快適マタニティライフ

妊娠は病気ではありません。でも、無理は禁物。
大切なのは自己管理の心構えです。
「今までの8割程度」を基準に身体をいたわりながら過ごし、
安全で充実したマタニティーライフを送りましょう!


妊娠初期は赤ちゃんとママをつなぐ胎盤が小さく不安定。大きな子宮収縮が起きると胎盤がずれてしまうこともあります。 
疲れるほど乗り物に乗ったり、ハードスケジュールの旅行、激しい運動、ハードワークは控えましょう。 
14週くらいには胎盤も安定してきます。この時期まではお腹のベビーをいたわった生活を送るように気をつけましょう。
また、ちょっとした変調を見逃さないようにしましょう。
あれ?っと思ったら産婦人科医や助産師し相談しましょう。

お酒
アルコール分は胎盤を通して赤ちゃんにも影響を与える可能性があるので、禁酒をお勧めします。
どうしてもというママは、時々ビールをコップに1杯くらいなら心配ないけれど、量が増えないように注意!!

ママが慢性アルコール中毒だと、おなかの赤ちゃんも胎児性アルコール症候群といわれる障害をおこす
ことがわかっています。
タバコ
ママがタバコを吸うと赤ちゃんに酸素や栄養がいきにくくなります。妊娠中は赤ちゃんへの影響を考え禁煙を!!
ご主人にも禁煙してもらうよい機会です。家族がスモーカーなら別室に避難を。
カフェイン
妊娠にカフェインはほとんど影響はありません。1日コーヒー1〜2杯程度ならOK。一日に30杯以上飲むコーヒー大好きさんは影響も…
味の濃い食べ物
塩分の摂り過ぎは妊娠中毒症の原因になります。妊娠中は薄味を心がけましょう。
辛いもの
刺激物を摂り過ぎるのはあまりよくありません。適度にしましょう。
激カラはよくないかも…

甘いもの
甘いものの食べすぎは体重オーバーの原因に。でも、我慢しすぎはストレスになります。
ひと口だけ食べて満足感を得るか、ひと口星人(?)になれない人は週に1回くらいは甘いもの解禁日をつくってみましょう。
食品添加物
根拠があまりないので心配し過ぎなくても…
なるべく手作りにすれば安心ですね。料理の腕もUP!で一石二鳥かも!?


市販薬
妊娠に気付かずに市販薬などを飲んでしまっても数日の服用なら問題ありません。
多くの薬剤は動物実験では奇形等の発生率はほとんどありませんが、妊婦への影響のデータがないんです。
妊婦さんを薬剤実験できないじゃないですか?
じゃあどうすればいのか?
持病などで長期に渡って薬を飲んでいた方は
主治医に相談を。
妊娠中に風邪などひいた場合は婦人科でお薬をもらえば安心です。
また、妊娠中に処方された薬を自己判断で止めてしまうのはよくありません。
医師の指示通り正しく
飲みましょう。
ドラッグ・シンナー
違法薬物を妊娠中に使用すると、妊娠合併症を引き起こしたり、胎児や新生児の発達に重度の障害をもたらすなど致命的な状況を起こすおそれがあります。
違法薬物を注射することで感染症のリスクも高くなり、それがさらに胎児に影響を及ぼしたり、胎児にうつるおそれもあります。
このような感染症としては肝炎や性感染症(エイズなど)があります。
流産や胎児死亡、胎児の発育不全や未熟児の出産も多くなります。
過去に薬物を使用した経験がある人もいるでしょう。
過去の薬物が卵子に影響した場合、その卵子は受精能力がなくなったり、着床できない、妊娠の初期で流産してしまうといわれています。
今妊娠をし、順調に育っているのであれば過去の薬物の影響は心配しなくてもいいでしょう。
父親が麻薬使用者だった場合、これも精子自体に受精能力がなくなります。
今お腹にいる赤ちゃんには影響はありません。

