Ｙｕ＆Ｍｅ
～ﾅｰｽｽﾃｰｼｮﾝ～
＊妊娠＊
快適マタニティーライフ
□歯の治療は早めに
妊娠中は、ホルモンの影響で唾液に粘りがでて食べカスが歯につきやすくなります。
つわりの時期は食事が不規則になるうえ、気持ちが悪くて歯を磨けないこともあります。
そのために歯肉炎、歯槽膿漏、虫歯などになりやすい状態になります。
こんな変化が…
①お腹の赤ちゃんのためにママの身体にあるカルシウムを含めた栄養分が赤ちゃんに使用されるため、骨や歯がもろくなる。
②母体のホルモンのバランスが変化する。
③歯周病になりやすくなり、進行も早くなる。
④ホルモンのバランスの変化による歯肉炎がおきやすい。
⑤虫歯になりやすく、進行も早くなる。
⑥口内炎など口腔粘膜の病気になりやすい。
⑦ヒドイ状態では歯周病などに存在する細菌の毒素が原因で低体重児早産なども注意が必要です。
妊娠性歯肉炎
妊娠2～3ヶ月からみられ、 妊娠の中期以降から悪くなりやすく、分娩後は再び自然に軽快してきます。
これは歯垢や歯石の刺激によって起こった炎症が妊娠のためにさらに悪化するためと考えられます。
そのため予防と治療のためには、丁寧な歯磨きによって歯垢を落とすことが最も重要です。
むし歯
妊娠中は口の中が酸性になるためにむし歯の進行も早くなるようです。妊婦さんのむし歯率は高いといわれています。
歯の痛みや歯ぐきの腫れがひどい場合は、 妊娠中のどの時期でも治療が必要になります。
しかし、出来れば妊娠中の治療は妊娠17週～35週の時期に行うことをお勧めします。
この時期は抗生剤や鎮痛剤など比較的安全に使える薬があり治療がスムーズに行えます。
口の中の病気を予防するためには、 妊娠前から口の中を清潔に保つように注意して、むし歯などは早めに歯科の治療を受けておくのがベストでしょう。
つわりで歯磨きができないときは
食後にうがいをしたり、白湯やお茶を飲むなどして、口腔内を清潔に保つようにしましょう。