*2011年12月のワタクシ。*

 

12/4(日)

バレエスクールの忘年会。
先日のダイバー関係のお祝い会と同じ店、全くたまたまだったんだけど、ナゼ店が山程ある横浜で、同じ店!?
でも月またぎでメニューは換わっていて、今夜は"石狩鍋"だった。ヨカッタ♪

発表会の打ち上げもかねて、横浜校ほぼ全員が勢揃い。
いつも一緒の月曜日組とは席が離れてしまって、おかげで普段あまり話せない他のクラスの人達といっぱい話ができて楽しかった。
上は60歳から下は25歳まで、先生の方針?か、皆「ちゃん」付け。そうでなくても生徒として対等(と言っても若い子はしれなりに気を使ってくれるが)のお付き合い。いいよねこういうの。

発表会の写真、踊ってる所の撮影を友達に頼んでくれてた人がいて、ちゃんと焼き増しして配ってくれた。うわ〜、これは嬉しい!ちょっと恥ずかしいけど(笑)。
しかし写真で見ると、やっぱり歳取ったわね、つくづく。まあいいけど。
動画の撮影はプロに頼んでいて、DVDに焼いて皆に配られるそうで、そちらも見たいような、見るのが怖いような…いや見ると思うけど、恐ろしいわ、下手な踊り。

ダイバー仲間もそうだけど、共通の好きな事で話が盛り上がれる相手ってありがたい。
バレエの話から、そのうち家族の話、学校の話、その他色々広がって、気付けばけっこうお酒が進んでしまってた。飲み放題ですから(笑)。
「スギモトちゃんて漫画家なの?」と聞かれて返事に窮す。現役とは言えないんですけど…???
胸張って名乗りたいです、漫画家。
まあしばらくは、バイト生活を覚悟しているワケですが。







12/8(木)

とにかくお金が無くなってしまった。
殆ど働かない生活をずっとしてたんだから当たり前なんだけど、バレエの発表会が終わるまでは落ち着かないしと延び延びにしていたバイト探し。
やっと重い腰を上げて、バイトの説明会へ行ってみた。

昔、学生の頃にちょっとやった事のある、試食販売員。
無料バイト情報誌で見て電話するのにグズグズグズ。ああ、知らない所へ行くのが怖い。
とにかく無理矢理自分のお尻を叩いて説明会に出掛けて行くが、行くと決まった前日から落ち込んで眠れないし食欲も無くて昼食も食べそびれ、19時過ぎまで続いた説明会&レクチャーの間、お腹は鳴るし力は入らないし。あ〜もうヤダヤダヤダ。

昔やった事があるのに続かなかったのは大変な仕事だったからだと思い出した(笑)。
きつい、というより面倒臭い、こういうの私、キライ。
取りあえず、2日分セッティングしてもらったので、それは引き受ける事にしたけど、帰り道でもうすでに後悔でゲッソリ。
しかも『第九』本番二日前、つまりゲネプロ前日に入ってしまってる。バカ!?私バカなの!?いやバカでしょう、間違い無く。

取りあえず、まずキツイ仕事してみよう。
良く分からないけど、何となくそんな気分で。
あ〜憂鬱だ。







12/9(金)

シナリオの会の忘年会。
金曜日は『第九』の練習会なので、終わってから駆けつけて途中参加。確か去年もそうだったっけ。
…今去年の読み直したら、これから書こうとしてたとほぼ同じ事がすでに書いてある(笑)。
ああ、状況に進歩ナシ。時間が経てばそれだけポジションは悪くなる。

去年と違う事は…
メンバーの一人が今年シナリオで受賞して、以前受賞経験のある人とその話題で盛り上がっていた。
共通のディレクターの話なんかしてて、自分も編集さんとアレコレやった事なんか思い出す。他人の話だと、やり合った話なんかも活気があっていいな、と思うんだけど、当事者だった時はストレスで死にそうな気がしたな。
あそこを通り抜けていかないと、もしくはあれをストレスと感じない神経でないと、続けられないのかも。
昔受賞した方の人、近頃あまり思い付かないので書かない、と言っていて、そこら辺で「同じ〜」なんて言い合った。ダメじゃん。
でも彼女は、だから勤めてる会社にも見切りを付けて「起業しようと画策中」ですって!ひゃ〜。
すごい。ちゃんと考えているんだ。って言うか私が考え無さ過ぎなんですが。

「友人とメールで合作小説を書いてる」という人がいたので、羨ましがる。
思えば昔はよく、そういう事して遊んだもんだけど、気が付けばそんな仲間もすっかり周囲にいなくなってしまってる。
なんて話をしてたら、「じゃあ、やりますか?」うん、やるやる!
と、いう事でアドレスもらう。
閉店まで飲んで0時過ぎに帰宅、忘れないうちに、と思ってMacから返信を送ったら、すぐ第一回分の原稿メールが返って来た。
……ナニコレ(笑)。
すごい私が苦手そうな、抽象的な設定。
ちなみに、ルールは「3日以内にワンセンテンス以上を返信」「相手の作った展開に苦情は無用」。
いいでしょう、一人じゃ絶対やらない話、やってみようじゃないの。







