緑の欲望(3)

 

○ ジャングル

縺れた足取りで歩く涼。激痛と激しい快楽の後、歩む足も縺れ時折、地面に

 転ぶ。そのたびに起こる激痛に顔を歪め耐える涼。喉が渇く・・・。

 身体にはフライングピラニアに噛まれた傷跡が多数に残っている。そこから

うっすらとだが血が流れている。傷と一緒に多量の白の淫液が涼の身体を

濡らす。血と淫液の交じり合った得も言えぬ匂いが鼻につく。

涼の肉棒がデロンと垂れ下がっている。

涼「ああ何てことだ、こんな事があっていいのか?夢なら覚めてくれ・・・」

  先程の痴態を思い出し恥ずかしさと後悔が入り混じった複雑な表情で歩く涼。

  だが歩けども歩けどもジャングルが続く。痛みと共に疲労が身体を包む。

  すると遠くから水の流れる音が風に乗って聞こえてくる。

涼「アッ、さっきの河だ。・・・そうだ、河を下って泳いでいけばもしかしたら

  ここから出られるあてがあるかもしれない」

  音の聞こえる方へ歩く涼。歩みが速くなる。

 

○ 河岸

ヨロヨロと疲れた足つきでたどり着く涼。岸辺にドサリと倒れこむなり、

手で河の水をすくい飲もうとする。が、口元で手が止まる。

“もしかしてこの水に・・・”だが喉の渇きに耐え切れずゴクゴクと喉を鳴らし、

水を飲み始める。一頃に飲むとホッと息をつく涼。

涼「はぁ生き返った〜!」

  はぁ〜〜っと息をつく。その後何も起こらない。

  そして、河の水で血液、淫液に汚れた身体を洗う。太陽光線に照らされてキラキラ

  と光る水滴。水滴が涼の引き締まった身体を弾く。

 

○ オペレーション・ルーム

ヨシキ「まだまだ、ここから出さないよ。フフフフフ」

  スイッチが入る。

 

○ 河 

  すると、上流の方からゴゴゴと地鳴りのような音が聞こえてくる。

  ハッ?と上流を見る涼。

  轟音を鳴らし河の水が濁流となって涼に襲い掛かる。

  逃げる間も無く濁流に飲み込まれる涼。濁流の中をもがく涼。

  水を強かに飲み、意識が遠くなる・・・。

  流され続けてどれくらい時間がすぎたであろうか、何かに引っかかったような

  衝撃を受け意識を取り戻す涼。何かの網に引っかかったようだ?

  その途端、物凄い勢いで地上に引き上げられる涼。網の中に捕われており

  まるで地引網漁のようだ。

  涼、呆然と岸の方を見ると、そこには涼よりも一回り大きい肉体を持った

  3人の男たちがニヤニヤと涼を見ている。股間には褌のような布を巻いており、

  豊饒な身体を引き立てている。小麦色に焼けた肌に太陽光線があたりテカテカと

  光っている。褌に包まれた肉棒の膨らみも大きく、涼よりも巨大だ。

  3人の男たちの手にはそれぞれ武器を持っている。

  ハンマーを持ったコウジ。何本もの槍を背中に背負っている持ったショウエイ、

  アサハラ。

コウジ「エヘヘヘ、極上の獲物が釣れたぜ」

  彫りの深い顔が残酷に笑う。

アサハラ「今日の食事はいい物になりそうだぜ」

  穏やかな顔が不敵に笑う。

ショウエイ「むちゃくちゃに食いまくってやろうぜ」

  人の良い顔が淫靡に笑う。

  ガハハハと笑う男たち。涼、冷たい戦慄が背筋を走る。

 

○ ジャングル

涼、網に捕らわれたまま3人の男たちに担がれている。涼の顔を品定めするように

ニヤニヤと観察する男たち。網の中でジッと様子を伺う涼。

涼(今、下手に動くと危ない…隙を見て逃げなくては…)

