FFJのMBO、真のバリュー投資のための智慧と実践、戦いの場と戦い方、
チャールズ・T・マンガーの金言
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ショートコラム(2025年12月)
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■チャールズ・T・マンガーの金言(2025年12月21日)NEW! |
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『チャールズ・T・マンガーの金言』を読みました。マンガー卿の個人投資家に対するアドバイスは下記の文面に集約されます。 株価が適正水準にある優良企業を見つけて投資し、座して待つ手法がとれるならば、特に個人投資家の場合、大成功の可能性は高くなります。 とてもシンプルです。しかし簡単ではありません。人間の本質上、優良企業の株価が適正水準になるまでじっとしていることはなかなかできないものです。座して待つことはそれに輪をかけて難しいと言ってもいいでしょう。 バフェット氏とマンガー卿は、この「一見シンプルに思えて、実は簡単ではない」ことの実践により一代で資産を築きました。 かくいう私も、今から四半世紀前の初心者時代にキーエンスとニトリを「るいとう(株式累積投資)」で積み立てていました。ずっと続けていれば相当な資産となったにもかかわらず、手元に1株もないのはどうしてでしょうか。 いかにして「座して待つ」ための枠組みを作り上げるかが自分自身の課題となりそうです。 |
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■戦いの場と戦い方(2025年12月14日)NEW! |
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『真のバリュー投資のための智慧と実践』に書かれている柳下裕紀氏の投資手法を要約すると下記のとおり。今日のバリュー投資における先頭集団に位置しているような手法です。 ●定量分析ではROICとFCFを重視 それに対して光通信のバリュー投資はシンプルながら時代遅れにさえ思えます。先頭集団より相当に離されているといっても過言ではありません。 ●安定した事業を行っており、強固な財務基盤を備えた企業が投資対象 しかし光通信もしっかり実績をあげています。それはなぜでしょうか。 他人から預かった資金を運用するファンドマネジャーとして、様々な制約を受けつつ厳しい運用競争にさらされている柳下氏に対して、事業会社として純投資を行っている光通信には特に制約がなく有力な競合も存在しないからです。 つまり戦いの場によって戦い方も違ってきます。たとえ時代遅れのやり方でも、それで勝てるのであれば全く構わないのです。 |
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■真のバリュー投資のための智慧と実践(2025年12月7日) |
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光通信の社外取締役を務めている柳下裕紀氏の新刊『真のバリュー投資のための智慧と実践』を読んでいます。「読者の大切な時間やお金やエネルギーを投じる価値がある」と著者が信じる15社のケーススタディです。 日本人の書いたバリュー投資の書籍では、最高の一冊です。ひょっとすれば翻訳されたものを含めてナンバーワンかもしれません。久しぶりに読みごたえを感じ、感動すら覚えました。 もっともレベル的には中上級者向きです。『バリュー投資入門』や『競争戦略の謎を解く』を読了された方であれば、興味深く読めるのではないでしょうか。 またケーススタディに特化しているため、分析の前提になる知識を得たい場合は、同じ著者の『真のバリュー投資のための企業価値分析』を先に読まれることをおすすめします。 とにかく本書をじっくり読み込み、このレベルのセミナーテキストや銘柄分析レポートを作成できるようなりたいものです。 |
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■FFJのMBO(2025年12月1日) |
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7月のバリュー投資塾「光通信の投資銘柄(2025年版)」で取り上げた、24時間ジム「エニタイムフィットネス」 を運営するFast Fitness Japan(7092)がMBOを発表しました。TOB価格は2,315円です。 同社株はIPO直後こそ人気を博したものの、2022年に当時の経営陣とオーナーの会長が対立するお家騒動を起こしました。 それ以降は株価の低迷が続き、成長性や収益性を考慮すれば割安であったことから、光通信の目に留まったと思われます。 ひょっとする今回のオーナーによるMBOは、光通信にこれ以上買い進められることを嫌ったのかもしれません。 私自身、ここまで深読みできず、セミナーでMBOの可能性について言及できなかったことを反省しています。ひとつの事例として、今後の投資に活かしたいです。 【Fast Fitness Japan(7092) 月足チャート】
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