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中腰のセオドレドの前に跪いたエオメルは、うつむいて王子に愛撫を加えた。
天幕の中に一つだけ置かれたランタンが、オレンジ色の灯りをあたりに放って、エオメルの頬にまつげの影を落としている。
セオドレドはその従弟の頬に触れてみたい気がしたが、出来ずにいた。
かれが「不満そうだな」と問うと、エオメルは顔を上げずに「いいえ」と答えた。
王子のものはなかなか勃ちあがらない。
従弟の乾いた掌に性器を擦られるのはそれなりに快感だったが、快楽に耽るには気まず過ぎて、どうも集中できないのだった。
苛立ったセオドレドは、エオメルの肩を軽く押して言った。
「口でしてみろ」
「えっ」
眉間に皺を刻んで見上げる従弟に、馬鹿にした口調で「出来ないのか」と王子が尋ねた。
「−−そのようなことは、あなたに教えていただいた覚えがありませんが」
エオメルは意固地な口調で答えた。
「もう15、6の子供じゃないんだ、進化してないのか?教えなくったってわかるだろう」
「・・・」
従弟が無言で王子をにらむ。
それを見たセオドレドは憎々しげに言い放った。
「おまえの顔に嫌だと書いてあるな。ボロミアのなら、喜んで咥えるくせに」
−−また、ボロミア殿のことを・・・。
と、心底うんざりするエオメルである。
−−確かに、あの方が相手ならわたしは躊躇わないでしょう。ボロミア殿は、あなたのように陰湿じゃありませんから。
そうも言ってやりたい気がしたが、軍団長は唇を引き結んで堪えた。
「もういい。つまらん。おまえは役に立たないな」
セオドレドはそう言って、かれを突き放そうとした。
エオメルはその腕を押さえると、「いいですよ。やります」と言い、従兄の腰に手をあてがった。
そして露出したものに唇を寄せた。
エオメルの湿った口内に包まれると、セオドレドは目を細めて、従弟の唇に自分のペニスが含まれるのを見下ろした。
温かな粘膜の中でそれは大きさを増した。
従弟の舌は、ぎこちなくかれのものを往復している。
上手いとは言えない舌技に、セオドレドはもっと強い刺激を欲した。
王子は従弟の額を押して上向かせると、強引に喉の奥まで押し込んだ。
「うう・・・!」
苦しがって呻くエオメルの頭を両手で抱え、「歯を立てるな」と命じる。
狭い咽喉が異物の侵入に驚いて、ギュッと収縮するとセックスとは違う快感があった。
エオメルの方は、かれのものを咥えたまま息も出来ずに苦しがっている。
吐きそうになってえづくたびに、軍団長の咽喉の奥があやしく波打つ。
セオドレドがいったんペニスを引き抜くと、エオメルは大きく息を吸って喘いだ。
「なんだ、随分苦しそうだな。得意だろう、こういうことは」
そう言われた従弟は、荒い呼吸を吐きつつ、涙目でかれを見た。
「他の男のものをさんざん咥えたんだろ?」
「いいえ!」
エオメルは瞳に力を込めて否定したが、セオドレドは「嘘つきが」と言い捨てた。
「殿下ッ」
なぜそのように思われるのです、と言葉を続けるのを許さずに、王子は再び従弟の唇に自分の性器を突き込んだ。
「んう・・・!」
エオメルが瞳に涙をいっぱいためて相手を見ると、従兄はごく冷ややかな目つきで見下ろしていた。
そして、「いつまでも強情で、腹の立つ奴だ」と言うなり、従弟の頭を押さえて腰を動かし始めた。
ぐいぐい突き込まれて、エオメルが「うッ、ぐッ」と呻く。
セオドレドのペニスから洩れる液体と、エオメルの唾液が混じり合い、軍団長の顎から首へしたたり落ちる。
身体をうねらせながら従弟の口内を味わっていたセオドレドは、「吐くなよ」と低い声で命じると、ぐっと腰を押しつけた。そして咽喉の奥に放出した。
「−−ぐっ、ゴホッ」
激しくむせるエオメルを、王子は突き飛ばして身体を離した。
床に這った軍団長が苦しげに咳き込む。
素早く衣服を整えたセオドレドは、まだ息を乱して喘いでいる従弟を見やって「いつまでそうしてるつもりだ?もう用は済んだ。おまえは自分の寝床に帰れ」と冷たく言った。
そして相手に背を向けて敷布に身を横たえたのだった。
エオメルは大きな瞳を見開いて従兄の背中を見つめていたが、やがてのろのろと自分の寝床に這い戻った。
軍団長がランタンの灯りを吹き消すと、天幕の中は闇に閉ざされた。
翌日、ゴンドールへの道筋を辿りながら、エオメルの表情は打ち沈んでいた。
前方に王子のすらりとした後姿が見える。
セオドレドは従弟を無視して一度も振り向かなかったが、エオメルの方は馬に揺られる世継ぎの背中をずっと見ていた。
王子を敬愛する軍団長は、どんな仕打ちを受けようと相手を恨む気にはならなかった。
だが、昨夜の行為に、エオメルはセオドレドの侮蔑を感じたのである。
−−殿下がわたしを嫌悪している・・・?
