洗脳(15)

 

(うぅ・・ も、もう・だめだ・・・ だ・・だしたい・・・)

ヒーローの理性は、次第に欲望による支配を受け入れつつあった。

焦らされ、全てが欲望に塗り替えられられていく。

拘束された四肢を揺り動かし、解放へ向けて必死で腰を震わせるスパイダーマン。

 

アマゾネスは、スパイダーマンのマスク越しに限界が近いことを見切っていた。

「どうだ? 射精したいんだろう? でもお前の全ては私の手の中にあるのよ」

無言のマスクの下では、山城拓也が整った顔を興奮と欲望に歪め、

理性の瀬戸際まで押し寄せる淫猥な欲求と戦っていた。

 

「ふふ・・・どうして欲しい?」

勝ち誇ったアマゾネスが追い詰める。

(も、もう・・ これ以上は・・・)

スパイダーマンは、欲望の限界で喘ぎながら悶え苦しんでいた。

闘いのために鍛え抜かれた肉体は、脂肪の全くない見事な体型を余すことなく露呈し、

全身を鎧の様な筋肉が覆い尽くしていた。

しかし、その素晴らしい戦士の肉体は、

青い股間で屹立する肉棒からの射精への渇望に飲み込まれ、

スパイダーマンの理性は淫楽の前に跪こうとしていた。

 

「答えなさい、スパイダーマン!

 どうして欲しいのか、聞いているのよ?!」

肉棒の根元を締めつけながら、淫らな技でヒーローの過敏な部分を刺激するアマゾネス。

スパイダーマンに残されているのは、全てを握るアマゾネスに解放を請う事だけ、

それを思い知らされる言葉だった。

「うっ、うぁ・・」

(くっそぉ・・・ だしたい・・

 だが・・それを・・言う訳には・いかない・・・)

 

「ご主人様に答えなさい!!

 そして、アマゾネスの完全なる支配を受け入れるのだ!!」

固く勃起した肉棒からは、込み上げる射精感が正義のヒーローの肉体を犯し、

焦らし尽くされた理性は麻痺し、マスクの下の瞳は欲望に濁り、

満たされない射精への欲求によって、ついに理性は打ち負かされた。

(だ、だしたい! だしたい!! 射精したい!!!)

 

「・・・だ・ださせ・て・・下さい・・・」

肉欲に屈服したスパイダーマンが、とうとう禁断の言葉を口にした。

鋼のような肉体よりも強固だったヒーローの理性がついに崩壊を始めた。

 

邪悪な笑みに口元を歪めながら、股間の拘束を緩めずに扱き続けるアマゾネス。

ヌルヌルとした感触がヒーローの快感を一段と高め、ますます正義の男を苦しめる。

スパイダーマンの心に生じた僅かな亀裂が、

肉体の内部から湧き上がる己自身の欲望によって次第に広がっていく。

「うっ・・・く、あぅっ・・・ん・んぁああっ!!」

(ぁ・あ・・・い、いい・・)

正義のために戦ってきた戦士だったが、

自らの鍛え抜かれた肉体が持つ強靱な体力から発せられる

尋常ではない欲求に抗することは出来なかった。

 

「フフフフ・・

 スパイダーマン、私に射精を請うというのね?

 正義のヒーロー、鉄十字キラースパイダーマンが己の欲望を認め、

 射精させて欲しいと敵に懇願するのだな?」

コスチュームの上にくっきりと現れたスパイダーマンのいきり立った肉棒を弄びながら、

理性の陥落を促すアマゾネス。

 

「くっ・・・」

(だ・したい・・ 射精・し・・たい・・・)

崩壊寸前の気力を振り絞り、なんとか言葉を押し留めるスパイダーマン。

しかし、射精を求める欲望の亀裂は、今やヒーローの精神全体へと広がり、

洗脳に抵抗していた理性は粉々にひび割れ、決壊寸前にまで追い込まれていた。

 

(も、もう・・我慢・・でき・ない・・・)

ついに、クモの巣の模様のマスクの下で口が開かれた。

「射精させて下さい・・ アマゾネス・さま・・・」

鎧のような肉体を官能の刺激に悶えさせながら、ヒーローが痴態を晒している。

アマゾネスは、そんなスパイダーマンがよがる姿を面白がるように責めを続けた。

 

「恋人の前で、敵の女にイカされたいというのね?」

その言葉に、肉欲に曇ったヒーローの心に一瞬僅かな理性が舞い戻り、

目の前で繰り広げられる光景を見つめる佐久間ひとみの、

猿轡の裏からの微かな呻き声がスパイダーマンの耳まで届いた。

人質として囚われた恋人であるひとみの顔が脳裏をかすめる。

(ひ、ひとみ・・・ みっ・見ないでくれ・・・ お、俺は・・)

欲望に溺れる肉体はヒーローの精神に降参することを迫り、

今やスパイダーマンはアマゾネスの責めに屈し、快楽に飲み込まれようとしていた。

 

