タイガーマスク(9)

 

 星矢は、気絶した俺の上に跨り俺が気を取り戻すことにしか気が廻らない。

しかし、そんな健気な星矢にもイエローデビルの卑劣な手が迫ってくる・・・・

イエローデビルは、俺の上に跨り大股開きになり完全に無防備な星矢のモッコリ

とした股間に鋭い激痛が走る・・・・・・

イエローデビルの足甲が見事なまでに星矢のモッコリとした股間にのめり込む・・

「うおぉぉぉぉ・・・・。ひっ・・卑怯だぞ・・・、イエローデビル・・・・」

と言いながら後ろを振り向こうとした時だ!。

2発目の蹴りが星矢の股間に決められた・・・・。

如何に屈強なレスラーと言えども、立て続けに2発連発で股間を蹴られては

同じ態勢を何時までも保てない。

星矢は自らの両手で股間を押さえた為バランスを崩し、星矢の頭は蒲鉾が並んだ

ような俺の腹筋の上に突き刺さる・・・・。

いきなりの腹部への頭突き・・・・意識を取り戻しつつあった俺も大量の胃液を

吹き上げ酸っぱい臭いの混じった涎がマスクの上と星矢の後頭部に降りかかる。

 

 イエローデビルは「良いざまだぜ、星矢!。もう少しでタイガーに止めを刺せるところを

邪魔しやがって!。ヒーロー気取りの坊ちゃんにも、虎の穴のお仕置きを

して、2度と俺のお楽しみの邪魔はさせねぇー」と叫ぶと股間を押さえ

口をパクパクと大きく開き呼吸し、全身を激しく痙攣させている星矢を後ろから

アトミックドロップの要領で抱え上げるとミラクル3がセコンドでいる

自分のコーナーポストに近づく。

「ミラクル3−!、これからコイツに「虎の穴ウルトラ反則A玉の串刺し」をかますから

そこをどいてくれ!」と言うが速いか星矢を軽々と担ぎながらロープを

1段、また1段と昇る。。

 

 抱え上げられた星矢がもがきながら何とか技から逃げ様と試みるが、時すでに

遅く「止めろー、このヤロウー」と凄む星矢の体を1度リング側へ倒しかけたと思った時だ。!

イエローデビルは何の躊躇いも無く星矢の股間をコーナーポストの天辺に叩きつけた。

・・・・・・・・・・・(ぐにゅう)とゆがむ星矢の股間の膨らみ・・・・

「ぎやあぁぁぁぁ・・・・あぁ・・・・・・・・」会場内に星矢の悲痛な叫びが

響き渡る。

 

 星矢は股間をコーナーポストの天辺に叩きつけられたまま両手と両足を開いた

姿で、全身を激しく痙攣させリング側に背中から崩れ落ちる・・・・・・。

そして、大きく開かれた星矢の両足をイエローデビルとミラクル3が持ち

「星矢―!。運が良ければこの一発でその顔に似合う可愛い女の子になれるぜ。

がははは・・・」と笑いながらも二人揃って星矢の股間を思いっきりコーナーの鉄柱に

打ちつけた・・・・。

ガッーン。

星矢はもう悲鳴すら挙げられない・・・・

「・・・・・・」

星矢はこれ以上開けないというぐらい両目を開き口を金魚のようにパクパクさせ

それまで以上に激しく全身を痙攣させ口からは泡を噴出しながら白目を剥き出し失神した。

 

 そんな星矢の無様な姿を見ながらイエローデビルとミラクル3は「かわいい顔

をしたヒーロー気取りの坊ちゃんよ。止めだ。今日で男は終わりだぜ!。がははは」

と失神している星矢の股間を再び鉄柱に打ちつけようとした時だ・・・・。

虎の穴の死の使者である二人のレスラーの手が鉄柱のほんの少し手前まで星矢の

股間を引き寄せたところで「ピッタ」と止まった。

俺は「???」と思ったが奴らの笑いで攻撃が止んだ訳が解かった・・・・・・。

 

 ミラクル3が大声で笑いながら「がははは、イケメンの星矢が玉潰しに耐えきれず

失禁しやがったぜ。がははは、がははは。こんな汚いやつ、このままにして

リングの上で晒し者にしておくぜ」星矢は無残にも自分のオレンジのリング

コスチュウムの股間をビショビショに濡らしながら全身を痙攣させ失神したまま

相手側のコーナーに晒された。「星矢―――!」俺の叫びに反応は無かった。

 

 イエローデビルは「これで邪魔な坊ちゃんは居なくなったなタイガーマスク!

