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Q1.中医学による針灸治療とは、いわゆる中国はりとは違うのですか?
Q1.中国の針灸は本場かもしれないが、近代的な日本の針灸に比べて程度は低いのでは?

Q2.中医学による針灸の適応範囲は?

Q3.雑誌やテレビでよくいわれる、気とかツボは本当にあるのでしょうか?

Q4.針灸はなぜ効果があるのでしょうか?

Q5.針灸治療は効果が不安定で信頼性に欠ける気がします。      

Q6.中医学による針灸治療と現代医学との併用は問題ありませんか?

Q7.中医学の針灸治療は、安易な特効穴療法や配穴療法ではないでしょうか。

Q8.針灸治療の効果はどのくらいの時間や治療回数がかかるのでしょうか。 

Q9.針と灸の効果の違いは何でしょう。 

Q10.近くの針灸院での治療後、翌日体がだるくなりました。大丈夫でしょうか?
Q10.針治療後の青アザが気になります。このまま治療を続けてもよいのでしょうか?

A1.多くの方が想像される中国はりとは異なります。また病院等の医療機関において西洋医学と共同、競争している現実を見れば、治療程度が低いとは決していえません。
  テレビなどで紹介される中国はりは、太い針をあたかも手品のようにブスブスと刺していくものが多いような気がします。
 しかし本来の中国における針灸とは、問診、脈診(脈の状態を診る)、舌診(舌の状態を診る)、その他の診断法から患者ごとに「証」(診断時点での体の状態を総合したもの)を立て、それに基づいて患者に合った治療を行うものです。
 太い針やパフォーマンスだけの診断無き中国はりなどは、決して中国の医療の現場で行われてはいません。中国では最低でも4年以上(日本は3年)の国立の中医大学等を卒業し、在籍時に病院等でのインターンを経験しなければ中医師、針灸医師にはなれません。(海外での経験者は異なる)
 したがって治療者の平均レベルは中国の方に分があり、また病院の中に針灸科や中医内科等が存在することから医療として扱われ、西洋医学と共同して治療が行われています。(日本では按摩等と同じ扱い)
 ただし日本でも中国でも、経験を積み常に勉強を続けておられる先生は共に素晴らしい治療技術を持っています。
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A2.一口には語れませんが一般的な適応疾患があり、鍼灸師ごとの力量も関わります。

1996WHO草案による適応疾患リスト

  針灸治療の適応疾患については国連の世界保健機関(WHO)が適応疾患リストを示しています。これは国連の常任理事国である中国が提示したものを国連が検証して認めたものであり、現代医学的にみて適応していると認知されているものです。中国国内では地域差等はあっても針灸は中医学が基本であり、先のガイドラインは中医学による針灸治療の適応疾患と考えて間違いないでしょう。
 ただし適応疾患といっても、その疾患の程度や経過時間、患者の体質等によって効果の程度が大きく変化しますし、疾患による症状を軽減するものから原疾患を根治するものまで様々なので何でも治せるというわけにはいきません。
 また鍼灸師ごとの能力も大きく治療効果に関わります。どのような針灸治療でも知識と経験を積み、向上心を持って治療にあたる先生の適応疾患は先の適応疾患リストを越えて、はるかに多くの疾患に対応できます。逆に努力を怠っている先生がいたとしたら、本来の適応疾患さえも治療することはできないでしょう。したがって中医学を学ぶ私達鍼灸師は常に自分の治療の検証と勉強を怠らないよう努力しています。 
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A3.気やツボについては世界中の研究者が研究を続けていますが、科学的に証明され現代医学の解剖学などの中で広く認知されているものはありません。

  中国の古典などには気やツボに関する内容が多く書かれていますし、今も日常的に「元気」とか、「気がつく」など気に関する言葉は多く使われています。またツボは体内を常に巡っている気が体表に現れている部分とされてますが、ツボは生きている人(動物)にしか存在しないとされており、死後の解剖では解明できないとも言われています。一方、生理学的な研究報告として足三里穴の胃酸分泌促進作用などというように、研究結果が報告されているものも一部にあります。
 私の個人的な意見を言わせていただければ臨床的にも「気」を感じることはたびたびあります。例えば患者さんのツボなどにかすかに触れたときに、指先に軽く痺れるような感覚があります(触れている間は持続するので静電気ではない)。また針を深く入れていくと更にはっきりとピリピリと痺れを感じることがあり、この直後に患者さんの方から針の響きが「来ました」と言われることがよくあります。
 こうした感覚を研ぎ澄ませていくと私も気功師になれるのでしょうか...。これは冗談としても古代の人は自然と一体となって生きており、非科学的ではありましたが色々な意味で現代人よりも研ぎ澄まされた感覚を持っていたのではないでしょうか。日常的に危険な気配を感じられるかどうかで、生死を分けた時代に生き抜いた先人たちが残した、気やツボなどの中国医学を私は大切にしたいと思っています。
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A4.針灸治療の作用機序は研究が続けられていますが、先のQ&Aで述べたように気やツボが解明されておらず、明確な解答は難しいところです。

