1997年

この夏も暑かったんだなあ。
この絵、仕事で描いたマンガのタイトルページのコピーなんだよね、この年は楽させていただきました。
マンガのタイトルは「晶子、故郷へ帰る」。
今はもう大人になって、東京でOL生活を送る主人公の、小学校5〜6年生位の頃の夏休みの回想シーンになってます。

日に焼けて、擦り傷だらけになって、まだ細い手足を丸出しにして、一日中走り回ってた夏休み。お母さんに「帽子かぶって!」と麦わら帽子を手渡されて。
…なんて子供らしい夏休みは、実は私の子供時代には無くて、もう小学5年生位になると、一日中家に籠ってマンガ描いてたな。

まあ、こういう絵に描いたような夏休みを過ごす子供ばかりじゃない、というのは置いといて、大人になって考えると、こういうのって子供の頃しかできないしね、私のように実体験がそんなに無くても、なぜか懐かし気な気分になる光景だから、不思議。

この絵は気にいってたので、コピーを元に版を起こしてカラーにしてもと考えたんだけど、モノクロでもいいでしょ?
多分、これは色着けても、そんなに面白くない気がする。
誰が見ても想像が付く色合いだしね、青い空、緑の木々、小麦色の肌。
まあ、これはこれで完成、という事で。

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