薬物の使用は違法であり犯罪です。
親になる以上、決して手を出してはいけないものです。

ファッション
好みに合わせて、
おなかを締め付けないデザインのものを選びましょう。
靴は歩きやすく安定感のあるものがお勧めです。ハイヒールやサンダルは避けましょう。厚底も転びやすいのでやめましょう。(いまさら厚底もないか… ^_^;)
衣服
基本的に身体を締め付けないデザインを選びましょう。手持ちの服を活用して自由におしゃれを楽しみましょう
下着
妊娠中は新陳代謝が活発になり、皮膚も敏感になります。肌着通気性、吸汗性のよい綿100%素材を選びましょう。
マタニティーガードルは必ず必要とまではいえませんが、保温、お腹を支える、腰や背中の負担を軽くするなどの効果が期待できます。
ブラジャー乳腺の発達を妨げないように、締め付けないサイズ、デザインを選びましょう。
間違ったサイズ選びは産後のタレ乳( ̄□ ̄;)原因になりますので注意!!
いいお乳が出るバストをつくるオススメは、バストを垂直状態で保てるもの。バストをしっかり持ち上げ尚且つ締め付けないものを探してみましょう。
お家の中ではノーブラがおすすめです。
化粧
妊娠中はナチュラルメイクがおすすめです。
皮膚が敏感になっていますので、
香りなどの刺激が強すぎる化粧品は避けたほうが無難でしょう。
受診のときは健康状態をチェックするため、濃〜いメイクやマニキュアは避けるようにしましょう。
パーマ、ヘアカラー
パーマやカラーが胎児に影響を与えることはありませんが、妊娠中は
皮膚が敏感になるためにパーマ剤、カラー剤でかぶれることもあります。
また、長時間同じ姿勢でいるため、疲れたり気分が悪くなることも。
パーマ、ヘアカラーは27週くらいまでにしましょう。カットだけでも35週くらいまでに済ませましょう。
アクセサリー
肌が敏感になり今まで平気だったアクセサリーも、お肌に合わなくなることもあります。
必要以外のアクセサリーは控えたほうがいいでしょう。
臍のピアスホールはお腹が大きくなっても穴がふさがることはありません。
腹部のタトゥーはお腹が大きくなると全体に大きく伸びます。妊娠線に気をつければ産後も元通りの状態になります。(アクセサリーなのでしょうか。。。汗)
交通機関
電車
ラッシュはできるだけ避けましょう。働くマタママは時間差出勤できるように時間の調整を。
お腹が大きくなってくると、バランスがとりにくくなります。駅の階段や段差には注意。手すりにつかまってゆっくりと動きましょう。

自動車
自分で運転するときは体調に注意して、いつもよりも慎重な運転を心がけましょう。
同乗する時も、長時間同じ体勢でいるのは疲れます。
休憩を多くとるようにしましょう。

ポイント
*急ブレーキはかけない
*スピードは出しすぎない
*長時間の走行は避け、時々休憩する
飛行機
流産や早産の心配がある妊娠初期や妊娠末期は避けるようにしましょう。
妊娠36週以降、双子以上の妊娠の搭乗は医師の診断書と本人の同意書が必要になります。
また、
国際線では出産予定日14日以内(国内線では出産予定日7日以内)の場合は産科医の同伴も必要になります。(JALの場合)
妊娠中快適に搭乗するには?
妊娠している、していないにかかわらず飛行機に乗ると
血栓症などのリスクが出てきます。
妊娠中は特にリスクを減らすために以下の事をお薦めします。
・サポートストッキングをはく(血栓予防ストッキング)
・30分毎に下半身を動かすようにする(つま先を動かしたり飛行機内を歩くなど)
・水分不足を防ぐために水分をたくさん摂る
・体内にガスを増やす食べ物や飲み物は避ける。