  難しい質問です。多くの研究成果が中国や日本からも発表されていますが、今のところ医師をはじめ医学界の常識となる作用機序の結論は出ていないはずです。そこで、これは私が患者さんに針の効果を説明をするときの内容ですが、全ての病気は何かの原因で体のバランスが狂ってくることにより起こるものです。体のバランスが狂うと体の各部に現れてきます。この部位がツボです。同時に人間(動物)は体のバランスの狂いを自分で修正しようとします。ある意味で風邪などを放っておいても治るのは、この修正作用によるものです。
 ツボを刺激する針灸は私達の持つバランス修正作用を最大限に引き出すものです。大きく崩れたバランスを立て直すには時間もかかるし、針灸師が適切なツボを選択できなければ、修正作用を最大限に引き出せません。刺激の方法でも違いがでます。そして針灸師がこれらを適切に把握し、治療として効果を上げられるかは診断にかかっています。この診断方法の一つが中医学という訳です。中医学は二千年以上の歴史を持ち、現代において再構成され、現代医学により検証されながら発展を続けている世界的な医学と言っても過言ではないでしょう。
 少し話がはずれましたが、結局のところ針灸は患者さんのバランス修正能力を引き出すものであり、針の効果は患者さんの状態次第ということになります。これとは別に針灸師の実力は大きく治療効果に関わり、実力のある針灸師が治療すると正確な診断や治療法により、効果的に疾病治療が行えるということになります。したがって患者さんにとって最もよいのは、よい先生に診てもらい治療日程や方法などで協力するということでしょう。
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A5.針灸治療の効果等に違いがあるのは非常に様々な原因が考えられます。

  これも難しい質問です。私も少しばかりの臨床でしかありませんが、針灸は効くと思うと効かなかったり、驚くほどの効果をあげたりと色々な意味で期待を裏切って掴み所がありません。完壁な治療は永遠に手が届かないとさえ思えることもあります。しかし勉強を続け臨床を積み重ねることにより、少しずつ正確に読めるようになってきました。このような具合に治療をする側の原因が関与します。
 中国の古典では季節や環境等の外部要因によって、体のバランスが絶えず揺り動かされていると説いています。例えば春は肝気が上る時期で、これに関与するタイプのアトピー性皮膚炎や情緒不安定、胃腸症状等は悪化しやすくなります。また内部要因として生まれつきの体質やストレスも原因になりますし、その他年齢、性別、食事なども関与して常に体は揺れ動いています。
 もう一つ患者さんの側の原因があります。例えば私の経験では中国、日本を問わず週に3回程度の治療は、疾患の種類や程度により非常に効果が上がります。しかし週に1回程度の治療では、その場は調子が良くても戻ってしまう事が多いようです。従って、ある程度回復してから調子を維持する目的で週1回の治療とすべきでしょう。また体のバランスが大きく崩れる前に早期に治療を行うべきです。大崩れする程、いかに名人の治療でも時間がかかります。
 最後に、針灸は万能ではありません。中医学の診断は体の状態や諸症状をかなり正確に捉えることができますが、現代医学からの検証により比較的得意と苦手な分野があることが判っています。ただし一般にいわれる適応疾患よりは、はるかに広い適応範囲を持ちます。針灸は薬と違い、患者さん自体の回復力を刺激するという治療の特性から、一口にその効果を評価する訳にはいきません。
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A6.厳密にいえば問題もあるのですが、中国では両方の医学の融合が進んでおり、積極的に併用しようと試みられています。

 例えば潰瘍性大腸炎などでは、検査の際の大腸への負担から検査後調子を崩す。高脂血症の薬を飲み続けることから再生不良性貧血を引き起こす。など、現代医学の検査や投薬は様々な副作用が報告されています。何かの副作用等が問題になる度、マスコミ等で取り上げられ、医療に不信を抱く方も増えているようです。しかしながら疾患により必要な投薬や検査はやむを得ません。病気の解明や治療が進んでいる現代においては、現代医学を無視して中医学や、その他の民間医療だけに頼るというのは非常に問題があります。
 私の留学先の上海市曙光病院の針灸科病棟では、週に一度は西洋医が検査データ等を中医師に提示し、西洋医学の専門家の視点でアドバイスをおくる姿が見られました。また癌に対する放射線療法の副作用を中医学を導入し最小限にする等、様々な試みがされており、これは中西医結合と呼ばれています。
 私が先日診た患者さんは点滴が必要なため病院に通っていますが、中医学から診ると点滴により陰分を過剰に補っているため、頭重感や冷えなどの症状が出現していました。そこで余分な陰分〔寒湿〕を散らす治療を続けたところ、必要な点滴を続けながら症状が軽減しました。小さな中西医結合でしょうか。
 日本でも中国のように両方の医学を尊重しあう姿勢があれば、今ほど医療の問題を増やさずに済んだかも知れません。しかし日本の場合、政治的、教育レベルで医師と鍼灸師等では、あまりにも差があります。これを変えるには私たち鍼灸師が勉強し、医師も認める専門性を身に付けるしかありません。
 話がそれましたが、必要な場合には中医学は現代医学との併用を前提として、問題を解決していく治療を目指すべきで、決して反発し合う医療ではありません。副作用の症状等は緩和される可能性が高いので安心して併用してください。〔ただし症状の寛解維持が主目的です〕