  ゴツイ手で涼の尻や肉棒を撫でるコウジ。

コウジ「こいつ中々いいモノ持ってやがる」

  涼、肉棒を扱こうとするコウジの手をパシンと払いのける。

涼「触んなよ!!」

  ジロリとコウジを睨む涼。

コウジ「おお恐い恐い」

  おどけるように肩をすくめるコウジ。

ショウエイ「その威勢がどこまで続くかな?楽しみだぜ」

コウジ「まっそうだな、アハハハ」

アサハラ「その威勢のいい顔がたまんないんだよな・・・」

ショウエイ「そうそう、今からヤルとなるとムスコがギンギンになるぜ」

  ガハハハ!と笑う3人。

  ジャングルの奥へ奥へと進んでゆく・・・。

  熱帯樹に囲まれて薄暗い中、ふと前方に明るく光が射している所がある。

  その方向へ歩く一団。

 

○ ジャングル・広場

光の射している所だけ樹が生えてなく広場のようになっている。

ドサッと乱暴に涼を捕らえた網を投げ出す。

涼「イテッ!!」

  腰を地面に激しく打ち付けられ蹲る涼。涼、チラッと3人を見上げる。

  鎧のような逞しい筋肉に身を包み、ニヤニヤと涼を見下ろす3人。その眼は

  残酷な光に満ちている。肉棒が褌からはみ出そうなくらいに勃起している。

  そして今、食い付かんばかりに舌なめずりしている。

  ゾッと背筋が寒くなり顔を背ける涼。涼の手が地面を撫でる。

コウジ「さてと、先ずは誰から料理する?」

アサハラ「お前から先にいけよ。俺は後がいい、獲物がやられている所を見るのが

好きなんだ」

ショウエイ「じゃ俺2番目」

コウジ「そうか、先に頂くぜ・・・」

  コウジの手が伸びる・・・。

  その時、涼の手から土をコウジ達にぶちまける。予期せぬ涼の攻撃にひるむコウジ

  達。一瞬の隙が生まれる。

  その隙に脱兎のごとく逃げ出す涼。

ショウエイ「この野郎!なめた真似しやがって、待て!!」

コウジ「おい、待てよ。逃げられやしねえんだから焦るなよ・・・ハハハ、まったく

活きのいい獲物だぜ」

ショウエイを軽く制すると手に持っているハンマーをブンブンと回し始める。

ブン!ブン!と空気を引き裂くハンマーの音。

ショウエイとアサハラ、槍を手にする。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  息を切らしながら逃げる涼。後ろを見るとコウジたちジッとして何もしようとしない。

涼「フン、たいした事のない奴らだ。・・・ハンマーを回して来たぞ、フン!ここまで

  届くわけねえのに・・・」

  涼とコウジの差は200m以上離れている。

  しかし・・・涼の頭上からブ〜ンと空気を引き裂く音が・・・。

  そして涼の足元直ぐにドーン!とハンマーが落下、地上にめり込む。

  驚き立ち止まる涼。そして次々と涼の周りを黒の鉄球が落ちてくる。

涼「何だ!あのパワーは!?・・・よ〜し、こうなったら俺だって」

  腕をクロスさせ、そして・・・

涼「変身!!!!!」

  だがその刹那!ヒュンヒュン!!と飛んでくる槍

  逃げる間も無く槍が涼の周りに突き刺さる。それに槍が枷のようになり腕そして足を

  挟み込み、拘束するみたいに刺さる。身動きが取れない涼。

  ギルスに変身するが、前のピラニアの攻撃で体力を消耗し元の涼の姿に戻る。

涼「そんな?・・・くそお・・・」

  そこへヒュンヒュン!!とハンマーが飛び、長く伸びた鎖が涼に巻きつく!

涼「グワアアアアッ!!!!!」

  身体中をグルグルと鎖に巻きつき締め付ける。もがくたびに激痛が走る。

  身体から血が滲み息が出来ない。

涼「グウウウウウウウウウ、くそおおおおお」

  するとコウジたちがニタニタと笑いながら近付いてくる。

コウジ「しょうがねえ奴だなぁ。もう逃げられねぇぜ」

涼「うるせぇ!!」

  ペッっとコウジの顔に唾を吐きつける。

ショウエイ「このやろう!ふざけやがって!!」

  涼に掴みかかろうとするショウエイを制するコウジ。

コウジ「よせ。フフフ、中々骨のある奴だ。だがそんな大口をいつまで叩けるかな?

