折々の花々2023
       季節の折々に咲く花々を紹介します    HOME

 初夏の森は花盛り 初夏の軽井沢野鳥の森はバードウォッチャーで賑わっていましたが、この時期は花もいろいろ咲いていました。左からピンク色の「サクラソウ」はドングリ池そばでパッと目立ちました。青色の「ルリソウ」はサクラソウの近くに咲いていましたが小さくて見落としがちです。黄色の「ルイヨウボタン」と白色の「シロバナエンレイソウ」は森の中のあちこちに咲いていました。最後は湯川遊歩道わきに咲いていた「オオチゴユリ」、どこが違うの?って…茎の長さが70cm近くもあり「えっ、でかっ!」と驚きました。珍しい花らしいのです。他にもコンロウソウ、タチカメバソウ、ヤマハタザオなど充実した観察ができました。
 久しぶりに出かけてみました オオミスミソウ コシノコバイモ ナガハシスミレ マキノスミレ
 国上山に出かけました。コロナ禍で6年ぶりです。お目当てはオオミスミソウ(左隅)、妙高高原周辺では見られません。ショウジョウバカマ、キクバオウレン、カタクリ、コシモコバイモ(左2番目)といった早春の花々も咲いていました。次のお目当てはスミレ、ナガハシスミレ(左3番目)はテングスミレとも呼ばれる雪国のスミレです。マキノスミレ(右隅)は牧野富太郎博士の名前がついたスミレです。葉が1枚の変わったスミレです。4月からの朝ドラ「ランマン」は牧野富太郎博士の人生を描くようです。楽しみですね。他にスミレサイシン、テリハオオタチツボスミレなどが咲いていました。
  そろそろ咲いたかな?ハナネコノメ コガネネコノメ アズマイチゲ ニリンソウ 
 
3月も下旬になりました。谷あいの渓流に咲く花があります。大きさ5mmほどの可憐な花の白いハナネコノメと黄色いコガネネコノメです。ハナネコノメは高尾山まで撮影に出かけましたが、なんと近くの渓流に咲いていました。灯台下暗しですね。ハナネコノメは赤い葯がチャームポイントです。
 「ふるさとの森」のアズマイチゲとニリンソウはどうかな?と出かけました。アズマイチゲは咲き出していましたがピークはもう少し先のようです。ニリンソウはこれからですね。ここはゴルフ場建設が地元の方々の反対で残された森です。おかげで毎春楽しみに通っています。
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 この時期決まって出かける場所 エドヒガンザクラ・カタクリ・カントウタンポポ
 3月中旬になると楽しみに出かける場所があります。中世の城址を整備した公園です。ここのシンボルは樹齢150年のエドヒガンザクラで、七分咲きでした。
 左から2番目の写真は城の堀として使われた川です。水量は少ないですが写真右上の斜面を見れば堀の深さが想像できるのではないでしょうか。静かな場所でスケッチしている人がいました。
 土塁斜面のカタクリは咲き出していました。この公園は景観を保全しているためタンポポはほとんどがカントウタンポポです。
 3月は黄色い花が多い  3月になると野山は菜の花、福寿草、アブラチャンなど黄色い花があたり一面咲きだします。暦の上では春の3月、東京の最高気温は13℃と寒い日が続きます。気温が低い時期に花粉を運ぶハエやアブは見境なくいろいろな花に止まる習性があり、ハチやチョウのように決まった花に花粉を届ける能力がありません。
 そこでこれらの花は花びらをハエやアブが一番反応する黄色に進化させ、あちこち飛び回っても受粉できるように一か所に密集して咲くことにしたのです。
 福寿草はさらに巧みな繁殖戦略をとります。キラキラ光る花びらを太陽の向き合わせて回転させて熱を吸収して花の中心を温めます。
 外気温が13度でも花の中心部は20度まであがりアブたちの身体はポカポカ温まります。
 アブたちにはありがたい花でいそいそと温泉のように通います。福寿草も温泉帰りに隣の福寿草に花粉を運んでくれるアブたちはお得意さんです。