Xライダー(上)

 

 無防備に大地に横たわるXライダーを見下ろすクモナポレオンは、何故かすぐにト

ドメを刺そうとはせず、Xライダーの体を軽々と抱え上げ、垂直にそそり立つ岩の壁

に張られた蜘蛛の巣にその体を固定した。

「む!?・・・こっ、これは!?・・・くっ!・・」

 意識を取り戻したXライダーが、巨大な蜘蛛の巣に大の字に磔にされたことに気付

き、脱出しようと四肢に力を込める。しかし既にエネルギーの大半を奪われたXライ

ダーの力では、蜘蛛の巣の強力な粘着力を撃ち破ることはできない。

「万策尽きたようだなXライダー。これからお前の処刑を開始する。じっくり時間を

かけて料理してやるから覚悟するのだな」

正面に立ったクモナポレオンの手がXライダーの股間へと伸び、やんわりと下腹部を

撫で回し始める。

「なっ、なんの真似だクモナポレオン!!?」

意識が朦朧としていたXライダーだが、驚きのあまり完全に覚醒する。なんとかクモ

ナポレオンの魔手から逃れようと暴れるが、身体の背面にガッチリと密着した蜘蛛の

糸により、体はほんの僅かしか動かない。

「くはははっ、無駄だ!弱体化した今のお前の力で、この糸の呪縛から逃れるとこは

できんのだよ!お前はこのまま俺様のされるがままに耐えるしかないのだ!!」

 クモナポレオンは徐々に膨張していくXライダーの股間に揉みしだく様に刺激を加

えた。

「くあっ!あぁ・・・いっ、一体俺をどうするつもりだ・・・?」

 敵の怪人から与えられる快楽に悶え、喘ぎ声を出してしまうXライダー。

「俺様の必殺技『蜘蛛の巣ジャングル』は全てのエネルギーを吸収すると言ったが、

実は一つだけ吸収できないエネルギーがあるのだ。それは精力だよ、Xライダー。だ

から、このクモナポレオン様が直接貴様の精を絞り取ってやろう、一滴残らずな!」

 口から糸を吐き出すクモナポレオン。糸は竿や亀頭までくっきりと形が浮き出た勃

起に襲い掛かかる。そして、糸の一本一本がまるで意志を持っているかのようにサワ

サワと蠢き、この上ない甘美な刺激を繰り出す。

「あうぅ!!くっ、あっあぁぁ〜〜!」

 無数の糸によって股間を撫で、突き、締め上げられ、徐々に追い詰められていくX

ライダー。股間にまとわりつく糸に勃起全体を真綿で包むように責め上げられ、グレー

のライダースーツに包まれた勃起は更に堅くなっていった。

「お前の精力を吸収することで、俺様の力は何十倍にも強化される。無敵の力を手に

入れた俺様にかかれば世界制服など赤子の手を捻るも同前よ。くはははっ〜」

 勝利を確信したクモナポレオンが嘲笑を上げると、Xライダーは体を戦慄かせ睨み

つけた。

「くっそ〜!貴様の思い通りになどさせるものか!!」

 普通の人間ならば快楽の虜となり、発狂してもおかしくない程の強烈な快楽責めに

曝されながらも、Xライダーの闘志は未だ失われていない。

 しかし、執拗に陰部を責める糸の動きはどこまでま巧みであり、心に反して体の疼

きは徐々に高まっていった。既に勃起は最高潮に達しており、スーツを突き破りそう

な程に膨張し、ベルトの真下まで伸びた竿の先端部分には、丸く先走りの染みが広がっ

ていた。

「うはははっ〜、体は正直だなXライダー!お前のチンポは涎を垂らして喜んでいる

ではないか!ほうらっ、お望み通りもっと気持ち良くさせてやろう」

 クモナポレオンが言い終わると同時に、糸の動きは格段に早まる。

「はぁうぅ!あっあぁぁぁ〜!!だっ、駄目!もう・・・イクっ!!」

 勃起全体を刷毛で擦り上げられるような刺激に、身をくねらせ悶えるXライダースー

ツに出来た染みが見る間に大きく広がり、遂に快楽の終着点へと追い詰められる。

「なんだ、もうイッてしまうのかね?まぁいいか、その方が2発目以降が長く楽しめ

るしな」

 クモナポレンはスーツの上から竿を握り、激しく扱き始める。

「あああぁぁっ〜〜〜!!!」

 糸と手による同時責めにかかり、Xライダーは体を仰け反らせると、大量の精液を

放出した。

 全身の力が抜け、がっくりと頭を項垂れるXライダー。

 股間にまとわりついた糸は動きを止めると、スーツの上に滲み出した精液を吸収し、

クモナポレオンの口へと送りこんでいく。

 そして体内に取り込まれた精液は瞬く間にエネルギーに変換されていくのだ。

「うぉ〜〜!!素晴らしいぞ、Xライダー!!まるで体の奥底から力が湧き出てくる

ようだ。くはははっ、たった一発でこれだけのエネルギーが得られるとはな。さあ!

休んでいる暇は無いぞ、さっそく二発目を絞り取らんとな」

 射精後の脱力感に身をゆだね、荒く息をつくXライダーに再び無数の糸が容赦なく

襲い掛かる。

「ぐあぁぁぁ〜〜〜!!」

 射精直後で感度が過敏になっている勃起を責められ、Xライダーは唯一蜘蛛の巣に

固定されていない頭を激しく振り、絶叫する。

 だが、糸は動きを緩めるどころか、先程よりも早い動きで勃起を撫で、擦り、甘く

痺れるような快楽の刺激を作り出していく。

 そして、糸の先端部分がスーツの繊維の隙間を潜り抜けると、皮膚に直接刺激を与

え始めた。

「あひぃぃぃぃぃぃぃっ〜〜!!!」

 最も敏感な尿道口とカリの部分を、微細な糸の先端でチクチクと刺され、全身を

痙攣させ悶えるXライダー。

「ふはははっ、この分だと二発目もすぐに絞り取れそうだな」

 クモナポレンは淫らに喘ぎ続けるXライダーを眺めながら満足気に微笑んだ・・・