12/11(日)

『第九』のオケ合わせ、1回目。
去年の合同練習は本番と同じホールで、ゲネプロ入れて2回だったけど、今年は別会場で2回、別にゲネプロは本番会場でやる、という事で、計3回全体練習があるらしい。
去年の立派なホールが震災で潰れたおかげで、今年の本番は大学のホールだが、全体練習は全然別の小学校の体育館
事前にご注意があって、暖かくして行ったつもりだったけど、寒さが予想以上。
いつも歌ってると汗をかくので甘く見ていた?
いやいや、足元が冷えるのよ。
土足禁止なので、薄い室内履きを持って行ったら、床からシンシンと冷えが上って来る。
ダウンを脱いで膝掛けにしたけど、歌う時は立ってるので、腰に巻いて。でも足先が冷たくて参った。

全然歌の事書いてませんが(笑)。
どうなんでしょう。
本番では段に乗るからいいんだけど、身長で決められた並び順で私は最後列。
合唱団の前にオーケストラが並んで、その向こうの指揮者が、殆ど見えない、背伸びしながら歌うワケにもいかず、かなりはがゆい。
体育館は音響考えて作ってないから当然だけど、声も散ってしまっていいんだか悪いんだか。
でも、素人目(耳)だけどオケは去年よりいいみたい♪
楽しみになって来た。

約2時間の練習を終え、外に出ると西日が足に当たって心地良い。
いつものスポーツクラブに直行して、泳ぐつもりが、身体の冷えが気になったので先にお風呂に入り、苦手なサウナもちょっと入って、やっと人心地付いた。
来週も同じ会場でやるので、防寒対策をシッカリして行かねば。

 

全体練習、二度目(12/18)は、シッカリ防寒準備を整えて挑む。
場所は前回と同じなので安心。様子が分からない所へ行くのが、年々キライになってる。
ジーパンの下に5本指ソックスとタイツの重ね履き、さらに会場でバレエ練習用に編んだ膝上までのレッグウォーマーと、中がファー仕立ての分厚い室内履きを履く。
隣の人に「凄い、完全防備ですね」と言われた(笑)。
それでもやっぱり下半身が冷えるので、ダウンジャケットを脱いで腰回りに巻き付けた。
おかげで今回は、寒い思いをしないで済んだ。

さて、もう次はゲネプロだ。
もうちょっと練習したかったな。







12/13(火)

京都へ行った。
もう、本当にお金が無いし、バイトも探さねばだし、『第九』の本番は目の前、年賀状も作らないと、って言うかもうもう本当〜〜〜に、お金が無いんだけど。
もう何年も、紅葉の季節に行く行くと言い続けていたし、京都在住Kさんの愛犬"嶋ちゃん"も、かなり高齢で、もう一度会っておきたいと思って、どうしても行きたかった。
それにぶっちゃけ、これからバイト始めるにしても、たいした金額は稼げない。今行かないと、もういつ行けるか分からない
取りあえず手元に動かせるお金があるうちに、行ってしまおう、後で泣くかもしれないが。
と、決意した頃には紅葉は散り出す季節。



第九練習会とバレエのレッスンの日を避けて、ネットで探した最安値のツアーで一番近い日に決行を決めた。

金銭面を考慮して、新横浜から『こだま号』自由席で往復、と決めた。
自由席なんで時間も自由でいいというので、始発…と言っても新横浜発が7時台、京都着は10:30頃(笑)。まあいいや。
空いてたのでiPodで『第九』練習曲流しつつ、本読んで行く。萌えよじゃなかった『燃えよ剣』、久々の再読。京都だし、よろしいかと。
退屈はしなかったけど腰が痛くなった、どうも新幹線の座席は身体に合わない気がする。
京都駅に着くと、着物美人がお出迎えしてくれる。なんかそんな気がしてた、Kさんとは夏に渋谷で浴衣でカラオケやって以来。
紅葉にはちょっと時期が遅いので、kさんの車で南へ向かい、電車に乗り換えて宇治へ。

