【廃墟マニヤ File032】
T神山城(埼玉県)
(その1)
ここは私にとって、埼玉のまん中あたりに住んでいた小学生の頃、一人で神流湖という群馬と埼玉の境にあるダム湖までサイクリングに行ったとき立ち寄った、なつかしの場所です(記念のキーホルダー)。
もちろんその当時は営業中で(入城料?をとってました!)、麓のかなり広い範囲から、はっきりとその白い天守風建物を望むことができました。現在は木が茂ってしまったため、その場所を知っていて、なおかつ具合のよい位置に立たなければ、その姿を拝むことはできないようです。
元々ここは、藤田重利が1532年頃築城したといわれるT神山城(Tは天です。てんじんやまじょうですね)の跡に、観光用の天守風建築(二層櫓)を造ったものです。子供心にも中世山城にこの天守はないなぁと思ったことを覚えています(生意気?)。
この本来の城の歴史と今も見られる遺構については「熱い」城ファンの方のサイトが多数あるので、興味のある方はそちらをご覧いただくとして、現在(訪問時の2004年)も残る観光用施設ですが、昭和57年に発行された「秩父路の古城址」という資料には昭和15年開業とあります。しかし建物の新しさから考えてもこれはおそらく誤植で、1970年(昭和45年)が正解だと思われます。
以前から廃業していることは知っていたのですが、「廃墟の歩き方2」で紹介されているのを見て、場が荒れる前にと慌てて訪問してきました。
満足度:★★★
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