必読!妊娠中のトラブル

妊娠中には色々気になる症状があります。
急いで病院に駆けつけるべきか?
それとも妊娠による変化なのか?
これらを予め知っておくことが大切です。

妊娠中によくある症状
〜マイナートラブル〜

妊娠すると卵胞ホルモンが増えるため、消化管の筋肉の動きが弱くなり、胃や腸の動きが鈍くなるために、「つわり」という症状が現れるといわれています。
 つわりの症状は一時的なもので、精神的なものなども影響されます。
妊娠6週くらいから空腹時の吐き気などの症状があります。妊娠10週目頃がつわりのピークで、通常は16週くらいまでに消失 します。
 空腹を避け、少量ずつ頻回の食事を摂るようにしてみましょう。飴を舐めるのも効果があります。
 
症状が強く食べ物だけではなく水も飲めない状態の場合は、病的な状態であり急いで受診が必要です。
つわりの症状
つわりの症状も個人差があります。
・嘔吐・吐き気
つわりの症状として代表格の症状です。
食べたものを少量吐くくらいならそれ程問題はありません。
食べたものを全部吐いてしまうようであれば、受診が必要です。
水分もとれないような状態は病的です。
吐く回数が多いと、それだけ体力も消耗してしまいます。
ガマンしないで辛い時は受診しましょう。

・においに敏感になる
妊娠によって自律神経の影響で、嗅覚が過敏になると言われています。
「ごはんの炊きたてのにおい」「揚げ物や油のにおい」等が気になる人が多いですね。
ヒトのにおいが…という人も。
においによって、吐き気が誘発され、嘔吐してしまう場合もあります。

・嗜好の変化
急に酸味のものが好きになる、ギトギト系を好む人までいろいろです。
妊娠前は好きでもなかった食べ物にはまってしまうことが多いようです。

・何も食べられない
食べ物を見るだけでも吐き気をもよおし、全く食べ物を受け付けなくなる場合もあります。
水分もとれなくなるようなら、受診が必要です。

・常に何か食べていないと気持ち悪い
いわゆる「食べづわり」です。
食べる内容にも注意し、あまりカロリーを取り過ぎないように気をつけましょう。

・胸やけ・ムカムカ
吐くまではしないけど気持ち悪いというもの。
胃の膨満感があったり、ゲップが出るなどの症状もあります。
・体がだるい
妊娠初期は微熱が続きます。
その影響もあり、体のだるさが出てくる場合があります。

・眠くなる
ダルさに伴い、眠気を感じることもあります。
少し眠くなる程度の人もいれば、寝ても寝ても眠いという人もいます。

・よだれが出る
生つばがとてもよく出る、よだれが止まらなくなるなど。
・その他
頭痛、腰痛、便秘、下痢、歯磨きができない、車酔いなど。
他にもさまざまな症状があります。

つわりのときは…

フ「食べられる量を食べられるときに食べられるだけ」
この時期は赤ちゃんへの栄養の影響は心配ありません。
食べられなくても気にしなくてOK!
少しずつ数回に分けて食てみましょう。
フなるべく空腹にしないこと
一回量を少なくして、小分けに食べるようにするのがポイントです。
空腹になると気分が悪くなる、食べつわり向けの基本の食べ方です。
飴をなめるのも効果的です。
生唾が出てそれが飲み込めない方は、飴をなめて生唾を抑えるといいです。
ガムもいいです。
フ冷やして食べる
食べ物の匂いとか湯気を嗅ぐのが辛いという人には、食事を冷やしてから食べるのもオススメ。
氷はつわり中には使えるアイテムです。
水は飲めないけど氷なら大丈夫、かき氷は食べれるという人も。
体が冷えるほど過剰にとるのは控えましょう。
フ飲み物と食べ物を一緒に摂らない
飲み物と食べ物を別々にしたほうが吐きにくいそうです。
乾燥したパサパサした油脂分の少ないクラッカーを食べ、数時間後に炭酸水や水という摂り方がいいようです。
フ油物の取りすぎを控える
油脂を多く含んだ食べ物は吐き気を誘うことが多いようです。
普段以上に食べ過ぎには注意しましょう。
フ気分転換をする
つわりを気にしすぎてゴロゴロしていると余計に気持ち悪くなることもあります。
適度に気分転換をしましょう。
フ食事の準備ができないときは外食や宅配も利用
パパ買ってきてもらう、作ってもらうなど協力してもらいましょう。
食事内容に文句を言わせない!!(笑)
フつわりがひどいときは受診
点滴で楽になることもあります。我慢せず受診しましょう。