まずは宇治上神社、おお、紅葉、残ってる!
実のところ、我が家の近辺ではかなり紅葉が残ってるので期待はしてたんだけど、どうも都市近郊よりも京都は早いみたい(寒いもんね、京都の冬…)。ネット情報では清水寺あたりは「落葉」。
ギリギリ間に合った感じで、かなり楓が綺麗に色付いていて、ありがたい。
神社を周り、周辺の紅葉も見物して、隣接する『源氏物語ミュージアム』を横目に素通り。以前、やっぱりkさんと一緒に入った事があるけど、なんか人形の顔がクセが強過ぎて、良い印象が無い。
そう言えばまた源氏の映画やってるよね……まあ光源氏が女優でないだけいいか…。
宇治川あたりをそぞろ歩き、紫式部の像を見物し、宇治川の意外な急流に驚き。こりゃ浮船も身投げするわ(笑)。
昼食はうどんとミニ親子丼のセット。ああ、白いお汁だ、関西だ。宇治のせいかお茶が旨い。

お次は平等院
紅葉の数は、そんなに多くなかったんだけど、ちょうど見頃のいい感じ。
いや〜、美しいお庭。こんなに良い所だったのね。
kさんは紅葉と松のコラボにやられたらしい。「10円玉だけじゃなかったんだ、舐めてた」を連発してた。
京都駅に着いた時はどんより曇っていたのが晴れて来て、紅葉の赤は青空に良く似合うな、と思う。
今回は紅葉がメインなので、別料金(と言っても300円だったのね…)の鳳凰堂には入らず、対岸から眺めるだけにして、入園料に含まれる鳳翔館ミュージアムは見学した。
仏像の周辺の壁に飾られた『雲中供養菩薩』の展示。天女みたいな菩薩達が楽器を奏でたり、踊ったり。楽しい!
極彩色の復元像もあって、Kさんは「ありがたくない」と言っていたけれど、私は実はキンキラキンのが好きだ(笑)。まあ本物に彩色し直せとは言わないけど、極楽はそりゃあ極彩色でキラキラでしょうともさ。
ミュージアムの売店には、その菩薩達一人一人のブロマイド写真アリ。

平等院を出て、近くの店でぜんざい(餅がピンクの丸餅でビックリ!)食べた後、いよいよ今回のメインイベント、Kさん宅訪問&嶋ワンコに再会!
実物の嶋ちゃんには以前一度だけ、ちょっと会った事があるだけなんだけど、その時はけっこう歓迎してくれて(デレデレ)、Kさんのブログ等でしょっ中動向を見てるせいで、なんかすごく馴染みな気分になってる私。しばらく前から具合が良くないとか、ちょっと持ち直したとか聞いていたので、とにかく会いたい、と思ってた。
部屋に設えられたサークルは、ぶつかって怪我しないように柔らかいスチロール素材で手作り(Kさんのダンナな大工さんだ)で、愛を感じる。
留守番させてしまったので不安だったのか、しばらく落ち着かない。
しばらくキュンキュン言って、水飲んだりカリカリ食べたりして、毛布に潜って寝た。寝息が聞こえる。
犬は歳を取るのが早い、それは仕方無い事だよね。目の当たりにするとちょっと悲しい気分になるけど、手厚く世話をしてもらって、嶋ちゃんは幸せな犬だと改めて感じた。

お宅訪問にはもう一つ目的があって、Kさんお勧めの映画を見る事。その名も『女王陛下の草刈正雄』。
TVのバラエティ?の延長で劇場公開になったそうだけど、うーん。ご免
草刈正男の実の娘というのが娘役で出演していて、そう言えばとモデルだった奥さんを思い出した。

映画でドン引きした後は、夕食がてら近所の焼き鳥屋へ。
前に京都に来た時にも、連れて来てもらった店。だけどこの前京都に来たのっていつだっけ???思い出せない。山咲トオル似の店長さんはちょっと太ってた。
のっけから焼酎で、Kさんは水割り、私はお湯割り。焼き鳥はどれも美味しくて、どんどん進んでしまう。
ホテルは伏見に取ってある。Kさんがダンナを電話で呼んで、車で送っていただいた。
いいダンナだねぇ。

 

 

12/14(水)

今日は終日単独行動。
いつもは前日ホテルに入る前に朝食を調達しておくんだが、昨夜は酔っ払って車で送ってもらったので用意しそびれた。チョコレートを囓って出発、フロントで駅への道を聞いてホテルを出る。お腹減った!
道は分かり易かったがあまり店が無い街で、駅の真ん前でやっと喫茶店を発見。本当は和食の朝定食とか食べたかったんだけどな…と思いつつ、空腹に耐えかねて飛び込む。でもコーヒーは飲みたいんだよね。
トーストとコーヒーのモーニング¥400を頼んだら、オリーヴとゆで卵乗せて焼いた総菜パンを勧められた。値段は同じと言うのでそちらにする。店主のおばさんの息子さんがパン屋さんなのだとか。
「ちょっと焦がしちゃった」と出されたパンは、とても美味しかったが、朝ご飯がディナー(笑)の私にはちょっと足りない…と思ってたら、コンガリ焼いたフランスパンが追加で出て来た。先のを暖めるのに焦がしたから、と。ラッキー♪こちらも息子さんお手製、モッチリして美味しかった。
と、言うワケで、京阪線深草駅前の喫茶店のおばさんと藤森駅前のパン屋さんは母子だそうです。パンもコーヒーも美味しかった、ご馳走様でした。