運動
健康を維持するために、
妊娠中も適度な運動が必要です。
身体を動かすことでストレス発散や体重増加予防などができます。
ただし、妊娠していることによる身体の変化や運動の影響を忘れずに、マイペースで無理なく身体を動かすことが重要です。
妊娠中のおすすめは簡単な体操やストレッチなどです。医師の許可があればマタニティービクスやマタニティースイミングもOK。
いつもより頻繁にお腹の張りを感じたら休むようにしましょう。
こちらも参考に⇒マタニティースポーツの薦め
旅行
妊娠12週未満は胎盤が安定していないため流産を起こしやすい状態です。
旅行は妊娠12週未満はできるだけ避けるようにしましょう。
安定期(妊娠16週〜28週)に無理のないスケジュールでゆとりあるプランを。
温泉
1日2回位までなら問題ありません。長湯はしないように気をつけましょう。

温泉成分には妊婦には好ましくないものもあります。
温泉には以下のような表示があると思います。チェックポイントを挙げます。
・源泉名
・泉質
・泉温
・性状
・成分
・禁忌症
・適応症
・利用上の注意
泉質をチェックします。
硫黄、ラジウム泉は妊娠中は避けるようにしましょう。
禁忌症をチェックします。
「妊娠中(特に初期と末期)」との記載がある場合は、注意しましょう。
妊娠中は禁忌というのは『妊婦さんはお風呂に入るときは注意しましょう。せっかくの温泉も体調が悪くなっては楽しめませんよ。とくにほかのお客さんがいれば、万一の時迷惑をかけるので自重して下さい。』という意味で捉えていただいていいと思います。
サウナ
サウナは短時間で。
皮膚の表面が熱くなるくらいならいいのですが、体の芯まで熱くなるほど入っていると赤ちゃんへの影響が心配です。
その上、汗をかきすぎ脱水状態になると、膀胱炎や腎盂炎などの尿路感染症にかかりやすくなります。
水分補給も忘れずに。

生活
冷房

おなかを冷やすと張りや腰痛を招くこともあります。あまり
冷えすぎないよう心がけましょう。
日焼け
妊娠中は皮膚がデリケートになっています。また、ホルモンの影響で
シミやソバカスになりやすいので気をつけましょう。
買い物
ひとりで買い物に行くときは、ゆっくり時間をとって疲れないようにしましょう。
重い物を長時間手にぶら下げるのはなるべくは避けたほうが安全です。
買い物カートを活用してみてはいかがでしょうか?
家事
長時間かがんだ姿勢でするものでなければ、問題はありません。
ただし、重い物を急に持ち上げたり、高い所にあるものを取り出したりするのは、妊婦さんにとっては苦痛になりますのでパパにお願いしましょう。
また、お家の中につまずきやすい箇所がないか点検をしましょう。お腹が大きくなると自分の足元が見えにくくなります。電気コードなど足に引っかからないように足元をすっきりさせておきましょう。

セックス
妊娠中のセックスは
負担のかからない程度なら問題ありません。
ただし、
妊娠初期、予定日の1ヶ月前位と、出血がある場合、流早産経験のある人、切迫流早産、頚管無力症、前置胎盤の場合はセックスは避けたほうがいいです。
激しい動きは控えて浅く静かに、おなかを圧迫しないような体位で行うとよいでしょう。
激しく感じてきたり、乳頭や乳房に刺激を受けると子宮が収縮し、おなかが張ってくることがあります。この場合は安静にして30分程度でおさまりますが、治らない場合は主治医に相談しましょう。
妊娠中は膣炎などを起こしやすいので、手や外性器は清潔にするよう気をつけましょう。
精液には子宮を収縮させるプロスタグランジンが含まれています。感染予防のためにも
コンドームを使用することをお勧めします。
セックスはコミュニケーションであり、お互いを尊重し、いたわりあいながら楽しむもの。
妊娠をきっかけに、セックスについて話し合い、今まで以上に相手の気持ちを思いやることができれば素敵ですね。