【珍スポ観光 File018】
神秘珍々ニコニコ園(埼玉県)
(その6)
以前(博美館時代)は、まだそれでも展示物が建物内のケースなどに並べられ、博物館的な雰囲気があったのですが、今回はいきなり通路が展示場となっており、一般的な価値基準からすると、施設としてレベルダウンしてしまった感じは否めません。しかも思いっきり廃物利用です!
しかしここの場合、それがマイナスではなく、ニコニコ園の本来あるべき姿に進化したような印象を与えているのがスゴイところです。
ダジャレですよ!!
……しかし、メチャクチャ生活感あふれる展示ですね。
昔より通路が狭くなってイヤ〜な感じになってます。子供は絶対ここで泣き出すでしょう。
先へ進むと行き止まり。そこには私にとっては懐かしい閻魔大王や阿弥陀様、鬼が待ち構えていました。
引き返して進むと「貴方の先祖が信じた神々」というコーナーに出ました。少林寺木人拳の最終修練の場みたいで、通過するのに勇気がいります。
橋本氏によると、出来の良い仏像などはみな売ってしまったため、このニコニコ園に展示されているのは、売れ残った出来が悪いものだけという話なんですが、展示されているものから想像するに、出来が良かったといっても、かなり………な感じだったような気がします。
……これはなんでしょう!? 力の抜け具合がもはや清々しくさえあります。日本では八百万の神様といって、あらゆるものに神がやどるので、さしずめ圧力鍋のフタの神でしょうか?
幽霊の彫刻。
壁に、湿気で相当傷んだ絵が飾られていました。「北斎マンガ」と「源氏五十四帖」とあります。よく見ると「北斎マンガ千円」……って売り物!?
ん!? その下には「源氏五十四帖三億円也 非売品」。
……三億円の「天下の珍品」に、こんなにカビがはえてボロボロになってしまっていいのでしょうか!?
(続く)
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