19`04/22(月) -21:10- 先日、PC-8801「夢幻の心臓V」をクリアしました。
と言う事で、ついに「夢幻の心臓」シリーズ制覇です……いや、すっきり終わら無かったけど(^^; ともかく、ようやく3部作全てをクリア出来ました。 子供の頃の憧れが、何十年越しで叶ったのです。 それだけは、本当に良かった。 さて、まずは内容説明から行きましょう。 世界観は、U(▲)までの定番ファンタジ−に、未来世界のロボットや銃なんかが合わさったもの。 登場種族も少し増え、エルフ、ドワーフ、シーに人間。 その人間も、前作のエルダー人と主人公の故郷のカオス人、その中でも過去のカオス人と未来のカオス人がいて、他にエスパー族、ライカンスロープ、ジャイアント、ドラゴンが仲間になります。 時間経過は自動、且つそこそこ高速で、前作みたいに敵の動きを見ながら考えて1歩1歩歩く事は出来ません。 シンボルエンカウトのままですが、戦闘はコマンド選択式から見下ろし型バトルフィールドでのオートバトルに変更。 クラスチェンジは段階が増えていて、総じてシステム周りはかなり進化しています。 グラフィックが格段に綺麗になったり、全編BGMがあったりと、前作までとは時代が違うゲームでした。 ただ、持てるアイテムが1キャラ16個までなのに、前作にはあったアイテムを預かってくれる銀行が無くなっていたり、銃などが弾切れを起こしても、戦闘中に装備を変更出来ないから遠距離攻撃出来なくなるしと、完成度はまだ低かったです(^^; では、面白かったかと言うと、滅茶苦茶面白かった……序盤は(^Д^; 少しずつ強くなって行くのが楽しくて、最初のクラスチェンジなんか凄ぇわくわくしたし、「ハイドライド3(▲)」同様「夢幻の心臓」シリーズは3作目が最高傑作じゃね? と興奮したんですが、多少最初からおかしな点もありました。 普通のRPGなら、最初のイベントなんてさくっとクリア出来るじゃ無いですか。 でも、「夢幻の心臓V」の場合、最初のイベントで倒すべき敵が強過ぎて、取り敢えず後回しにして他に行けるところを先に回って、ある程度強くなら無ければ進め無かったりします。 そんな感じで判り易く順番に進められるゲームでは無かったから、何をすれば良いのか聞いてもしばらくは回り道って事も多く、その内何をすれば良かったのか忘れちゃったり(^ω^; 次に何をすれば良いのかと言う大事な情報を聞けるのは1回だけだし、本当に謎解きが判りづらいゲームでした(-∀-; ま、1か所行けないまま終わっちゃったけど、クリア自体は自力で出来たので、理不尽な訳ではありませんけど。 で、中盤に入ると、謎解きが判りづらい以上に困った事になりました。 戦闘バランスが、一気にシビアになります。 それと言うのも、店で買える武器はそれなりの攻撃力なんですが、防具の方はちっとも強く無く、敵から受けるダメージがかなり大きくなって行きます。 無理して先の街へ辿り着いても、あくまで買える防具は弱い防具ばかりなので、ダメージ軽減の役には立ちません。 そこで、やられる前にやると言う方針を取らざるを得ず、大きなダメージの与え合いになります。 一応、その頃から買える様になる銃の威力が高く、接敵しないで攻撃も出来るから充分戦えるんですが、弾薬を消費するし弾切れしても装填出来ないし値段高いし(^^; 何より、例えばレーザーガン 50とレーザーガン 20と言う武器を2つ所持している場合、レーザーガン 70に合算出来ず、あくまでもレーザーガン 50とレーザーガン 20と言う別々の武器扱い(-ω-) その所為で、銃を主力にすると、ただでさえ少ないアイテム所持数を逼迫しちゃって凄ぇ邪魔(^Д^; ここの完成度の低さはツラかったorz その先は、銃の性能も頭打ちで、次は威力的に爆発物を頼るべきなんですが、着弾点の周りまで巻き込まれます。 接敵して近接攻撃を行う前衛キャラがいた場合、仲間ごと攻撃する事になってしまいます(-'-) 結局、中盤は銃で乗り切り、終盤は拾ったレア装備で固めた多少強めの主人公(+少し主人公よりも弱い前作のヒロイン(^^;)を、敵に突っ込ませて何とかやり繰りしました。 魔法も、中盤以降は攻撃魔法ですら効果が無い場合があり(攻撃魔法にも命中判定があって外れる事が多い、と言うイメージ(内部処理的に命中判定があるのかは不明))、攻撃魔法を主力にしてアイテムでMP回復、と言う訳にも行きません。 