【廃墟マニヤ File039】
KショアN瀞(埼玉県)
(その2)
久しぶりに訪れた埼玉の有名(たぶん)観光地。とある駐車場に車を入れたところ、一段低くなった場所に寂れた感じのレジャー施設があることに気づきました。
記憶では確かウォータースライドや流れるプールのある、いわゆるウォーターパークだったはずですが、ご覧の通り、雰囲気的にオフシーズンで休業しているわけではなく、ここ何年も営業していない様子です。
気になったので、ぞろぞろと山の方へ登っていく観光客に一人背を向け、こっそりと坂を下っていくと、コンクリート造の建物の前に辿り着きました。入口や窓はシャッターなどで完全に封鎖され、中の様子をうかがうことはできません。
この施設、どうやら民間のものではなかったようですね。
横に文字が褪せた看板が建っていたので、何が書かれているのか苦労して読んでみたところ……
……ここが「N瀞町Mの村プール」という名称であったことが判明した以外、特筆すべき点ゼロの「プール使用者心得」でした。
じつは私の持っている古い地図では、この施設の名前は「KショアN瀞」となっていて、確か昔はそのように呼ばれていた記憶があります。両者がどのように使い分けられていたのかは不明ですが、このサイト内では基本的に「KショアN瀞」と呼ぶことにしました。だって「コスモS長T」の方がカッコいいじゃないですか。
フェンスに囲まれた敷地内に、山の斜面を利用したウォータースライドが見えます。最近はあまり流行らない一直線型ですね。
昭和40年代に地方自治体の市民プール建設ブームがあって、ウォータースライド付きのプールがたくさん造られたので、このプールもその頃のものかと思ったのですが、調べてみたところ、正式な開業日は1981年(昭和56年)7月20日と、もう少し後になってからでした。
なにか面白いモノがないか、敷地を囲むフェンスに沿って歩いていくと、捨てられたベンチを発見。売店で使われていたものでしょうか。
何に使われていたのかはわかりませんが、いい感じになった台車もありました。
底が平らな靴を履いていたため、かなり苦労しながらもウォータースライドの最上部に到達。
こうして全体を俯瞰して見てみると、プール以外のアミューズメントは何もなかったようです。
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(続く)
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