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A7.特効穴や配穴法が存在することは事実です。しかし著名なものは、綿密な経絡等の基礎研究と多くの臨床から生まれたもので、安易に用いられているわけではありません。

 中医学の針灸関係の書籍等を見ると、治療学には必ずといって良いほど具体的な治療穴が記載され、その方法で疾患の治療が可能な気がしてきます。私も上海に留学したばかりの頃は、そんな気がしていました。しかし臨床での実際は異なる治療も多く見られ、当時の私は疑問を持ったこともありました。
 そこで私の受け持ちの老師に尋ねたところ、「教科書は基本的な内容で、比較的確率の高い治療法が記載されます。しかし臨床の現場では個々の患者の証に合わせた治療です。」「証を正確に診断できることと、選穴や手技といった治療の具体的な方法を学んでください。」と言われました。実際の治療は教科書に近いものもあれば、幾つかの証が複雑に関与するために修正されたもの、奇経等の異なる視点からのアプローチ等、非常に多彩な内容がありました。
 また、新しい特効穴等が発表されると、まず臨床の中で使ってみるそうです。そしてその特効穴が本当に有効であるかを試してみて、治療に取り込むかを決めるということです。本当に有効な配穴や特効穴は時代を超えて残っていきます。こうした臨床の積み重ねが古典でもあり、今の中医学でもあります。そして、ある治療法を深く見ていくと、その中には経絡、経別、経筋等といった基本的なものから子午流注、月の満ち欠けといったマニアックなものまで、非常に考えられた配穴があり大変勉強になるものです。
 一部の特効穴(新穴)は流行という感じも否めませんが、それだけで中医学の針灸治療での著名な特効穴や配穴を安易と見てしまうのは、基礎の勉強不足か、中医学での針灸臨床の不足といえます。中医学の勉強会では時々こうした質問が出ますが、私は配穴を漢方薬の処方にたとえて、「医師や薬剤師さんが、素性がわからないで薬を出しますか?」と聞き返します。中国の臨床現場の中医師たちはこれを理解して臨床に用いているのであり、私たちも常に勉強して臨床に応用していきたいものです。

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A8.個々の症状〔病歴、重さ等〕と基礎条件〔年齢、体力等〕、治療回数と間隔等が関与します。また、診断能力と治療技術も関与します。

 例えば急性の腰痛証〔ぎっくり腰〕では、大体3回程度で日常生活に支障が無くなる例が多いですが、1回で治ってしまう場合もあれば10回程度まで長引く場合もあります。これは腰痛症状の軽重や発症してからの日数、運動等の指示を守っているか、仕事等での悪化要因の有無、治療間隔〔当初は毎日が最適〕等が関与するからです。
 このように全ての条件が個々で異なることから、必要な治療回数は一概に言えません。しかし臨床経験のある症例では大体の予測がつく為に最初に治療過程の一般的な説明ができ、治療開始後は当初の週3回程度から週2回、週1回へと状態を診ながら徐々に間隔を開けていくのが一般的です。遠方の患者さんで週に1度しか来院できない場合は耳針等を併用して治療回数を補うこともあります。
 これは私見ですが、針灸治療の効果は2種類あるように思われます。1つは短期的な効果で痛みや痺れ、関節の可動域の制限といった症状を治療直後に軽減させていく効果です。主に整形外科分野の疾患に当てはまります。もう1つは中長期的な効果で体質改善や疾患特有の症状を軽減させていく効果です。これは主に内科分野の疾患に当てはまります。日本では残念なことに鍼灸師に認められている検査法が非常に限られている為に、これまで中長期的な針灸治療の効果はアピールし難い面があり、整形外科分野以外への針灸治療は立ち遅れていました。
 中国における中西医結合医療を日本で目指す為に、千秋針灸院では中長期的な治療効果を判定に、例えば陽虚証〔主に冷えを伴う疾患〕やバセドウ病、橋本病等では治療毎に脈拍を測定、特徴ある舌象や円形脱毛症の患者さんにはデジタルカメラ等で記録したり、視力の回復等を目標とする患者さんには視力検査を実施したり、その他客観的な指標を取り込む工夫をしていて、これによるデータの蓄積から様々な分野の疾患に対して、患者さんに見える治療を行う努力をしています。