  その口を塞いでやる」

  そういうと褌を外すコウジ。そこからビョンとコウジの肉棒が飛び出す。

  天を突くように伸びる肉棒はまるで丸太のよう。ドクドクとした血管が肉棒の

  周りを巻きつく。肉棒の周りを茂る陰毛がジャングルのよう・・・。

  赤黒い李から白濁の淫液が滴り落ちる。

  涼、コウジの肉棒を見てドキンと胸が波立つ。じわじわと股間が熱くなる。

  コウジ、涼の髪を掴み顔を上げさせると己の丸太を涼の口にぶち込む!!

涼「ゴブウッ!!!」

  淫液の生臭い匂いが鼻につき、余りの大きさにえずく涼。

  コウジ、ゆっくり腰を動かす。その度にグチョグチョと音がなる。

涼「グボ、ゴボ、エグ、ウグ」

コウジ「どうだ、美味いだろう。ほら!たっぷりと味わえよ!!」

  涼の髪を掴むと肉棒の根元までぶち込む。

涼「アグウウウウウウウウ・・・・」

ショウエイ「もう一つの口はどうかな」

  涼のケツの広げる。ヒクヒクと震える涼の肛門。肛門の周りにはうっすらと

  ケツ毛が生えている。

  ショウエイの太い指が涼の肛門をゆっくり撫でる。そして指に唾を

  つけると肛門の奥深くにぶち込む!!ズブッズブウウ!!!

涼「アウウウウウウウウウウウ!!!!!!」

  尻が引き裂けそうな激痛に身を捩る涼。目から涙が溢れる。

コウジ「おら!放すんじゃねえよ!!もっとしゃぶれよ!!」」

  乱暴に涼の髪をひっぱり、コウジの肉棒を咥えさせる。

涼「ゴブウウウウウウウウ!!!」

  ニタニタ笑いながら涼の秘孔を弄ぶ。

ショウエイ「おお・・・いいケツの締まりをしてるぜ」

  グチョグチョと直腸の襞を撫でる。ビリビリと電流を流されたように

  尻を震わす涼。

  アサハラ、無骨な手で涼の身体を撫で回す。そして乳首にたどり着くとコリコリ

  と弄ぶ。小豆のように硬くなる乳首。

アサハラ「こいつ、乳首を硬くして感じてやがる」

  指で乳首を弄びながら、涼の身体を舐めるアサハラ。ザラザラした舌の感触の良さ

  が電流のように感じて身体を捩る涼。

  涼の秘孔を弄ぶ指が1本が2本、3本と増える。指で秘孔をこじ開ける。

  キレイなピンク色の襞。無骨な指で襞をこねくり回したり、押し広げたり

  して弄ぶ。口を肉棒で塞がれ、ウーウーうめきながら腰を振る涼。

コウジ「ああ、気持ち良いぜ!いいテク持ってんじゃん」

ショウエイ「それに腰振ってよがって、スケベなヒーローだぜ」

アサハラ「乳首もヒクヒクさせてこいつ淫乱だぜ」

  そういう3人、涼の尻や背中をペチペチと叩く。

コウジ「ほらスケベギルス!もっと舌を使って舐めるんだよ!!」

  涼の尻をパシーン!と叩く。

涼「アウッ!!」

  涼、舌を使って雁首や裏筋、尿道を舐めたりして刺激する。オオー!!と

  獣のような唸り声をあげるコウジ。

コウジ「オオ!スゲエぜ!!アアアアオオオオオウ!!!!」

  涼に拘束していた槍、ハンマーを外す。自由になった涼、コウジの腰に

  しがみつく。そして、最初はイヤイヤだったが徐々に自分の中に眠る淫獣が目を

  覚まし、まるで貪るかのようにコウジの肉棒にしゃぶりつく。

  コウジ、口から肉棒を引っこ抜く。先走りで濡れ濡れの肉棒。それを

  涼の秘孔にあてがう。早くぶち込んでといわんばかりにヒクヒクと震える秘孔。

  そして尻を引き裂くみたいにぶち込む!!