そのことにエオメルは傷つき、内心途方にくれていた。
ボロミアのエドラス訪問以来、自分がセオドレドに冷たい態度で接していたことは自覚していた。
かれらの関係の力学を考えれば、主君の息子で世継ぎの王子に何をされようと、黙って耐えているべきかもしれない、との認識もあった。
でもエオメルは本当は従兄に甘えていたのである。
少しくらいつんけんしてみせて、自分はとても腹を立てているのだぞ!とアピールしたっていいじゃないか、と思っていたのだ。
もともと、年が離れていることもあって、従兄にからかわれたりちょっとした意地悪をされたりはしょっちゅうだった。
だがそれ以上に可愛がられ、愛情を注がれてきたエオメルである。
優しかった従兄が、あれほど冷酷に自分を玩具のように扱おうとは、思ってもみなかった。
−−わたしが意地を張って、生意気な態度をとってきたのは、取り返しのつかない間違いだったのか・・・?でも、殿下があまりにひどい誤解をしておられるから・・・。しかしそれも、何も逆らわず、あなたの仰るとおりですと言えば良かったのだろうか・・・。
その日の行程の間じゅう、エオメルの胸中は波打ち、乱れていた。
愛馬を操る第三軍団長の精悍な顔が、時々泣き出しそうに歪むのを、ロヒアリムたちが気づくことはなかったが。
長い一日がようやく終わった。三日目の夜のことである。
警備の歩哨を残して皆が寝静まった深夜、テントの中の空気は昨晩と同様に張り詰めていた。
頼りない灯りの元で、セオドレドが「エオメル」と従弟の名を呼ぶ。
側に来て膝をついた軍団長の表情はひどくこわばっていた。
またあの冷ややかな目つきで見下ろされているのか、と思うと、胸が苦しく、エオメルは瞳を伏せて相手の顔を見れないでいた。
「わたしの顔も見たくないようだな」
セオドレドの呟きに、エオメルは表情を固くしてうつむいている。
従弟の、いつもは生命力を溢れさせて触れなくとも熱さを感じる身体が、固く緊張しているのが見て取れた。
エオメルは全身でわたしを拒否している、とセオドレドは思った。
王子は顔をしかめてため息をついた。
「もういい」
「は・・・」
エオメルがやっと上目遣いに相手を見ると、従兄はそっぽを向いていた。
そして疲れた表情で「明日も早いからな」と言い、手を振って離れろと指示した。
「いいからもう休め。わたしも休みたい」
そう言うとセオドレドはむこうを向いて寝てしまった。
「あ・・・」
取り残されたエオメルは、その場に跪いたままうろたえていた。
行為を無理強いされるのも嫌だったが、「おまえは必要じゃない」と、突き放されるほうがより不安である。
仲の良い従兄弟同士であっても、時には感情の行き違いが生じることがある。
だが、互いへの信頼は不変のものだ、と信じていた軍団長は、その自信が揺らぐのを感じて動揺した。
「セオドレド殿下・・・わたしは、殿下がお望みなら、どんな御用であろうと承るつもりです」
従弟がかすれた声でそう言うと、セオドレドは背を向けたまま首を振った。
「別に、わたしだってそう毎晩もよおす訳じゃない。それにその気のない相手と何かしたって、楽しくない」
「・・・それでは、わたしが気に入らないと言われるなら、誰か他の者を呼びましょうか・・・?」
「馬鹿。妙なことを言い出すな」
従弟の申し出を、王子は呆れた口調で退けた。
「好きでもない奴と、そんな気になれるか」
それを聞いたエオメルは、一瞬瞳を見開いた。
そして従兄の背中にすがるように言葉を投げた。
「では−−では、あなたはわたしを、好ましいと思っておられるのですか」
「そんなこと決まっているだろう。わたしはきみが好きだ。当たり前のことを聞くな」
「殿下」
セオドレドの声は素っ気無かったが、エオメルの頬は安堵と高揚に赤くなった。
軍団長は、従兄の肩に手をかけて言った。
「わたしも殿下が好きです。この剣を捧げるのはあなたお一人と決めています」
−−だからもう、こんな隔たりは取り払いましょう、全て誤解なんですから・・・と言おうとすると、「そういうんじゃなくて」とセオドレドの物憂い声がした。
「わたしはきみを愛しているんだ」
「・・・」
エオメルは、セオドレドの背に垂れる金髪を見ながら、茫然と固まった。
−−愛・・・。
ぼんやりとした頭の中に、その言葉の意味がひらひらと落ちてくる。
−−殿下がわたしを愛していると言われた。
従兄は相変わらず背中を向けて横たわっている。
