散華とは
寺院で法要を巌修する時に、諸仏を供養するために花が撒かれます。これを散華といいます。
元来は蓮弁をはじめとする生花が使われましたが、いつのころか蓮の形をかたどった色紙が代用されるようになりました。
法要の際、何千枚もの紙花が御堂の屋根から撒かれ、蒼天に五彩舞う情景には格別の風情があります。
また、一部の寺院では著名な画家に原画を描いていただき、それを元に木版などで印刷したものを、記念品として使用したり販売しており、それらを小さな美術品として収集しておられる方々も少なくありません。
散華は普通、上の写真のような紙製のタトウに3枚から5枚入っています。上のタトウは東大寺大仏開眼1250年のもので3枚入りです。作家は榊莫山先生です。