【珍スポ観光 File035】
浅間山荘(長野県)
(その1)
かつて長野県軽井沢町の別荘地で、日本国民の注目を集めた大きな事件がありました。1972年2月19日、連合赤軍のメンバー5人が、当時河合楽器の保養施設であった浅間山荘に逃げ込み、管理人の奥さんを人質として立てこもった『あさま山荘事件』です。
機動隊員や報道関係者などに多くの死傷者を出したこの事件、最終的に籠城10日目の2月28日、警察が強行突入を行って終息を迎えたのですが、その間激しい銃撃戦(撃っていたのは主に連合赤軍側だったようですが……)や、鉄パイプ爆弾、催涙弾、放水、ビル解体用の鉄球などによる映画さながらの攻防がニュースで流され、多くの人々が固唾を呑んでテレビの画面を見守ったのです(2月28日には民放とNHKを合わせた視聴率がなんと89.7%だったそうです)。
もちろん当時小学生だった私もテレビにかじりついて、リアルタイムで事件の進行を見ていたので、未だにかなり鮮烈な印象が残っています。
……とは言うものの、わざわざ現場を見に行きたいというほどの関心はなく、その後数え切れないほど軽井沢を訪れているのですが、一度として浅間山荘がどこにあるのか探そうという気も起きませんでした。
ところが先日、ネットで調べ物をしていたところ、偶然「浅間山荘」を訪れた方の記事を発見。想像していたのとまったく違う場所にあったので、急に興味がわいてきて、これは一度現場を見に行っておかなくてはと真冬の軽井沢を目指すことにしたのです。
満足度:★★★★★
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