須走五合目から小富士往復
2009年8月30日
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明日が富士山の閉山式ときいて須走五合目へ出向いた。今年は富士宮口で駐車場に落石があったし、スバルラインは有料だから須走にした。
それはともかく須走五合目は無線をしていたころに一番多く出向いた登山口で、駐車場も空いている。
でもそれは甘いもくろみだった。2車線しかない山道の片側にクルマがびっしり駐車して先に進めない。
ようやく五合目に到着すれば朝だというのに下山者が目立つ。
須走市街では頂上に雲がかかっていたが駐車場では晴れ上がるのもついている。
「それじゃ、少し歩こうか」と言い出せば妻が浮かぬ顔をする。
「登るんじゃなくて山すそを巻いて20分歩くだけだ」となだめて林の中を進む。
小富士を歩いたことはない。山小屋に置いてあるパンフレットに富士山を眺める好ポイントと書かれているのにひかれただけだ。
登山口は2,000mだけど小富士の標高は1,979mだからたいしたことはないと甘くみた。
ただし、パンフレットには「この付近は、毎年秋になるとキノコとりの人々が道に迷う遭難事故がある」と釘を刺している。
山すその林の中を歩くとけっこう登り下りがある。人が歩きまわるせいか脇道も多いから迷う人も出るのだろう。
それを防止するためにロープを張ったり、くどいくらいに標識が設けられているのもわずらわしい。
泣き言をはくと思っていた妻が黙々と歩くのも不思議だ。「帰りに温泉に寄る」と言ったから耐えるのだろう。
15分で小富士に着いたが、まわりはガスが覆って富士山の姿もない。
砂礫の山頂にはガレ石が積み重ねたケルンが立っているだけだ。
「富士山はどっちの方向」と妻にたずねられても答えようもない。
どんどんと音がするから雷かと恐れたが自衛隊の大砲発射音である。
日曜日に演習をすることもないだろうに。
富士山は眺めるだけで足蹴にする山ではないと思ってきたが今年はぐらついた。
伊藤フミヒロさんの『登ってわかる富士山の魅力』(祥伝社新書)をこっそり眺めて過ごした。
小富士のルート案内も出ているがやっぱり頂上に登りたい。
それを口にしたら、
「わが家で一番歩きなれないのがお父さんよ。去年の五十肩とぎっくり腰でこりてないの」と家族は大笑いする。
来年に向けて準備するしかなさそうだ。
それはともかく小富士は晴れていたら富士山を眺める恰好な場所にちがいない。
また次の機会に訪れたいものだ。
【データ】
9:00河口湖、国道136号走行、9:20東富士道路山中湖インターチェンジ、9:40あざみライン入口、10:00須走五合目着、10:30-11:15小富士往復、11:30五合目発、御殿場で昼食、13:30-14:30富士八景の湯、東名は15km渋滞、16:00着、洗車 130km走行
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