喫茶店で聞いた通り駅を通り越し、歩いて伏見稲荷へ向かう。
大鳥居を潜って境内へ。稲荷だけあって狐が狛犬みたいにあちこちに。紅葉もけっこう多くて、しめしめ。
でも、なにしろここの凄いところは、鳥居。『千本鳥居』と言うそうだけど、そんなモンじゃすまない、絶対。ズラリと並ぶ朱の鳥居を潜って歩くと、異次元空間、ちょっとしたトリップ気分。出口が見えた時には本当に「あ、戻った」という気がしたが、実はその先も、さらにまたその先も…と、四方八方どこまでも続く。
ここの絵馬は狐の顔型になっていて、奉納する人が目鼻を描いて納めるらしい、なかなか可愛らしくていいな。

最寄り駅舎は鳥居に似せた朱色の柱。そう言えば実家の最寄り駅も、昔は朱塗りの柱だった、古いお寺がある街だから。今は味も素っ気も無い新駅舎になっちゃったけど。
これまた喫茶店のおばさんに教えてもらった通り電車に乗って、お次は東福寺
ツアーの書類の中に、物凄くアバウトなA4サイズの京都観光マップが入ってて、東福寺は紅葉マークが入ってるんだが…凄い、ここ本当に紅葉だらけだ!!!
残念ながら、やはりちょっと遅かったようで、もうすっかり散って枯れ枝になってる木も多く、代わりに地面が真っ赤っかに染まっていたけれど、中にチラホラ見頃の木が残っていて、それはそれは綺麗。
傍にいたおじさんは「1週間早かったら…」を連発していたが、確かに先週だったら凄い景色だったろう、ちょいと残念ではあるが。
今日も朝方はどんより曇っていたが、すっかり晴れ上がって紅葉がキラキラしてる。
今回は紅葉メインなので、紅葉見物に最適な通天橋に入場料を払い、別料金の庭園はスルー。お金もだけど、時間も惜しい、お寺は17時頃には閉まっちゃう所が多いし、こだま号は最終で19時台だ。

アバウトマップで見るとすぐ近くっぽいので、泉涌寺へ歩いて行く。
道案内が立っていたので迷わず行けたが、なんか一山敷地みたいで、広い広い。
今回全然下調べをしなかったので、ただウロウロして、仏殿に拝観料を払って入ったけど、そこは紅葉は無かったな。残念。
でも、そこまで行く道すがら、何しろ山なので、あちこち紅葉だらけ。特に今熊野観音寺辺りは紅葉だらけで凄かった、やっぱりちょっと時期が遅かったけど。
ところで、読みかけの『燃えよ剣』で、伊東甲子太郎が土方暗殺の相談をする舞台が、この泉涌寺になっていた。なんか今更だけど、京都だねぇ〜。

アバウトマップによれば、大通りを北上すると三十三間堂の近辺に出るらしい。
そろそろお腹も空いて来た、途中で昼食、と思ったが、なかなか店が見付からず、やっと飛び込んだ食堂はちょっと…な雰囲気。でも空腹に耐えきれず、思わず注文したのが『親子丼』って…昨日の昼に食べたじゃん、うどんセットで!うわぁん。
韓流ドラマをタレ流すTVの音を聞きながら、ボソボソの親子丼を、それでも空腹だからありがたくいただいて、さあ三十三間堂は目の前だ。
なぜだか、と言うか、単に好きなんだけど、三十三間堂は特別な場所になっている。京都駅に近い事もあって、京都に来ると必ず立ち寄る場所。
何と言うか、シュールだよね、千手観音が千体、一つの空間に並んでるって。
宇宙人が最初に降り立ったのがたまたま三十三間堂で、そうかこの星の住人はこんなか〜と千手観音の姿に変身して街に繰り出す…という実写映画を誰か撮ってくれないかしら。昔からの私の悲願なのだが。

紅葉目当てのはずが、やっぱり千手観音に会いに行ってしまい、時刻はそろそろ15時近い。
さてさて、清水寺は落葉だとの噂だし、そうすると南禅寺も望み薄?
アバウトマップを見ると、南禅寺の南、山科の毘沙門堂という所に、派手に紅葉マークが付いている。行った事無いけど、どうでしょう。
アバウトな地図でアタリを付けて、地下鉄を乗り継いで御陵駅で下車したが、山科まで行くべきだったみたい。駅周辺に地図も無く案内板も見当たらず。
代わりと行ってはナンだが天智天皇陵があって、その先に毘沙門堂があるっぽい(っぽいって…)。
行ってみたら、天皇陵の入り口に素晴らしい紅葉の木が!真っ赤っか、私を待っててくれたの?
人気が全く無い敷地内に(入場自由)入り、チラホラ見える紅葉とうっそうとした緑の中、陵へ向かう。石畳には散った紅葉とドングリがいっぱい。
天皇陵自体はサッパリしたもので、近くに寄れないようになってたが、この短い石畳は素敵な空間だった。
もう一度入り口の紅葉を眺めて、さて毘沙門天へは行き着けるか?