  ズブウウリイイ!!!!

涼「グアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

  身体を真っ二つに引き裂かれそうな淫痛に声を上げてよがる涼。目から涙が溢れ、

  口からダラダラと涎を流す。

  顔を地面に突っ伏してよがる涼。草の匂いがラッシュのようにより興奮を呼ぶ。

  ギラギラ輝く陽光が4人に降り注ぐ。身体から汗が流れ、雄の匂いが充満する。

ショウエイ「オラオラ!口が休んでるぞ!!」

  ショウエイの肉棒を口にぶち込む!!

涼「アグウウウウウウ・・・」

  激しく腰を突き動かすコウジ。ジュブジュブと音を立てる。

コウジ「おおお!いいケツの締まりしてるぜ!オラ!オラ!オラ!」

涼「アアアアアアアアアアアア!!!!!!」

コウジ「もっと声だせぇや!感じてんだろ!!」

  ズン!ズン!と腰を突き上げるコウジ。

涼「アアアアン!!イイイイン!!オオオオオオオオ!!!」

  涼の叫び声がジャングルに木霊する。

ショウエイ「おら、放すな!!」

  パシーン!!涼の頬を引っ叩く。

コウジ「お前ら!どけ!!」

  ショウエイ、アサハラを退かすと。涼を正面に向かせ、178cmの身体をヒョイと

  持ち上げる、彫刻のようなコウジの身体、腰を動かす。“駅弁ファック”。

  様々な体位で涼を嬲るコウジ。ニヤニヤ見つめるショウエイ、アサハラ。

  物の様に扱われる涼。

コウジ「アアア!!ウウウ!!!オオオオオオオオオ!!」

涼(もう、どうなってもいい!!どうせこの先短いかもしれないんだから・・・)

  信頼していた人の裏切り、愛する人との別れ、後遺症の苦しみ・・・。

  それにいつ終わるか知らない戦いの日々。

  涼に降りかかる様々な事が、彼を嬲り地獄へと突き進んでいったのかもしれない。

  そんな思いを振り払うかのようにあえぎ、よがり声を上げる涼。

  そこへブ〜〜〜ンと羽音をさせながらフライングピラニア軍団が来る。

  ピラニア達が一点に固まる。固まりが2つの人型になり現れたのはカメラマン、

  キシン・テンメイ。

テンメイ「ほほぉ〜やってるねえ!!涼の奴、凄い顔してよがってやがるぜ」

キシン「オ〜!グレイト!ファンタスティック!!」

  カメラを構え、シャッターを切る。パシャ!パシャ!ビデオも撮る。

涼「アアッ・・・やめ・・・撮る・・・な」

コウジ「涼!カメラに顔を向けるんだよ!!」

  うつむく涼の髪を引っ張って、顔をカメラに向かせる。

コウジ「オラー!もっとよがれよ!!」

  腰を突く!ズコン!ズコン!ジュポ!ジュポ!

涼「アアアアアアアア!イイイイイインン!!!!!」

  トロンと淫靡な目でカメラを見る涼。その姿はヒーローの影姿一つない。

テンメイ「いいねぇ〜!!ヒーローが正義を忘れて淫乱地獄へ落ちる顔!!

  俺はその顔を待っていたんだ!!もっと喚け!!泣け!!」

キシン「オ〜セクシャ〜〜ル!!エクセレ〜〜ント!!バイオレ〜〜ンス!!」

  淫乱顔の涼を次々と撮るキシン、テンメイ。

コウジ「おおイク、イク・・・ウオオオオオオ!!!!!!」

  尻から肉棒を抜くと・・・ドピュ!ドピュ!ドピュ〜〜!!