お前も今すぐ星矢のように無様な姿にしてやるぜ。ハハハ・・ハハハ」と言うなり

自分のコーナーで仰向けに大の字になっていた俺の股間を足で踏みにじりながら

「タイガー、お前の玉も星矢のように鉄柱に打ちつけて潰して欲しいかぁ〜?。

それともこのまま俺がこの足で踏み潰すかぁ〜〜?」と俺の股間に益々ウエイト

を架けて踏み潰すかの勢いだ。

「はあぁ・・うぅぅぅ・・・。く、くそー」と何とか股間の上の足を払い除けた。

が俺の抵抗もそこまでだった・・・・・・

 

 星矢が時間稼ぎをしてくれたとは言っても2分ぐらいでは俺も体力が取り戻せるはずが

無かった。

ミラクル3に食らったバックドロップとイエローデビルに苦しめられた

アルゼンチンのダメージが抜けきってない俺の腰は再び襲ってくる

イエローデビルのタックルに絶えられるはずも無く無様に俺はロープに飛ばされ

その勢いで、ロープに足を取られ顔面からマットに沈む・・・・・・

 

 イエローデビルがうつ伏せにマットに沈む俺の後頭部をリングシューズで

踏み付けながら「タイガーそろそろ締めにしてやるぜぇー。ははは、お前も

星矢同様無様な負け姿を衆目に晒しながら・・・・。ははは、ははは」

イエローデビルは俺の腰のダメージを見越したかのように腰にエルボーと

ストンピングを交互に数発決める・・・・・。

技が決まるたびに俺の口から呻声が漏れるだけだが虎の穴の処刑試合が

こんな単純な攻撃で終わるわけがない・・・・。

腰への集中攻撃が止むと俺の得意なマシンガンキックでわき腹に次々と決まる。

「ボキッ」・・・・・ついにあばら骨が蹴り折られた。

「ぐうぅぅぅぅ・・・ほ、・・骨が・・・・・」と呻くがキックは止まらない。

蹴られるたびに海老のように体を反らしてイエローデビルの攻撃に耐えた俺だったが、

体力が尽きもう自力で立つことすら出来ない。

 

 リングにうつ伏せで蹲っている俺の上に徐にイエローデビルが乗り、

難なく俺の体をロメロスペシャルでリングの中央で高々と押し上げた。

俺は「いってー・・・・・うぅ・・・おおおぉぉぉぉぉ・・・・・、

く、クソー 外せねー・・・・・」とスタミナが無くなった体を振って

この拷問技から逃れることに必死でミラクル3がリングに侵入していたことにまで

頭が廻らない・・・・・

そんな俺の股間の方からミラクル3の声がしたと同時にマスク越しににやけた

ミラクル3のマスクが見えた。

奴は「タイガーよ、お前もそこで伸びてる星矢同様、無様に失禁KOさせることに

決めたゼ。がはは、でもお前のここは星矢とちがって大きくて握りやすそうだな」と言うが速いか

右手で俺のシンボルを掴み空いた左手で股間の膨らみに

メリケンサックを握った左手でパンチを叩きこんできた。

「ぐおぉぉぉぉ・・・いってー・・・・放せー。おぉぉぉ・・・・・」

と悲鳴を挙げ出す俺を無視し、玉攻めはエスカレートして行く・・・・

パンチ、頭突き・・・・鷲掴み・・・。

男にとって鍛え様の無い1番の急所・・・・そこをコイツは専門で攻めているのだ・・・・・

それも・・・・ロメロで四肢の動きを封じられ防御することすら出来ない急所をだ。

そんなエゲツナイ攻撃が10分も続いただろうか・・・・・。

動きを封じられた腕と足の感覚が薄れてゆく・・・・・・。

それでも股間から全身にわたる激痛だけが俺の痛覚を支配していた。

だが、それも終わりに近づいていた。

そう・・・・玉攻めと同時にミラクル3の右手で続けられていた俺の

シンボルに対する攻撃だ・・・・・

俺のシンボルは無様にミラクル3の手で完全に膨張していた・・・・・。

そして・・・最後の擦りでとうとう・・・・・・呻声から喘ぎ声に変わり・・、

俺は観客が大勢見ている前で自分のコスチュウムの中で果ててしまった・・・。

徐々に広がって行く染み・・・・・。

それを見た奴らは俺を嘲り笑い飛ばしながらリング下の本部席にあったゴングを

持ち、今度はゴングを鳴らすハンマーで果てても屹立しているシンボルを打ちつけながら

鋼鉄のゴングで俺の頭を打ち付ける・・・・・・。

カーン、カーン、カーン・・と流石の俺もこの攻撃で完全にダウンだ・・・。

薄れていく意識の中で星矢に目をやるとまだ全身を激しく痙攣させている。

(クソー。虎の穴・・・・め・・・き、今日は・・お・・れ・・たち・・のまけ・・・だ。

し・・・しかし必ず・・お・・・お前達にリベンジしてやる・・・・・)

そんなことを声にならないぐらいの声で言い終わると一気に暗闇が俺を襲った

そして・・・イエローデビルとミラクル3の勝ち誇った笑い声だけが館内に

響き渡り徐々に遠くへと消えて行った。

 

第1戦 敗者タイガーマスク、アポロ星矢組 失神、失禁KO