少し行くと線路に行き当たる。地図と照らしてこっちかな〜と行ってみたら、住宅街に入り込んで行き止まり。引き返す途中、さっきも行き違った犬の散歩の人にまた会ったので、ダメモトで道を聞いてみた。
遠目は少年かと思ったが近寄ったら奥様風の美人。連れてるレトリバーが、主人と話す私に突進して鼻面を擦りつけて来る。
〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
意外にも詳しく道順を説明してくれる奥様に頷きつつ、心は犬でいっぱい(笑)。後から飼い主に断りも無く、と反省したけど、気が付いたら手が出て座り込んで犬を撫で回していた。ああ、幸せ。
別れ際に「人懐こいですね〜」と言ったら、「そうなんです〜」困ったもんだ、という顔をしてた、番犬には向かないかも。

地図だと近そうなのに、奥様が言うには歩くと30分くらい、だそうで、着いた頃には閉まってるかな?と思いつつ歩く。
山科駅の近辺から案内板も立っていたのに、途中でちょっと迷ってしまって、その迷った道の紅葉がまた素晴らしかった。
紅葉に見とれたついでに、庭に出ていたお爺さんに道を尋ねる。「毘沙門さんはちょっと遅かった、ほれ」と、庭も紅葉を指さした。はいと頷いて別れてから、ああちゃんと言葉で褒めるんだった、と気付いて悔やむ。本当に素晴らしく綺麗で真っ盛りだったのに、あの紅葉。
けっこう長い参道を上り、やっと毘沙門天に到着、なるほど、紅葉だらけだ。
でも残念ながら、ここは殆ど散ってしまっている。すぐ近くの、あの民家や途中の学校では見頃なのに、本当に紅葉の見頃ってピンポイントだ。
石段を登って立派な仁王門を潜ると、お堂の入り口に受付があって、聞いたら「あと10分で閉門」。中に入るのはやめにして、お庭に回ると、立派な枝垂れ桜の木があった。春も良さそう。
裏手の坂道を下る、こちらも紅葉が散って石畳がフカフカになってる。散る前に見たかったのはやまやまだけど、これはこれでなかなかの景色だ。

山科駅に着いた頃には17時近く、もう夕暮れ。
駅前のスタバで一休み。時刻表を見たら18:05発に間に合いそう。『燃えよ剣』を閉じて京都駅に向かう。
駅ビル内スーパーで助六と"京風おばんざいセット"を買ってガラ空きの新幹線に乗り込み、車内で夕食にする。
ああ、終わっちゃったよ、題して『カラッケツ記念・出遅れ紅葉狩りと黒い可愛い子ちゃん訪問1泊2日の京都〜正雄もあるでよ〜12月13日新横浜発』。
生活立て直して、また来よう。

※そうそう、以前からエスカレーターで、通行用に片側を開けるのに、関東は左に列び、関西では右、というのがあったんだけど。
今回行って、最初のデパートだかは確かに右列びだったけど、京都駅構内なんかでは普通に左に並んでた。
余所者が多い場所だと、自然と関東風になってしまうのかな?以前は駅でも右側だった記憶があるんだけど。







12/23(金)

バイトで試食販売員をやってみた。
先日の説明会ですっかりビビッてる上、夜型生活が抜けず前夜は殆ど眠れず。
ほぼ貫徹状態で暗いうちから起き出して、シッカリ朝食、お弁当も詰めて、あ〜行くのイヤだよ〜寒いよ〜暗いよ〜知らない所怖いよ〜。

仕事場は電車とバスを乗り継いで行くスーパー。バスの時刻も電話で自己確認、かなり早めに現場前に到着したのに、入る前の『入店報告』の電話が繋がらない。クリスマス前のかき入れ時だから仕方無いが、バスを降りてから報告が終わるまで、寒風の中15分。もうすっかりイヤになってる(笑)。
取りあえず背筋を伸ばして従業員入り口から入店、手続き。割と親切に教えてもらえて一安心。
やっと捕まえた担当者は忙しそうで、すぐどこかへ行ってしまうが、今日は試食販売員が大勢いて、協力し合って準備できて助かった。