受診の目安
@1日に何十回も吐く
A水も飲めない
B3日以上何も食べられない
C体重が3キロ以上減っている
D排尿の回数が減っている
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 頭痛は妊娠初期や妊娠末期に起こりやすいトラブルのひとつです。
ほとんどはストレスや出産への不安などが原因なので、安易に頭痛薬に頼るよりも、リラックスできることを見つけることでストレスを解消すれば軽減します。
 縫い物や読書、パソコン操作などによる目の疲れや肩こりから頭痛が起きることもあります。
 妊娠中毒症などで高血圧となり、頭痛や目のチカチカが起こる場合もあります。
ひどく痛む、長く続くなど「おかしい」と感じたら早めに受診しましょう。
 頭痛に効果のあるハーブやアロマテラピーなども効果がありますので活用してみてはいかがでしょうか?
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 立ちくらみは
電車や人ごみの中、急に立ち上がったときなどに起こりやすいものです。
妊娠中は
自律神経の働きが不安定なうえに、血流が子宮に集中するため、脳にいく血液量が不足することも原因です。
 くらっとしたり目の前が真っ白になるなどの
症状があったら、その場にしゃがみ込むか、何かにつかまって身体を支えましょう。横になって休めば大体は治まります。
 普段から
睡眠を良くとる、3食きちんと食べ空腹を避ける、動作はゆっくりを心がけると予防になります


 
妊娠末期になると、血液量が多くなり体の中の水分も増えるので、むくみやすくなります
むくみで神経を圧迫されると手足がしびれたり力が入らなくなったりします
 ほとんどの場合が
妊娠中の一時的な症状のため心配はありません
手を握ったり開いたりする、足を高くして寝る、体操をするなど
血液循環をよくすることで改善されます。
食事は塩分を控え、十分に休息するようにしましょう。
 夕方以降のむくみは心配ありませんが、
朝からむくみが強い、むくんだ部分を指で押すとへこんだまま戻らないなどのときは妊娠中毒症などの心配もあります。急いで受診しましょう。

 子宮が大きくなるにともない、
子宮をを支えている靭帯が伸ばされ、足の付け根に痛みを感じることがあります。
痛い方の足を下に、横向きで寝ることで靭帯の緊張がとれ痛みが楽になります
 赤ちゃんの頭が下がってきて骨盤が圧迫されるため下腹部、恥骨、足の付け根に痛みを感じることがあります。
 予定日に近い場合はお産が近づいたサインです。
ただし、
37週前の場合は早産の心配がありますので早めに受診しましょう。

 血液の流れる
静脈が膨らんでこぶのようになったり、血管が膨らんで蛇行したように見える状態のことです。
 子宮が大きくなることで血管が圧迫され、
下半身の血行が悪くなり、静脈が膨張することなどが原因です。
 足の付け根や膝の裏、外陰部などにできやすく、妊婦さんの20〜30%にみられます
静脈瘤で命に関わることは滅多にありませんが、一度できた静脈瘤は小さくなることはあっても完全には消えません。
静脈瘤予防のための対策
@同じ姿勢を長い時間とらないようにする
A足を高くして寝る
B入浴時などに足のマッサージをする
C弾性ストッキングの着用


 
おなかや乳房が急激に大きくなると、皮膚の伸びが追いつかなくなり、皮膚がひび割れ赤紫色の線が出ることがあります。
多少のかゆみを感じることもあります。
出産後には白っぽく目立たなくなりますが、
完全には消えません
妊娠線予防のための対策
@急激な体重増加を防ぐ
A妊娠線予防のクリームを使用する


