード経由 ] に設定して使っています。
こうすることで、サスペンド、休止状態からの復帰時にGPSレシーバーを見失ってNavin'youがフリーズしてしまうのを防止できます。(復帰時にzlogを手動操作する必要がありますが)
■ GPSレシーバーの設定 測地系の設定
一般的なGPSレシーバーはWGS84測地系。
ナビンユーはTokyo測地系。
WGS84 → Tokyo の変換は、KNLink.dll で行う。
GPSレシーバーの測地系の設定を変更する方法もあるが、
設定が面倒だったり、電源が消耗したまま放置するとリセットされてしまったりするので、
GPSレシーバーは標準状態のWGS84のままで運用し、
KNLink.dllでTokyo測地系へ変換する方法をお奨め。
GPSレシーバーの測地系は標準状態のWGS84のままで、KNLink.iniの設定で測地系をTokyoに変換に設定。
[GPSAdjust]
GPSDelayTime=2000
CarOffSet=6000
DirectionFilter=0
AvoidLimtVel=5000
SendNYMinVel=0
UsePCTime=0
WGS2TOKYO=2 ←ここを1又は2に設定。
[Option]
AdjustPCTime=1
TimeOffSet=1000
ComRestOnResume=1
■ その他覚書
GPSplayer32 + nylink は入手性が悪いので、この2つのユーティリティの代替品としてかおり教団の KNLink.dll を使う。
「ナビ研 ナビソフトドライブマップ SUPER 拡張フォーマット地図」で、おでかけパックを作る際、全域選択するとおでかけパック作成動作が終了せずフリーズする。
→ 全域の選択をせず、必要な部分を選択して作成すると、おでかけパックを作ることができる。
測地系の設定を間違えると、現在位置が数百mほどズレます。
WGS84 (世界測地系)
Tokyo (日本測地系)
ナビンユーはTokyo測地系
KNLink.dll は Navin'You 5.5 と Navin'you 5.0 での動作情報あり。
他のバージョンは情報収集中。
お出かけパックを自宅デスクトップPCで作って車積PCに移すなら、C:\Program Files\Sony\Navin' You\VolumeManagerフォルダを丸ごとコピーするのが無難。
サスペンド、休止状態からの復帰時にGPS受信機を見失いフリーズしてしまう場合、zlogを経由させることで緩和できる。(復帰時にzlogを手動で操作する必要があります。)
AIWIL soft さんの zlog (GPS reciever soft for ZENRIN )
ゼンリン電子地図帳 Zi シリーズを自動スクロールするためのソフトでしたが新バージョンで、KNLink.dll の機能「クリップボード経由」を使って Navin'you への信号の受け渡しができるようになってます。
試してみたところ、1つのGPSレシーバーで、電子地図帳Zi と Navin'you が同時使用できました。
2007年5月4日ページ作成開始