富・戦争・叡智、平均への回帰、続・日経平均3万円時代の最強株、
持っているだけで儲かる株、3月のバリュー投資塾、サイコロジー・オブ・マネー、
株価インデックスの真実、「2021年下期のIPO銘柄」音声CD、株式投資の思考法と戦略
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ショートコラム(2022年3月)
■株式投資の思考法と戦略(2022年3月29日) |
つい先日、ジュンク堂書店の株本コーナーにて、田渕直也氏の新刊『ランダムウォークを超えて勝つための株式投資の思考法と戦略』が目に留まりました。 投資に関する書籍は、特定の手法を強くすすめているものが大半です。他の手法をすべて否定しているものすらあります。 皆さんの中にも、様々な本を読んで勉強したものの「結局、どうすればいいのか」迷っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな中で、本書は株式投資を通じた資産形成を目指している投資家に向けた「実践的な落としどころ」を示している点が興味深いです。 また全般的な内容も示唆に富んでおり、とりわけ次の項目が琴線に触れました。 ●1−6 PERとPBRが示すものは投資家の「人気」の度合い 著者のアドバイスを参考に、株式投資の基本戦略を立ててみてはいかがでしょうか。 |
■「2021年下期のIPO銘柄」音声CD(2022年3月24日) |
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3月21日に開催したバリュー投資塾「2021年下期のIPO銘柄」音声CDが完成しました。 ニッチ市場で確固たる営業基盤を築いている渋い会社、他社とのすみ分けにより競合を回避しつつ高収益の会社、業界の革命児として大化けを期待できる会社など、今回もバラエティに富んだ面々が上場しました。 その中から、皆さんのお気に入りの投資先を見つけるために、本CDをご活用くださいませ。 ご購入を希望される方はメールにて、氏名、郵便番号、住所、電話番号を記入してお申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 なお既にお申込み・ご入金をいただいた分に関しては、明日中に最寄りの郵便局から発送予定です。
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■株価インデックスの真実(2022年3月22日) |
『サイコロジー・オブ・マネー』に、興味深い調査結果が掲載されています。 J・P・モルガン・アセット・マネジメントが、1980年から2014年までの「ラッセル3000インデックス」(大規模で広範な株式公開企業群の株価指数)のリターンの分布を分析し、公表している。 この期間中、ラッセル3000の全構成銘柄の4割が70%以上値下がりし、回復することはなかった。 実質的に、このインデックス全体のリターンのすべては、標準偏差2個分以上の差で優れた業績を上げた、わずか7%の構成銘柄から得られていた。 この調査結果から、次のことが言えそうです。 ●老後に備えて、株を持ち続けたいのあれば、インデックスファンドも選択肢に入る。 【「破局的な損失」を経験した企業の割合(1980〜2014年)】 |
■サイコロジー・オブ・マネー(2022年3月16日) |
少しワクワクした気持ちで、書店の株本コーナーに赴くものの、読みたい新刊が見つからず、肩を落として帰る・・・。 そんな日々が続いていた中で、やっと興味深いタイトルに出会いました。『サイコロジー・オブ・マネー』です。 著者のモーガン・ハウセルは、本書の「はじめに」で次のように述べています。 経済的な成功は、何を知っているかよりも、どう振る舞うかが重要な「ソフトスキル」の問題なのだ。私はこのソフトスキルを「サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)」と呼んでいる。 マーケットで少しでも上手に振舞えるよう、 著者のアドバイスを積極的に取り入れたいと思いました。 |
■3月のバリュー投資塾(2022年3月12日) |
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3月のバリュー投資塾は「2021年下期のIPO銘柄」です。 ほぼ1カ月を要し、72社の中から19社をテキストに収録しました。IPOは相変わらずの玉石混交で、調査のやりがいがありました(この労力が報われることを願いたいです)。 東証マザーズ市場が急落している関係か、バリュエーション面で割安な銘柄も散見され、今回のIPOは狙い目かもしれません。 ご参加を希望される方はメールにて、氏名と電話番号(列車が遅れた際など、非常時の連絡に使用します)を記入してお申込みくださいませ。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 ちなみにお申込みの締め切りは3月16日(水)です。まだ残席があります。
ご注意:ケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。
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■持っているだけで儲かる株(2022年3月11日) |
バートン・ビッグス卿は『富・戦争・叡知』で次のように述べています。 とても長い間にわたってずっと持っておけるすばらしい「持っているだけで儲かる株」なんてものはないし、これまでだってなかった。競争優位を持続して、永久に保てる企業なんてなかったからだ。 実際のデータは、もう一冊の著書である『ヘッジファンドの懲りない人たち』に掲載されていました(下表)。さらに本文では痛烈なコメントが付け加えられています。 この調査が述べていない点があり、それはグロース株が落ちぶれるのに起こるのは単なる不時着ではなく、通常は堕落だということだ。 マーケットにおける歴史は繰り返し、今、もてはやされているGAFAMも、近い将来にそうなるのでしょうか。 【企業がグロース株の地位を保てる確率(1980-2003年)】 |
■続・日経平均3万円時代の最強株(2022年3月8日) |
昨年3月8日付のショートコラム「日経平均3万円時代の最強株」より1年が経ちました。そこで最強株12銘柄のリターンを計算したところ、下表のとおりです。 平均リターンはマイナス14.4%となり、日経平均のマイナス13.8%を下回りました。まあ、こんなものでしょうか。 |
■平均への回帰(2022年3月4日) |
『富・戦争・叡知』より引用します。 常識と歴史からわかるのは、平均への回帰は投資の世界全体にわたってとても強い吸引力として働いていて、株式の世界ではそれがとくに強いということだ。いつもスーパー・リターンを叩き出す資産クラスなんてない! 投資の世界では、ここ数年、目を見張るリターンを達成している投資対象を避けるのがセオリーとされています。 それが何かは、大きな書店の株本コーナーに立ち寄れば、一目で分かります。刺激的なタイトルの新刊が平積みされているからです。 |
■富・戦争・叡智(2022年3月2日) |
長期投資家の本棚に備えておべき一冊として『富・戦争・叡知』があげられます。かくいう私も久しぶりに本書を取り出し、読み返しました。 既に過去帳入りした著者、バートン・ビッグス卿はプロローグにて、次のように問いかけています。 少なくとも一世紀に何度か、黙示録の四騎士…戦争、飢餓、疫病、そして死…が我が物顔で暴れ回り、莫大な富を破壊している。四騎士が駆け回っているとき、どうすれば富を保てるだろうか。 この本を初めて読んだとき「現在社会に、戦争や疫病なんてありえない」と思ったものですけど、2020年には新型コロナという疫病が大流行し、つい今しがた戦争が勃発しました。 バートン卿のアドバイスを参考に、インフレ調整後の購買力を保つためにはどうすればいいのか、自分なりに再考したいと思います。 |
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by 角山智