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A9.針にしても灸にしても非常に多様な方法があり、一概に効果の違いは説明できませんので中医学の立場からの説明となります。

 例えば針では"てい針"と呼ばれ全く刺さずにツボに当てたり突いたりするだけで効果を上げる針がありますし、中国針の一部には長さで五寸〔約15センチ〕もの深刺を行うもの、火針という針の先を火で焼いて刺す針もあります。灸も直接皮膚を焼いて行う昔ながらの灸法や小さく捻った灸を50回、100回と連続して行う灸法、輪切りにした生姜の上で灸を燃やす間接灸等、様々な方法があるので一概に効果の違いは説明できません。
 中医学の立場から見た場合に限定しますと、針は経絡上の気血の流れを調えることを始め、使用するツボや刺激の与え方ごとに様々な作用を持ち、大変広く応用することができます。痛みを取り去るばかりでなく、体内の熱を取り除く作用〔清熱〕、精神状態を安定させる〔安神〕、胃腸等の各臓腑の疾患への作用、目・耳・鼻等の疾患など挙げればきりがないほどです。ただし疾患の程度や先生の技術、治療の間隔等により回復に差が出ます。応用は広いですが針はどちらかというと、体から悪いものを取り去る〔イメージ〕に優れていますが、温めたり足りないものを補ったり〔イメージ〕という点で、やや単独では力不足の傾向もあります。
 灸については単独では気を与える作用〔補気〕や熱を与える作用〔温補〕が強く、虚弱な方〔気虚〕や冷えを伴う疾患〔陽虚〕の場合に力を発揮します。また先の針治療の効果を補うことも期待できますので、よく針と併用されています。しかし、熱性の疾患に対しては症状を悪化させる場合もあり、針に比べて用いる場合を選ぶ傾向があります。なお先に述べた針や灸の作用については、一般の方に少しでもわかり易く説明するため詳細は省略しています。
 中医学の針治療と灸治療は、このように相互に特徴のある作用を持ち、時に併用することで治療効果を高めます。また中医学での治療は、診断より寒熱虚実といった疾患の性質を明らかにして行うものなので、大変幅広い適応疾患を持つ一方、針や灸の用い方を間違えると効果が上がらなかったり悪化させたりします。誰にでも同じツボを使う方法や、必ず針のあとに灸をすえるといった治療に比べ、治療の方向性がはっきりしているのが特徴であり、臨床では慎重な診断が必要になります。

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A10.結論から言えば大丈夫です。しかし診断等に誤りがあることもありますので、治療者には指摘すべきでしょう。

 針灸治療の治療後や翌日に体がだるくなったり、青アザができることがあります。
 体がだるくなるのは初めて針灸治療を受けた方や、体質〔体調も含む〕に比較して強刺激を行った場合にみられます。治療後だるくなるという反応は、軽ければ眠りを誘い翌日は体もスッキリということで、必ずしも悪いことではありません。しかし時には翌日動けない程に体がだるくなることもあります。こうなると明らかに刺激量の過多であり、好転反応と片付けるには無理があります。
 中医学による治療では必ず患者さんの舌や脈、その他から治療時点での体力等を掴むため、きちんと診断ができていれば「針あたり」は起こりません。ただ疾患に必要な刺激量と患者さんの体力等は必ずしも一致しない為、敢えて若干強めの刺激を行うこともあります。この場合は事前に翌日のだるさ等を説明できますので、安心して治療が受けられます。

 青アザについては内出血です。体質的に血管が弱い方や血液が固まりにくい方〔血小板減少等〕、脳梗塞等の予防等で血液が固まりにくくなる薬を飲んでいる方に出現しやすくなります。また中医学治療も含めた、いわゆる中国はりのように比較的太い針を用いる治療や、低周波電流を流す治療法、刺針や抜針が雑な場合等でも内出血は起こりやすくなります。
 私たち鍼灸師は現代医学の教育も当然学んでいて、比較的大きな血管や神経、臓腑等の知識は持っていますが、皮下の透視はできませんので、時には血管等に針が当たることもあります。臨床に慣れた先生は針先の感覚や患者さんの反応から危険を回避できるため内出血の頻度は低くなります。なお内出血は重いものでも1〜2週間程度で完全に消失します。副作用は特にないので心配いりませんが、不安な方は問診時に体質や服薬等を告げれば内出血はできる限り回避してもらえるはずです。

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