聞き違いだろうか、とも思った。だがエオメルの心の奥底からは、そうだ、それは当然だ、それが正しく定められたことだ、と告げる心の声が響いてきたのである。
「セ、セオドレド」
うわずった声でエオメルは従兄の名を呼び、熱に浮かされたようになって相手の肩を揺さぶった。
すると、やっとこちらを向いた王子に腕をつかまれて引き倒され、その胸の中に抱き込まれてしまったのだった。
「とうとうわたしに告白させたな−−なんて憎らしい奴なんだ」
従弟の瞳を間近に見つめてセオドレドは言い、その顎をつかんで上向かせた。
「セオドレド・・・」
王子の端正な顔を、エオメルは呆けた表情で見た。
「きみは全然気のない相手に想われて、さぞ迷惑だろうね」
「い、いいえ、そんなことはありませ、あっ・・・」
言いかけた言葉が従兄の唇に塞がれる。
侵入してきた舌に一瞬うろたえたものの、すぐにエオメルの方も熱く反応した。
従兄の背中に腕を回してしがみつき、舌を絡め、甘く噛まれるのに任せて相手に答える。
口づけの激しさに、一度離れて息を整えようとしたセオドレドを、エオメルは許さずに頭を抱えて引き寄せた。そして自分から積極的にむさぼった。
従兄弟同士は熱い息を交し合い、火のような塊が身体の中を駆け抜けるのを感じあうのだった。
「こういうキスをするのは、二回目だね」
「そう・・・ですね・・・」
唇を離した従兄がそう言うと、エオメルは瞳を潤ませて答えた。
確かあの夜も、自分はセオドレドとの口づけに酔っていた、と例の一夜を思い起こすエオメルだった。
あの時は、内心ではそれ以上の行為を許す気になっていたのに、話し合いが妙な方向に転がって互いに感情的になってしまい、従兄との仲もこじれてしまったのだ。
だが今夜の展開は、前回のそれとは違っていた。
「きみとこうしてキス出来ただけで、満足すべきかな」
セオドレドは従弟の額に自分の額をくっつけて囁いた。
おでこを合わせるのは、ささいなケンカのあとに互いをなだめあうための、かれらだけの慣習である。
エオメルが思いがけず激しく応えてくれたので、セオドレドはかなり機嫌を直していた。
「きみはボロミアが好きなのに、悪いことをしたね」
「セオドレド・・・」
額をつけたまま、エオメルはどう答えたらいいのか戸惑った。
「きみにはもっと嫌われていると思ったが、そうでもないのか。わたしが色々酷いことをするので怒っているだろう?」
「それは、少しは・・・でも、わたしはあなたを心底嫌うことなど出来ませんから」
王子の金髪の間にそっと指を差し入れて、軍団長は言った。
「きみがボロミアに夢中なので、わたしは嫉妬していたんだよ。だから謝罪の意味もあって、きみをこの一団に加えたんだが−−まあつい、意地になってしまうんだな。だけど、本当はきみの喜ぶ顔が見たいんだ」
「殿下・・・!」
エオメルは胸を熱くしてセオドレドの金髪をかき乱した。
ゴンドールの血を引いたローハンの王子は、単純な性格の者が多い騎士たちの間では、思慮深く、やや複雑な性格の持ち主である。
セオドレドが屈折して妙に策を弄したりすると、素朴なエオメルは反発して頑なになってしまうのだが、その分、ストレートに心を打ち明けられると弱いのである。
怒りもこだわりも、蜜のように溶けていく。
敬愛を捧げ、自分の誇りでもある従兄に、突然愛を告白されてエオメルは感激していた。
「セオドレド・・・わたしもあなたを愛しています」
そう告げる従弟を、王子が微苦笑を浮かべて見る。
「いいんだよ、そんな風に言ってくれなくても。きみに嫌われてないとわかっただけで良かった」
「いいえ、本心からの言葉です。本当です」
「それは肉親への愛だろう?父上やエオウィンへの気持ちと同じような−−きみが恋をしているのは、白い塔の長官殿だよ」
エオメルは困って黙ってしまった。
−−それはそうなのだが。でも、肉親と言うには、わたしのセオドレドへの想いは熱すぎる気がする・・・恋とか好きとか、そういう感情を超えて、別格というか・・・。
自らの思いを反芻しながら考え込む従弟を抱きしめて、セオドレドは呟いた。
「わたしはきみがずっと自分だけを見ていてくれるだろうと、自惚れていた。きみがボロミアと会って瞳を輝かせるのを見て、ショックだったよ。自分が、きみにとって魅力的じゃないらしい、と知るのは辛かった」
「何を仰います、あなたを魅力的でないなんて思う者はどこにもいませんよ。殿下はローハンの誇りです。でも、あなたはあまりに身近すぎて・・・そういう対象だと考えたことがありませんでした」