最終的には、相手を気絶させるのが効果的なので補助魔法主力で戦いましたが、成功率はすこぶる低い(-ω-) 延々、全体系の気絶魔法を連発させて気長に成功を待ちつつ、傷付いた前衛を回復させながらの戦いでした。 そうした中盤以降の戦闘では細かな指示が不可欠なので、オートバトルなのに一々指示出さなくちゃなら無くて、1回1回の戦闘の手間が激増。 その上、前作と違い時間経過が自動で高速だから、広いフィールドでなら多少敵を避けられますが、ダンジョン内では避け切れません。 結果、シンボルエンカウントなのに、出現率の高いランダムエンカウント以上に敵と遭遇しまくります(-Д-; いや〜、ここまでしんどいゲーム、他に覚えがありませんわw もちろん、それでもクリア出来たんだから、理不尽と言う訳ではありません。 面白さ100、しんどさ100みたいな感じで、とにかく疲れました(^ω^; 極め付けは、すっきり終わらなかった事。 とある城の隠し階段がまだ見付かっていないし、カオス城地下の破戒僧はデュアル・ダークとやらを倒せば何か喋りそうだし、確か7つの心臓全てが揃ったらもう一度来いと破戒僧の長が言ぅてたし、そもそも次元界の危機を救うのが目的な訳だから、このデュアル・ダークと言う最後の心臓の戦士を倒したあと、最悪戦闘無くてももう少しシナリオは続くよな。 と思っていたら、デュアル・ダーク倒して終わり(-ω-) しかも、俺たちの戦いはこれからだ!エンドorz いやまぁ、とっくにお金はカンストしているし、最後のクラスチェンジも終え最強クラスの魔法も覚えている状態だったから、クライマックス感は半端無かったけども(^Д^; んで、3部作だと思い込んでいたけど、知らないだけでWとか出てんの!? と思って調べましたが、Vまでしか出ていません。 そう、「夢幻の心臓」シリーズは、未完のまま終了していたのでした(^∀^; まぁ、「ドラゴンスレイヤー」シリーズも「ハイドライド」シリーズも、直接前作から続いているシリーズでは無いのでどこで終わっても問題無いと言うだけで、どちらも現在まで続いているシリーズではありませんから、「夢幻の心臓」シリーズだけが特別と言う訳でもありませんけどね。 たまさか、直接続いているシナリオだった所為で、未完状態になってしまったんですな。 ま、それならそれで、デュアル・ダークを倒して一件落着、と言うシナリオ展開にしてくれれば良かっただけなんだけども(^ω^; 1作目やUと比べると、とても切りの悪いところで終わっているからなぁ(--; と言う訳で、シリーズ最高のシステムで、グラフィック、BGMも素晴らしいのですが、稀に見るしんどさで素直に絶賛しかねる本作(^^; 1作目はプログラム的に描画が遅過ぎて、Uはシステムの完成度の低さから中盤以降つまらなくて、Vは戦闘バランスシビア過ぎて、シリーズ全般問題作w やはり、ゲーム史に残る有名シリーズとして、特別興味のある向きにしかおすすめ出来ません。 それでも、理不尽が過ぎてクリアに失敗するレトロゲームが多い中、全作自力クリア出来たのも事実。 その意味では、当時を知らないがレゲーに興味のある若者が遊ぶのには、向いているのかも知れません。 ですから、興味のある人は一度遊んでみてはどうでしょう。 問題があり完結もしませんが、ちゃんとクリアは出来ると思いますよ(^∀^; (ブログの方に頂いたコメント(▲))
19`04/01(月) -21:23- 先日、Xbox 360「FABLE ANNIVERSARY」をクリアしました。
ここ数年、特にハマッてオープンワールド系アクションRPGをたくさんプレイして来ました。 一応、まだ遊んでいないタイトルもそこそこあります。 しかし、次に何を遊ぼうかな、と最近になって考えた際、条件に合う候補がまったく無い事に気付きました。 自分が特に好きなのは、キャラメイキングがあるオープンワールド系ファンタジーアクションRPGとなります。 「OBLIVION(▲、▲)」や「Kingdoms of Amalur:Reckoning(▲)」みたいなゲームです。 キャラメイキングが無い、ファンタジーでは無い、アクションRPGでは無い、と少し条件を変えればまだ存在しますが、条件通りのタイトルは終了。 特定のゲームの為だけにハードを買うってのはアリだから、次世代機まで手を広げて調べてみましたが、やはりこちらにも存在せず(どちらかと言うと、次世代機にはオープンワールド系アクションRPG自体少ないですね。)。 