便秘
 妊娠するとホルモンの影響で腸の動きが抑えられます。それに加え、運動不足、不安やストレス、子宮が大きくなって腸を圧迫するなど便秘になりやすい状態となります。
便秘予防のための対策
@規則正しい食事
A野菜や海草(食物繊維)を摂る
B朝、冷たい水や牛乳を飲む
C適度な運動
D毎日排便の習慣をつける(便意がなくても決まった時間にトイレにいく)
E頑固な便秘の場合は受診して相談
管理人オススメ!
・コントレックス(ミネラルウォーター)
カルシウム・マグネシウムが他社のミネラルウォーターと比較してダントツに多く含まれている。
少し飲みにくいと感じる方もいるかも。レモン果汁を入れて飲むと美味!スーパーや通信販売などで入手。

フランスの水。硬度1551。子供には不向。調理、お茶やコーヒーには不向。
常温で(11℃)位で飲むのが美味しいらしい。
管理人は常に携帯しているのです(^▽^)ノ
・にがり
主成分は塩化マグネシウムで、弱い下剤としてのお薬と同成分。
多量の摂取はミネラルの摂り過ぎになるので、毎食時にコップ1杯の水に5滴くらいでOK。

最近は雑貨屋さんでも売ってますね。
うちのママは「にがり」に大ハマリ中で炊飯時に入れるわ、顔は洗うわ、風呂に入れるわ…
原液を飲むと濃縮海水の味がしてとてもマズイので注意!
・プルーン
鉄分・ビタミン・カリウム・カルシウム・食物繊維を豊富に含む果実です。
ドライプルーン、プルーンエキス、プルーンジュースなんでもOK。ヨーグルトに混ぜても美味。
生プルーンは長野あたりで栽培されているみたいですね。
日本では主流は輸入ドライプルーンのようです。イメージはデカ干しぶどう!?
そのまま食べてもジャムにしても美味しい。肉料理にも合いますよ〜♪
ジュースや錠剤になっているものも売ってます。
下痢
 自律神経のバランスが崩れ下痢になる人、便秘と下痢を繰り返す人もいます。
あまりひどい下痢でなければ心配いりませんが、腸を動かす筋肉と子宮を収縮させる筋肉は同一であるため、下痢が流産や早産の原因にもなります。ひどい場合、長く続く場合は受診しましょう。
 食事は新鮮で消化のよいものをとるようにします。

 妊娠中は血液循環が悪くなるため、肛門の周りの血流がうっ血して痔になりやすく、悪化することもあります。
痔予防のための対策
@便秘にならないように注意
A排便後はオシリを清潔に保つ(ウォシュレットはオススメ)
B香辛料、刺激物は控える
Cイボが外に出ちゃった場合はそ〜〜〜〜っと押し戻しましょう(激痛があるときは受診)
D安易に市販薬を使用せず、婦人科で相談(メンタームなんて塗ったら…( ;´Д`)ヒ〜!!)


 妊娠中はホルモンバランスの変化にって、皮膚トラブルがおきやすくなります。
皮膚のかゆみ
 汗などの分泌物が増えるため、皮膚のかゆみが増すこともあります、
妊婦さんにとって不快でつらいものですが、特別心配する症状ではありません。出産後には直ります。
かゆみ対策
@シャワー入浴をこまめに
A下着も取り替えて清潔に
B乾燥でかゆみがあらわれることもあるため、保湿クリームを使用する。
C締め付ける下着、服は避ける
Dかゆみが続く時には受診して相談を
肌の黒ずみ
 色素沈着によって乳首や乳輪、外陰部やわきの下などが黒ずんでくることがあります。
これはホルモンの分泌量が変化し、メラニン色素が増えるために起こります。
シミやソバカスなどが増えるのも同じ理由からです。
 メラニン色素には皮膚を保護する役割もあるので赤ちゃんが乳首を吸っても大丈夫なように、身体が準備しているのです。シミ、ソバカスが気になる人はビタミンA・D・Eの含まれる食品を多く摂りましょう。