今日の売り物は『ローストレッグ』要するに鶏のモモ肉焼き。クリスマスの定番メニュー。
しかし試食販売に使う電熱グリルって、販売員が持って行くんだね。派遣会社が貸してくれたのを持って帰って、スーパーへ持参して、また派遣会社へ返しに行く。試食品を切るキッチンバサミは自前。大荷物。マニキュアもピアスも禁止。
売り場の裏手で準備に走り回りながら、ふと細胞が活性化してる感じがした。労働自体は、そんなに嫌いじゃないと思うのよ、私。その前の手続き関係がね、死ぬ程イヤ。やっぱりロクデナシだ(笑)。

材料が揃い、山積みの鶏足の前に立つ。
人前で声を出すのがどうとか、説明会で言われていたが、そこはソレ、タイツ姿で踊った私に、もはや人前で怖い事など無い(笑)。
明日が第九のゲネプロで喉が心配だから、あまり大声を出し過ぎないように気を付けながら、呼び込み開始。それでもついつい、調子に乗って声を出してしまう。
商品は、国産の鶏モモ肉を甘めの照り焼き風味のタレで焼いたもの。クッキングシートを敷いたグリルで暖めて、ハサミで一口大に切り、爪楊枝を添えて試食を勧める。
「肉は塩コショウ!」が信条?の私だけど、「甘くて美味しいですよね〜」とか言ってニコニコしちゃう(笑)自然と笑顔になるから不思議。
昼休憩が一時間。裏の従業員用の食堂で持参のお弁当を広げ、余った時間でせっせと報告書に記入、こういうのが面倒臭い。
午後も元気に働いた、でも終了1時間前あたりで疲れて来たか、なんか呼び込みの舌がもつれて来た。
そして商品の補充が来ない、店員を捕まえて聞いたら、「もう無い」。へ!?
空いた棚にどんどん積み上げられる半額のタイ産チキンレッグを横目に見ながら、とにかく国産品を売りつくした頃、やっと終了時刻が来た。

ガラガラと試食台を裏手に運んで後片付け、報告書に記入して、担当者と店の印をもらい、売り上げの記入をもらう。やれやれ。
店を出たら出店報告の電話、また寒空で待たされて、隣のビルに避難しながら報告完了。
駅のカフェで熱いコーヒーで生き返りつつ、報告書をまとめて無事投函、これでやっと、今回の業務終了!
…いや、まだ2週間後に事務所に給与を取りに行かなくてはならない。そう、取りに行くんだって。借りた電熱グリル等もその時返却。
そういうのが本当〜に面倒で(お金もうんだから行くけどさ)、費やされる時間全てを時給換算したら、けっこう安くなってしまうな、と。
ぶっちゃけ仕事自体は、けっこう楽しいけど、そんなこんな、あまり続けたくはない。でも取りあえずこの職種は常に人員不足らしいんで、食いっぱぐれる事は無い、かも。
肉は大好きだけど、一日中暖めた熱気を吸ってるとさすがにイヤになる。甘ったるい照り焼きの匂いが身体に染み付いてる。
今日は祭日で、プールは早仕舞い、泳ぎに行けないのが残念だった。







12/24(土)

『第九』いよいよ前日、現地でのゲネプロ。
昨日バイトで一日中声を出していたんで、ちょっと心配。目が覚めると同時に声を出してみる、大丈夫、枯れてない!良かった。

ゲネプロは午後から。初めて行く会場なので、ちょい早めに家を出て、配布された地図を片手に行く。良かった、今日は迷わず到着。
去年の会場は立派な市立のホールだったが、震災で潰れてしまったので、今年は急遽、女子大のホールが会場となり、合唱団も例年の3分の2に減らされたんだが、さてさて、どんな所やら。

ホールに入る前にロビーみたいな所で色々お話があって、そのおじさんの声が小さいのと近くで別の団体が別の打ち合わせをしてる声が重なるのにイライラするが、まあこれも震災の影響?
それから各パートごとの楽屋へ行き、入場の練習。
狭い廊下に並んでゾロゾロと舞台へ向かうと、もうオケは入ってる。
しかし、予定通りの並びでは入り切れず、ギッチリ斜めに立っても端がソデに入る状態。
そしていよいよ歌い出すと……うげ。誰かの口が臭い!
参った。密集した中で大きな口を開けて息を吐き続けるのだから、正直今までの練習中も気になる事はあったけれど、今回のはケタが違う。何と言うか、ニカワの腐ったような。
あまりの物凄さに、マジで途中退場を考えた。刺激臭なので息を吸う時何度もむせたし、終わり頃は吐き気と頭痛に苦しんだ。
どうしよう、明日もこんなでは、本番を楽しむどころじゃない。
途中、またおじさんが出て来て話し出したが聞こえない、と思うや「聞こえない!」と叫んでいた、すぐ他の人達も同調してくれたけど、ここは「聞こえません」だよね。八つ当たりでした、すみません。
指揮者が終了を告げた時には本当にホッとした、何とか中途放棄はしないで済んだ。
でも明日、こんなだったらどうしよう!?
物凄く不安だが、「この強烈な口臭は誰ですか?明日はちゃんと歯を磨いてください」とはとても言えない。ううう。
帰りがけ、着て来た皮ジャンに袖を通す時も、皮の匂いで思い出して吐きそうになった、困った。