日本語化が微妙でレンタル相当のSteamや、オンラインMMORPGであれば、条件に合うゲームもあるんですけどね(Steamやオンラインゲームが嫌いで、手を出していないからだけど(^^;)。 思えば、箱○やPS3程度のスペックがあって初めて普及出来た若いジャンルだから、絶対数がまだまだ少なかったんですねぇ(-ω-) と言う事で、少し条件を緩めて、且つ今回は当時(「ソーサリアンオンライン」みたいなゲームを探していた当時)、キャラのデフォルメが格好悪くゲーム後半は国の運営をするみたいな事が書いてあって選外にしていた「FABLE U」に再注目。 キャラメイキングも無いしキャラも格好悪いし後半冒険じゃ無くなりそうだけど、一応オープンワ−ルド系ファンタジーアクションRPGだしな、と。 ただ、当時はまだXbox未購入だった為か、1作目は遊べないと思い込んでいたんですが、今では箱も持っているし、どうやら箱○でリメイク版も遊べると言う事なので、1作目から調べ直してみました。 結果、1作目の箱○リメイク版から遊んでみる事に。 フリーズが多いなど必ずしも芳しく無いレヴューが目に付きましたが、オリジナルの方は追加シナリオが国内未発売で、箱○版はそれ込みの完全版と言う事だったので。 ちなみに、確かにフリーズは良くしたけど、箱○のゲーム自体ほとんどそんな感じなんで(特にオープンワールドは)、これが気になる人はそもそも箱○で遊ぶのが向いていないって事でしょ(^^; 箱○は、フリーズするのが仕様w さて、それではまず内容説明。 オープンワールド風ファンタジーアクションRPGで、主人公は少年で固定(本編開始時には18歳)。 ただし、名前は無く、自分で入力も出来ず、称号で呼ばれます(最初はチキン・チェイサーで、後に称号屋で購入して変更可能)。 成長はレベル制では無く、稼いだ経験値を使いマイト(戦士系)、スキル(盗賊系)、ウィル(魔法系)の3系統に分かれたスキル(こっちは能力とか属性と言う意味)を獲得、上昇させて行きます。 装備は、近接攻撃武器と遠距離攻撃武器を同時に装備し、頭、上半身、下半身、手、足に防具。 モラルと言う値があり、これにより善人か悪人になって行きます。 その為、クエストには善っぽい選択肢と悪っぽい選択肢があったり、同一の事件で被害者側の味方をするか加害者側の味方をするか選べるクエストもあります。 てな感じで、成長システムやアライメント、それに即した多くのサブクエストの存在など、ぱっと見はオープンワールド系です。 が、フィールドMapはシームレスに移動出来ず、従来のアクションRPG同様箱庭の切り替え方式です。 だから、まったくオープンワールドっぽさは無いし、かなり世界も狭く感じます。 しかし、建物内への移動だけは(一部を除き)シームレスなので、まったくオープンワールドに当てはまらない訳でも無い(^^; だから、個人的にオープンワールド風と表記(^Д^; ちなみに、他のゲームはオープンワールド系と表記しています。 厳密に突き詰めれば、全てのMap間がシームレスに移動出来るのがオープンワールドの理想だと思うんですが、現実にはそれを実現したゲームなど(多分)ありません。 多くは、自分が大好きな「OBLIVION」や「レコニング」の様に、フィールドMapのかなり広い部分をシームレスで移動出来、特別なエリアへの移動や建物、ダンジョンへの移動は切り替え方式、ってのがスタンダードだと思います。 だから、厳密には完全なオープンワールドでは無いと言う意味で、普段はオープンワールド系と表記。 今回は、それにすら達していないと言う意味で、オープンワールド風w シナリオ的には、自分の村が襲われた事件の真相を探っていく過程で、英雄ギルドの新米英雄として名声を高めて行くと言うもの。 まぁ、英雄と言っても、この世界では名のある冒険者は皆英雄ギルドに所属して英雄と呼ばれている、ってだけですが。 英雄を冒険者に置き換えれば、普通のファンタジーと同じです。 村が襲われたのも、主人公の血筋にまつわるもので、物語の中核にガッツリ関与しているから、従来の良くあるアクションRPG的なシナリオ展開です。 だから、「Ys」のアドルや「Xak」のラトク、「ゼルダの伝説」のリンクみたいに、しっかりキャラ立てしちゃった方が良かったのに、と思いました。 自分でキャラメイクする訳でも無く、魅力的なキャラ設定も無く、何とも中途半端な感じ。 このゲーム、オープンワールド系では無かった事を筆頭に、各種要素に微妙な期待外れが多かったです。 成長システムに関しては、専業戦士、専業盗賊(弓兵?)