  白濁の淫液が涼の身体、顔に彩る。

ショウエイ「お〜〜し、次は俺だ!」

  言うなり、ヒクつく涼の秘孔にデカイ肉棒を突っ込む!ズブズブ!!

涼「ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜アアアアア!!!」

アサハラ「俺のも咥えろよ!!」

  肉棒を突き出すと、猛烈にしゃぶりだす涼。

ショウエイ「おおイイゼ〜!!」

  涼を仰向けさせそしてギンギンに勃起した肉棒を扱き出すショウエイ。

  赤黒く腫れた亀頭、グロテスクに流れる血管。肉棒を扱くたびにグシュグシュと

  卑猥な音をたてる。

ショウエイ「涼!!今、どんな気分か言ってみろ!!」

  パン!パン!パーーン!!激しく腰を動かす!!。

涼「アア〜ッ!!凄・・い・イ・イ〜〜〜イイイ!!もっと・・もっとおお!!」

ショウエイ「オラオラオアアアアア!!!!」

涼「オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

  ショウエイ、腰を激しく突きながら涼の肉棒を扱く。薄い白濁の淫液を流し、

  目からも涙を流しながらヨガル涼。

  コウジと同じようにあの手この手と様々な体位で涼を嬲るショウエイ。

ショウエイ「ウオオオオオオオオオ!!!イク〜イクゾ〜!!!」

  肉棒を扱くスピードが早くなる。

涼「アアアアア・・・イク〜〜〜〜〜!!!!!」

  ドピュドピュドピュ〜〜〜〜〜〜!!!!!

  涼の肉棒から勢い良く噴出す白濁の淫液。それと同時にショウエイの淫液も

  発射する。イカ臭い匂いが辺りを充満する。

アサハラ「やっと俺の番か・・・」

  いきり立った肉棒を突っ込む!!

涼「アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★   

 

  その後もアサハラに犯される涼。

  それに精力を回復したコウジ、ショウエイにも姦される涼。

  嬲りの連続に失神してしまう涼。だが、ビンタをされ目を覚まされる。

  そうやって何度も3人の猛者たちに犯される涼。まるでボロ布ように扱われる。

  その様子を写すキシン、テンメイ。

  最後、3人の猛者たちの淫液を浴びる涼。淫液まみれの涼。腰がヒクヒクと痙攣

  する。うっとりと昇天したような目。そのまます〜っと気を失う・・・・・。

 

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○ スタジオ

  元のジャングルのセットに戻っている。

  淫液まみれの涼が眠っている。他に誰もいない。

  そこへヨシキがくる。そして眠る涼に近付く。

ヨシキ「ご苦労さん。良い作品が出来たよ。ありがとう・・・」

  ハンカチが取り出し顔を拭き、軽く頬にキスをするヨシキ。

 

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○ とある公園

  ベンチで眠っている涼。きちんと服が着せられてある。

  涼の頬にポタリと雨の粒が落ちる。その後勢いよく雨粒が涼に降り注ぐ。

  その感触にうっすらと目を覚ます涼。雨が激しく降る。

涼「ウッ!・・・」

  尻からくる激痛に顔が歪む。ゆっくりと起き上がりベンチの背もたれに仰け反る

  ようにもたれかかる。

  激しい雨を一心に受ける涼。様々な思いを洗い流すように・・・・・。

  雨で全身ずぶ濡れの涼。ふとジーンズに封筒が挟まっているのに気付き、

  取り出す。開けると中から500円硬貨がコロンと飛び出す。

  200万円が500円・・・・・。

  無表情のまま硬貨を投げ捨てようとする・・・が、ふと手を止める。

  硬貨をじっと見詰め、そしてフフッと薄く笑う涼。

涼「・・・今日は豪勢に牛丼大盛りに卵といくか・・・・・」

  ゆっくりと立ちあがり歩き始める涼。

  雨が涼を優しく包む・・・・・。

 

  その後、葦原涼の写真集がベストセラーになったのはいうまでもない・・・。