12/25
(日)

『第九』本番!
なのに、何たる事か、寝過ごしてしまった〜!!!!ギャー。
会場に10時集合なのに、目が覚めたら9時。ああ、目覚まし時計が止めてある…うん、止めた、確かに。そして気を失った。
一瞬布団にへたり込みそうになる自分を叱咤して、飛び起きる。着替え洗顔化粧を20分で済ませる中、お弁当もシッカリ詰め込む、さすがに食べる暇が無く、朝食分に用意した食料もできる物は荷物に放り込んで、部屋を飛び出す。
あああああ、なんだって本番に!いや分かってる、慣れないバイトが響いてるんだ、やっぱりやめておくんだった〜!

会場に着くと、もう楽屋はがらんどう。廊下にいた人を捕まえて聞き、昨日も集まったロビーへ。もうご挨拶やら連絡が始まっていたが、発声練習には間に合った!
でも途中、お腹が鳴って閉口した。自業自得だけど、朝ご飯がディナーの私には朝食抜きはキツいのよ。
一休みできるかと思ったら、そのまま舞台で最後のリハが始まってしまって、もうフラフラ。でも、心配した昨日の口臭は嘘のように消えていて、本当に安心した。
…しかし何を食べたらあんな悪臭になるのだろう、今日は何とも無いと言う事は、病気とかではないよね???
昨日並びの具合が良くなかったので、今日になって訂正があったようで、しばらくゴソゴソやっていたが、我々の周囲は変更ナシ。ただ入場の順番が変わった。

リハが終わると正午近く。楽屋に戻って、さんざ探してやっと椅子を確保。臨時の会場なので、なにしろ狭い。
遅く来たためテーブルの側には寄れず、壁を背にして座って、飛びつくようにして持参の食料を食べた。…結局、朝用と昼用といおやつ用を、ほぼ全部食べ尽くし、やっと落ち着いた。いや、食べ過ぎた、かも。
iPodで第九を聴きつつ、本を読んで待っていると、また何やら係の人が来て話し出したら、さっき変更した並び準に苦情が上がった。良く分からないが、とにかく元に戻してくれと懇願し、突っぱねられたら泣き出してしまった。あちゃ〜。

出番は14時過ぎ。40分前くらいから、皆ぼちぼち準備を始める。昨日の反面教師で、トイレに行って歯を磨き、衣装に着替えてスタンバイ。
去年と同じく第三楽章からの入場、だけど今年は舞台が狭く椅子が無い。立ったままなのに、食べ過ぎたせいか眠くなって、ちょっとウトウトしてしまった、まずい。
客席に来てくれてるはずのHさんを探そうとしたが、暗いし目も悪いから全然分からなかった、残念。
そうこうするうちに出番だ!バリトンのソロが始まると、途端にシャッキリ、気が引き締まる。
リハの時から薄々感じていたけど、今年のオケ(川崎市にはいくつかオーケストラがあって、第九は持ち回りでやるらしい)はとてもいい。歌っていても心地良い。
そして合唱団も、エキストラが入ったとはいえ、なんだか凄い!全身にビンビン来る。
昨日のリハで指揮者が「初めてのホールでどうなる事かと思ったけど、そう悪くない」と言っていたが、客席でどう聞こえるかは素人には分からない。でも、自分はすごく気持ち良かった。
個人的にも、フライングもせず、リハで何度も出遅れた箇所も間違えず(って言うか指揮者、本番だとアクション全然違うし!笑)高音で伸ばす所もかすれず、歌い切った!という感じ。胸が熱い。
エンディングを聴きながら、今の経済状況を思い、来年も参加できるのだろうかと思ったら泣けて来た。

楽屋に戻って帰り支度の最中に指揮者から伝言があり、「リハの倍声が出てた」ですって!私もそう思った、でも指揮者様のパフォーマンスも3倍派手でしたが(笑)。
見に来てくれたHさんとメールでやり取りして、駅前でお茶、と言うか、久々にパフェなんぞを食べて帰った。今日はクリスマス、ケーキ代わりにいいじゃないの。
昨夜のイヴは、前日のバイトのおかげでチキンは勘弁だったし、合唱指導の先生が「牛肉が一番声にいい」と言っていたのを口実にOGビーフを焼いて食べたけど、ケーキはお預けにしておいたのさ♪