「わたしが他の国に生まれて、時々きみと会う程度だったらよかったのかな」
冗談のように王子が言うと、軍団長は強い口調で言葉を返した。
「いいえ、殿下はわたしと同じ国に生まれてくださらなくては困ります。わたしは一生あなたにお仕えするつもりですから。あなたと一緒でなければ、わたしは生きる意味が見出せません」
「エオメル・・・」
それを聞いたセオドレドの白い顔にも赤みが差した。
王子が従弟を抱きしめる腕に力を込めると、相手もぎゅっと抱き返してきた。
「きみに恋をするな、と言っても仕方ないことはわかっているんだ−−でも寂しいんだよ。つい、憎らしくなって無茶なことをしてしまいたくなる。きみが許してくれると高をくくっているからね」
従弟の身体を撫でさすりながら、セオドレドは言った。
「あまり意地の悪いことをされると、ちょっと腹は立ちますが、それだけです。もういいです」
と、全てを水に流してしまう人の好い軍団長である。やはりエオメルは従兄には甘いのだった。
互いの身体をいだき合い、足を絡ませあっていると、セオドレドの太腿に固い感触が触れてきた。
王子が従弟の下半身に指を滑らせる。
「随分いい感じになってるね?」
「あ・・・っ」
布の上からエオメルの股間を揉むと、それはさらに熱さを増した。
「直接触れてもいいのかな」
「は、はい、かまいません・・・また昔みたいにしてください」
従弟の言葉を受けて、セオドレトは相手の下衣を下着ごと引き下ろした。
指で柔らかく握りこむと「あ、ふぅッ」と声を上げて身悶え、強く擦ると「はあぁッ」と仰け反る従弟である。
「相変わらず感じやすいね。しかし、本当に随分立派に育ったな」
少年の頃よりずっと逞しさを増した、エオメルの物を愛撫しながらセオドレドは感嘆した。
勇敢な戦士だが、根は純な軍団長が恥らって耳を赤くする。
「そんな、あなたと変わりませんよ。殿下の方も脱いでください」
「ええ、なんだかやだな」
「やだって何ですか。昨日だってわたしに見せつけたじゃないですか」
「エオメル団長はエッチだね」
などとふざけ合ったりしながら、セオドレドの方も露出させられた。
従弟の熱い指に握られると、王子は「ん・・・」とため息をついた。
「殿下の方こそ、昨日より大きい・・・」
エオメルが耳元でそう囁くと、ローハンの世継ぎは笑って身体をくねらせた。
ロヒアリムたちは互いのペニスを夢中で擦りあい、しごきたてた。
指の腹で先端をこじ開けるようにぐりぐりと責め、睾丸を揉みあげる。
「あっ、はぁッ、いい・・・!」
エオメルは自らも腰を動かしながら、うわごとのように呻き悶えた。
若い従弟より余裕のある王子が、相手の耳に熱い息を吹き込みつつ、「きみのほうがビクビク跳ねてる」「こんなに露をこぼして、いやらしいな」などと、淫らな科白を囁いては従弟の欲望を煽っていた。
そしてエオメルは従兄の熱く固い感触を感じながら、(殿下のこれが、あの夜、わたしの中に何度も・・・)と記憶をよみがえらせていた。
貫かれて激しく揺すぶられた感覚までが生々しく思い出されて、余計に身の内が燃え立つ。
「は、ああ、殿下!わたしはもう・・・!」
エオメルが切羽詰った声を上げ、身体をのたうたせると、「もういくのか?じゃあ一緒に」とセオドレドは答えた。そして一瞬ギュッと握った後、指の力を緩めた。
「あぁーーーッ・・」
「く・・・っ」
高ぶった悲鳴を従弟が発すると、王子も堪えかねて声を洩らした。
従兄弟同士は身体を震わせて互いの手の中に逐情しあった。
「セ・・・セオドレド・・・」
快楽の余韻にわななきながらエオメルは従兄の名を呼び、その腕にすがりついて荒い息を吐いた。
「まるで、わたしたちは恋人同士みたいだね」
抱き合ったまま眠りに落ちる寸前に、王子が低く囁くのが聞こえた。
「でもきみにはボロミアがいるし。この後、わたしたちはどうなるのかな・・・」
半分睡魔に引き込まれたエオメルは、その問いには答えなかった。
だが心の中で、(わたしも、自分がよくわからない・・・)と呟いていた。
管理人もよくわからないです。ブホッ
冷たくしといて急に優しく、ってセオドレドの作戦だと思われますが、全然気づかず落ちるメルっち。
幸せだからいいか〜v
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