、専業魔法使い的な成長は可能ですが、一部のボス系の敵に近接攻撃が当たりません。 だから、専業戦士だけは無理ですね。 あと、オリジナルからそうなのかは判らないけど、基本的にアイテムトレードでお金稼ぎをする様になっているのですが、同一商人から大量購入→即大量売却で利益が出てしまいます(^Д^; だから、その気になれば、序盤からいくらでも稼げてしまう。 買える物だけでは最強になれないから、それだけでゲームバランスを崩す訳では無いけれど、取り敢えず回復系アイテムは所持数気にしないで使いまくれます。 セーブも独特ですが、クエスト中は任意でも最終チェックポイント時のデータしかセーブ出来ない、ってだけなので、理屈さえ解れば無問題。 画面切り替えで必ずチェックポイントになるので、あんまり実害も無いし。 ただ、通常の任意セーブでも、最終座標までしっかりセーブされる場所と、ロードするとそのMapの入り口に戻され雑魚も再配置される場所とがあって、何でそんな複雑で無意味な仕様なのかは疑問(^^; グラフィックは、最初の印象通り中途半端なデフォルメで格好悪い。 大体5頭身くらいかな? 本当にちょっとのデフォルメなんだけど、7頭身のリアルキャラが主流の他の洋ゲーと比べると、中途半端だし格好悪いし。 子供はもっと顕著になっちゃうんで、格好悪いを通り越して気持ち悪い(^^; だって、顔の中身は他の洋ゲー同様のリアル指向だものw デフォルメするならするで、カートゥーン的にするとか、日本のアニメ的にするとか、もっとマシな選択肢もあったろうに(-ω-) アライメントも、善と悪の二極化に過ぎず、普通にプレイしていれば善にしかならない。 悪には、無理に悪ぶらないとなれない感じで、なっても気分悪い(-'-) 他のオープンワールド系の様な自由度とは言えませんね。 これだったら、前述の繰り返しになりますが、「Ys」、「Xak」みたいにアドルの、ラトクの物語として、サブクエストはあっても良いけど、クエスト内容は統一感のあるものにした方がマシだと思う。 シナリオも、黒幕に良い様に振り回されて、後手後手で言われた事をやらされるだけの展開なので、特に面白くもありません。 と言って、オープンワールド風に過ぎないので、家を買ったり結婚したりしても、この世界の中で生活するのが楽しい訳でも無い。 本当、これだったら従来のアクションRPGとして、一本道のシナリオでしっかり盛り上がる様に演出する方が、何倍も面白くなるでしょうね。 とまぁ、いくつも残念な要素はありますが、それぞれほんの少しだけ微妙なだけで、決定的に悪い訳でもありません。 実際、ハマるほど楽しくは無くても、専業盗賊の善人、専業魔法使いの悪人と、2周遊びました。 致命的な欠点は、1つだけだと思います。 それは、スキルを獲得して行ってキャラを強くすると、それに合わせて年を取る事です。 これは、相応の力を体得するには相応の時間が掛かる、と言うのを表現したんだと思います。 しかし、ゲーム内の時間経過(昼と夜があり、商人の在庫復活まで数日を要すなど、経過日数をカウントしている)と加齢が連動していません。 ですから、最初のプレイで言うと、18で英雄として旅立ってから3週間で、40代半ばになっていました(-'-) シナリオの時間経過とも連動していないので、再会した姉がいつの間にか年下に(^Д^; この、老化の呪い(※)だけは、意味不明過ぎて大嫌いです。 (※呪いと言ってもシナリオ的に呪われる訳では無いので、自分の倍は年上の弟をそのまま受け入れる姉だし、自分と同じ年位の息子をそのまま受け入れる母ですw) シナリオ的な時間経過は、本編内では1年、本編終了後から追加シナリオまでが1年で、本当なら追加シナリオの時点で20歳のはずが、実際には50代半ば……クリアする前に老衰で死ぬんじゃ無いかと本気で心配したわw てな訳で、ゲームの面白さとしては微妙ながら悪くは無い。 老化の呪いだけはワケワカメだが、取り敢えずオープンワールドでは無い従来のアクションRPGとして考えれば、そこそこ良く出来ている方だと思います。 幸い、これ1本でもう良いや、とはならず、いつかUも遊んでみよう、と思える程度には嫌いじゃ無いし(^^; 「FABLE」シリーズの1作目として、今でも充分遊べるゲームと言う事で、興味のある方にはおすすめ可能ですね。 (ブログの方に頂いたコメント(▲))
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