で、電車に乗って最寄り駅に到着し、手袋を出そうと荷物を開けて、気付く。
…衣装が、無い…???
思い出す。衣装一式と手袋と帽子、布袋に入れて楽屋に置いて、そのまま………………………。
うあわあぁん!!!!!!
家に掛け戻って合唱団の代表に電話すると、「あ〜赤い袋ね、ブラウスとスカートと…」と全て挙げ連ねられて赤面したが、預かってくれていると聞いてホッとした。
翌朝、預かってくれた人の最寄り駅まで受け取りに行き、当然来年も参加するという風な会話を交わして別れた。
やっぱり来年も、やりたい、歌いたい。
って言うか忘れ物したのって合唱団200人中私一人だって。きゃ〜。







12/29(木)

バイト、2日目は埼玉県と聞いてビビッたが、行ってみたらそんなに遠くなかった。
ちょっと駅から歩くので、ウロウロしてしまったけど。

仕事内容は先日と同じ。商品は『USポークの肩ロース肉』。
そしてこの店では、マスクとヘアネットを付けさせられた。ヘアネットはどうせ三角巾を被るけど、マスクはなぁ…マスクして喋るとかキライだし、スマイル攻撃(笑)できないじゃん。
開始前にトイレに行って、出ようとしたらドアが開かない!焦った。良く良く見回したら手洗い場の横に消毒器があって、そこで所定時間手を消毒しないとドアが開かない仕組みとか。うわぁ。

年末だから人出は多いけど、米国産の豚肉の塊なんてとタカを括ってたら、けっこう買ってくれる人がいてビックリ。『煮豚のタレ』も一緒に買ってくれる。
パック入りのタレ、やっぱり甘くて私はうーん…煮豚なんて醤油と酒でいいじゃん(笑)。でもモチロン、「甘くて美味しいですよね〜」とか言って売る(笑)。いや世間様って本当、甘い料理が好きなんだね。
500~700gのブロック肉を電熱グリルで丸ごと煮込んで、これまたキッチンバサミで切って配る。こんなにキッチンバサミが活躍する日が来ようとは。
今日は会場が寒くて参った。昼休憩で貸しロッカーに駆け戻り、ブラウスの下に着て来たカーディガンを着込んで防寒。規定ではカーディガンは着ていいんだけど、色は黒・紺・ベージュ。持ってないってそんなん。ちなみに今日のカーディガンは水色に金ボタン。
午後の中盤頃担当の人が来て「もう肩ロース残り少ないからバラも売って」。へ?
派遣会社に電話して許可を得て、バラ肉も売る。
結果、肩ロース完売。担当さんに「こんなに売っていただいて」と礼を言われた。
ありゃ、いい気になっちゃうよ、ワタシ(笑)。








12/31
(土)(ちょっと編集しました)

30日に実家に帰り、例年通り母と年越し。
今年は年賀状、間に合わなかった!
母と買い出しをして、軽くお節料理を用意して、餅つき器で餅ついて、大晦日の夕食は我が家恒例のスキヤキで。
そして除夜の鐘の鳴る頃に、年越し蕎麦を食べる。

いやぁ〜、本当ぅ〜に、今年は文字通り、歌ったり踊ったりしてるうちに過ぎてしまった(笑)。
年末ギリギリになってバイト探したりして、二日だけ働きましたが。
『第九』本番やら久々バイトの顛末やら、今年分の近況書き上げてから帰省したいと思ったけど間に合わない。

年賀状、年内投函は死守したいところだが、さてさて。
プリンタもスキャナも無い状況だし、今年はプリントゴッコが製造中止になってしまったので、残ってる材料でラストプリントゴッコしちゃろうかと画策中。
でも、実家に置きっ放しのプリントゴッコ一式、結局使えなくなってたりしてまたモノクロコピー年賀状でお茶を濁す事になるかも……。
まだポーズが決まらない、コンセプトはできたんだけど、画力が追い付かない、って言うかサボり過ぎだぞ、ワタシ。

ここ何十年も例の歌合戦を見てないんだが、今日はパッとTVを点けたらSMAPがトリで歌ってるとこだった。
わ〜偉くなったんだ〜と思ったら、ここ何年もトリだって。あらま。
私の感覚だと、最後は年配のベテラン、と思ってたんだけど、いや彼らももうベテランか、そう言えば。けっこうオジサン化進んでるし。
でも、昔の歌を歌ってて懐かしくて一緒に歌ってしまった(笑)。
そう言えば『第九』のせいかバレエのせいか、近頃なんだか音楽が身体の近くに来た感じがある。
あ、その分、絵は遠くに行っちゃってるかも……年賀状も下書きが進まなくて間に合わなかったし。はははは。

そんなこんな、例年にも増してグダグダな私でありましたが、来年も宜しくお願いします。

それなりに、楽しい良い年にしたいですね!

では皆様、良いお年をお迎えください☆