「愛する恋人の目の前で、この私、アマゾネスににイカされたいというのだな?」

スパイダーマンの理性の僅かな抵抗を面白がるかのように、

股間の快感責めの手を緩めずに精神をも陵辱するのだった。

快感に喘ぐ火照る肉体のみならず、

屈辱によって精神までも犯され続けるスパイダーマンは限界まで追い詰められ、

とうとう理性は欲望に飲み込まれた。

(もっ もう・・・ダ、ダメだ・・・

 あ、あぁ、く・・ぁ・ぁ・・・ 俺は・・もう・・・)

「はっ はい・・

 お・お願い・です・・・どうか・・

 どうか、ださせて下さい・・アマゾネス・・様・・・」

射精を懇願する声には、一片のヒーローの威厳も理性も無く、

スパイダーマンは己の欲望にのみ従う一匹の獣に成り下がっていた。

 

「いいだろう! 愛する恋人の前で悶絶し、淫らに喘ぎながら精を放つがよい!」

勝利に目を輝かせながら、アマゾネスがとどめの責めを開始した。

大量の先走りによってダクダクに濡れた股間に白い指をかけると、

竿の根元から大きく張り出したカリと括れを伝って亀頭の先端まで、

肉棒内の先走りを絞り出しながら、精液の迸りを促すように扱き始めた。

アマゾネスの唾液とスパイダーマンの先走りで濡れそぼったコスチュームが、

限界を超えて感度の高まったヒーローの肉棒ごと擦り上げられる。

 

スパイダーマンの心の中から恋人であるひとみとの交愛の記憶はぬぐい去られ、

射精への欲望と、全てを支配するアマゾネスの姿だけが鮮烈に焼き付けられていた。

限界以上の大きさにまで膨張した肉棒は、

外側からは扱かれる刺激により、内側からは遡る先走りによって

淫らな欲望の巣窟と化した。

「うぅっ あ・・・ い・イイ・・」

赤いマスクの下では快感に喘ぎながら涎を垂らし、

青い股間では扱かれ続ける肉棒から先走りを搾られ続けていた。

筋肉が隆起する肉体をピッタリとくるむ薄い赤と青のコスチュームは、

マスクと股間に淫らな染みが広がり、全身で快楽を貪っていた。

(あぁ・・ だ、だしたい!だしたい!!)

スパイダーマンの逞しい肉体は、今や正義をむしり取られ官能に溺れ、

与えられる刺激を貪り、下半身を突き出して痙攣したかのように解放を求めていた。

 

激しく腰を上下させるヒーローの鼓動は強く早く、

正義のコスチュームに包まれた全身が淫乱な欲望の虜となった。

崩壊寸前の理性は既にその働きを止め、

射精への欲求だけがスパイダーマンを完全に支配していた。

 

「ふふふ・・・

 そんなに出したいのなら、お前が何者なのかを名乗りなさい!

 そして、この私、アマゾネスに懇願するのよ!!」

 

「お・俺は・・・、淫乱なヒーロー、スパイダーマン・です・・。

 もう・・これ以上は・・・ガマン・・でき・ません。

 アマゾネス様、どうか・・・出させて下さい・・」

ためらうことなく答えるスパイダーマン。

全てをかなぐり捨てた正義のヒーローの言葉に満足そうな表情のアマゾネス。

 

「ならば、思う存分出すがいいわ!」

扱きながら、肉棒の根元の締め付けをゆっくりと緩めるアマゾネス。

「ああっ イ・ぉあああ・・あ・あぁ・・ぁあああ!!!」

スパイダーマンは身体を弓なりに反らせ、

狂ったように腰を突き出し幾度も腰を振りながら

全身にクッキリと浮かんだ全ての筋肉をビクビクと震わせ、

ついに待ち望んだ射精の瞬間を迎えた。

「いぁぁ・・あうっ イ、イクッ・・イクゥッ!」

 

ビビュッッ! ドビュウッ! ドッピュゥッ!!!

堰き止められていた大量の精液が、極限まで感度を上げられた肉棒の内部を遡り、

ダラダラと先走りで滑る亀頭の先端から、ついに熱い迸りとなって吹き上げた。

流れ出た大量の白濁液が青いコスチュームの内側に溜まり、表面から滲み出してくる。

「はあっ はぁっ はあ はぁ・・・」

ドクドクと脈打つ肉棒を精液が遡る度に、

封じられていた肉体的な満足感が全身に滲み通っていく。

渇望していた射精感を全身で貪り、歓喜に肉体を震わせるスパイダーマンだった。

 

「どうだスパイダーマン?

 この私、アマゾネスの技は?」

 

「はぁっ はぁっ・・・

 き・気持ち・・・いい・・で・す・・・」

射精することが出来た悦びを全身で味わいながら、

正義のヒーロー、スパイダーマンは尿道を迸り遡る射精感に酔いしれ絶頂に浸っていた。

敵の女幹部によって絶え間なく繰り返された焦らしと快感責めによって、

あらゆる理性の垣根を取り払われ、アマゾネスへの隷属を焼き付けられ、

戻ることの出来ない官能の世界へと導かれた。

 

悪の女幹部の目の前で大量の精液を絶え間なく放出するスパイダーマン。

最早そこにあるのは正義のヒーローでは無く、快感によって理性を蝕まれ、

洗脳され鉄十字団の手先となったスパイダーマンの姿だった。

 

アマゾネスは、己の欲望によって堕ちたヒーローを見下ろして、

邪悪な笑みで美しい顔を歪ませた。