特撮小説「リュー・ナイト」(第二部・第9話)

 

そういうと、ジャッカルは、白衣の責任者に目で合図をした。

井ノ原は、僅かに体を震わせながら、つばを飲み込んだ。

「対ガードスーツ兵器稼働開始!!!!!」

ヴィーーーーーンッッッッッッッッッッッッッッ !!!!!!

地響きを伴いながら、10階建てのビルの兵器は振動し始めた。

と、井ノ原のペニスに吸着しているキャップから、もう数え切れないほどの数万本のマイクロ繊維が、

スーツを貫通して、ペニスの全神経に侵入した。

これだけで、井ノ原は、射精寸前になった。

「なんだっっっっんっっっんんんんっっっっっぐぅんんんんんんんんんん!!!!」

井ノ原への後からの攻撃が激しくなり始めた。

「あああああっっっっっっや・め・ろっってえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

しばらくすると、10階建てのビルの頂上から、何百個もついている豆電球が、点灯し始め、

少しずつ井ノ原のキャップへと近づき始めた。

井ノ原が射精寸前まで差し迫ったとき、突然、井ノ原への刺激が止まった。

突然の停止に、井ノ原はふいをつかれ、その中途半端な状態に、腰をよじった。よじりつづけた。

そして、よじりながら、恐怖をいだきながら、近づきつつある豆電球に気が付いた。

(何が近づいてきてるんだろう?)

そして、井ノ原のペニスにしつこく食いついているキャップの豆電球が点灯した。

井ノ原は、自分の恥部の点灯を覗き込むようにして見た後、ジャッカルの顔を見た。

一瞬二人は顔を合わせた。しかし、対称な二人の顔だった。

不安と勝利の顔。

そして、巨大な兵器のうなりが最大になったそのとき・・・・・。

井ノ原のペニスの全神経を支配したマイクロ繊維は、井ノ原を最大限に勃起する周波数で信号をおくり、

人間のできる能力以上の勃起を井ノ原にさせた。

井ノ原が感じたことの無い、とてつもない感覚が、ペニスに加わった。

すでに射精を迎えるには十分すぎる刺激は蓄えられていた。

しかし、ペニスに分布する神経全てを支配された井ノ原には、そんな刺激ではすまなかった。

精巣が爆発しそうなほどの淫靡な感覚の直後、とんかちでつぶされるような感覚が起こった。

そして精索、精嚢がよじれるほどの電撃が走った。

さらに前立腺が直接もみこまれるような射精直前のせっぱつまった感覚の後、

尿道の表面に電気が帯電したように麻痺し始めた。

すでに、井ノ原は気を失いかけていた。一瞬、スーツのペニスは、勃起しても15cm程度だった井ノ原からは

信じられないほどの、30cmまで勃起していた。

スーツからは、うっすらと亀頭の先の唇も見えていた。

また、ペニスの筋肉は恐ろしいまでに怒張しつくされていた。

全ては、井ノ原の目の前にある巨大な兵器で計算されて施行されていた。

そんな自分の変化に気を遠くしながら、必死に射精を抑え、落ち着かせていた。

そんなものに、あのとてつもない吸引力が加わった。

そう、100tの吸引エネルギーが井ノ原のペニス一点に0.16秒間で加わるのだった。

井ノ原は、驚きと同時に今までとは違う攻撃に覚悟を決めた。

しかし、何も考えられないほどの強烈過ぎる刺激に腰をすえて、

いかされるであろう自分の屈辱に耐えようとしていた。

そんな井ノ原に、ジャッカルが近づき、しっとりとペニスと尻をスーツをなじませるようにしながら、

その小さな口でペニスの根元にキスをした。

「さよなら、レッド・・・。」

そして・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ドッッッキュュュュウウウウゥゥゥンンンンンンンンッッッッッッッッッ!!!

ものすごい轟音が、鳴り響いた。

一瞬井ノ原のペニスからあふれだすようにものすごい量の精液がスーツを破いて飛び散るように見えたが、

すべては一瞬のうちに吸引されていった。

瞬きしていれば見えなかったかも知れない。すべては一瞬だった・・・。

「ンッンドュュアアアッッッッッッッッッッッッーーーー!!!!!!!!」

鈍い井ノ原の悲鳴とも喘ぎともわからない音が響き渡った。

わずか0.16秒の出来事だった。

一人の少年が、筋肉はひきしまり逞しい体をした少年が、全裸で、横たわっていた。

すべてを失い、うちひしがれた井ノ原が、尻もペニスも隠さず、気絶もしくは、失神していた。

こんなに小さかったのかというほど、井ノ原はみじめだった。

ジャッカルが、井ノ原を仰向けにすると、ペニスは真っ赤になり、腫れていた。ペニスの周囲の皮膚や、

亀頭から反転している皮が、何箇所かでちぎりとられるような形で切り裂かれているようだった。

陰嚢は精子を全て失ったからか、しぼんでしまっていた。

わずかに、精巣の痕跡が外にわかるような形だった。

尻はあいかわらず、こりっとしていたが、その溝の部分は、いままでのように美しいというよりも、

陰毛があらわとなり、ペニスへと連続する淫乱な黒い雑草が痴態を露出していた。

下半身の陰毛を露呈する、みじめな井ノ原の姿は、ジャッカルへの完全なる敗北を意味するのに

十分過ぎるものだった。

顔はこわばり、唇の色はうすくなっていた。閉じた目は、開こうともせず、苦痛の表情のまま昏睡していた。

そんな井ノ原を足元に見つめながら、ジャッカルは部下に言った。

「この男は、僕の部屋のオブジェにするから、保存液入りの透明カプセルに入れておいて。」

すると、部下たちは井ノ原を縦3m、直径1mの透明なカプセルに入れた。そして、ゲル状の

保存液を中に流し込んだ。

保存液内には酸素や高濃度栄養があるため、死ぬことは無い。

しかし、井ノ原は半永久的にジャッカルの部屋で苦痛の表情で裸体を露呈しつづけることとなった。

決して自由に動くことの出来ないゲルの中で・・・。