− 1 −
ディック:アルフレッドォォ?アルフレッド?どこにいるんだい?
ブルース:どうしたんだ?ディック
ディック:アルフレッドがどこにもいないんだよ?ブルース知らない?
ブルース:おかしいなぁ、出かけるなんて聞いてないのに
ディック:もうちょっと探してみるよ
ゴッサムシティの外れにあるウェイン邸
ゴッサムシティの大会社の若き社長、ブルース・ウェイン、執事のアルフレッド、
それにとある事件で身寄りがなくなり、ブルースに引き取られたディック・グレイソンが住んでいる。
彼らはここを根城にしてゴッサムシティの平和を守るべく戦い続けていた。
ガシャーーン
執事のアルフレッドを捜している最中に玄関でガラスの割れる音がした
ブルース:どうしたんだ?
ディック:何か石が投げられたみたいだ。いたずらかなぁ?
ブルース:手紙?紙がついてるぞ
アルフレッドは預かった。無事に返して欲しいならば指定された場所に助けにこい! byジョーカー
ディック:ジョーカー?!
ブルース:どうしてジョーカーがアルフレッドを?
ディック:指定場所はどこなんだい?
ブルース:それが二つあるんだ・・・・
ディック:二つってどういうことさ?
ブルース:バットマン→ゴッサム埠頭 ロビン→ゴッサム化学工場 と書いてある
ディック:やつら、俺たちの正体に気がついたんだ・・・くそっ!
ブルース:しかし、どうして二つなんだ?何か嫌な予感がする・・・・
ディック:そんなことはどうでもいいよ!助けに行こう!
ブルース:・・・まぁ悩んでも仕方がないな、指定通りに行こう!無茶はするなよ!
ディック:任せてよ!
ジョーカーにさらわれたアルフレッドを助ける為に罠かもしれないと
危険なものではあるが、バットマンとロビンは二手に分かれることにした。
ディックは手紙に指定されいた通りにゴッサム化学工場に向かった。
ここはディックにとってあまり来たくはない場所だったが、
アルフレッドの命がかかっている今の状態ではそんなことを言ってる余裕はなかった。
ディック:着いたぞ・・・・待ってろよ!アルフレッド
さらわれたアルフレッドはバットマンの向かった埠頭かロビンの到着した工場のどちらかにいる。
何故だかアルフレッドは埠頭ではなく工場にいると感じたロビンは緊張しながら工場の敷地に入った。
夜の工場はどこか湿り気があり、無気味な感じがした。
女性の声:いやぁ〜やめてぇ
ジョーカーの手下:見られたからには生かして帰さねぇ
女性の声:誰か・・・誰か助けて!
ロビン:(なっ!助けなきゃ!)
ロビンはアルフレッド救出のことで頭がいっぱいだった。
もしも、これがバットマンだったのなら状況は違ったかもしれない・・・・・
ロビン:覚悟しろ!
手下:貴様は!この状況で勝てると思っているのか!
ロビン:お前ら雑魚が何人いても同じだ!
ロビンはそう言いながら赤いロビンのマークのブーメランを手下に投げつけ、
宣言の通りに手下を倒していった
ブーメランが手元に戻って来た時にはその場に立っているのは
ロビンと襲われている女性だけだった
ロビン:怪我はないかい?
女性の声:えぇ、今のところは・・・・
ロビンが怪我がなかったかどうかをききながら女性に近づいた。
ロビン:それにしても、何でジョーカーの手下に追われていたんだい?
女性の声:それはねぇ・・・・・
ロビン:それは?
女性はそう言うと、ロビンに目がけてガスを吹きかけた
ロビン:なっ・・・何を・・・・・
ハーレー:何で追われていたか?って?
馬鹿なお前を嵌めるためよ、コマドリちゃん♪
ロビン:くっ・・・くそ・・・・・・・
ハーレーの催眠ガスをもろに嗅いでしまい、その場で倒れてしまったロビン。
ブーメランにやられていた手下達も起きあがりロビンを囲んで不適に笑っていた。