機甲警察メタルレッド(1)

 

 犯罪組織イド・・・。それは、世界にはびこる悪の総元締めだ。

テロリスト、軍事国家、あるいは先進国の軍需産業などはすべて、つながっている。

 彼らは、新しい兵器:クローン軍隊の編成を試みていた。

それは、強靭な兵士の遺伝子から出来た人間に再生医学の技術を取り入れ、

世界を混乱へと落としいれようとしていた。

そして、ついに、彼らは、K-1戦士の遺伝子を健診を偽って採取し、

最強の兵士を編成した。

 しかし、彼らの前に一人たちむかう男がいた。

『機甲警察 メタルレッド』こと山下智久である。

そう、普段はジャニーズで知られる彼である。

彼は、世界警察機構から選抜され、メタルスーツを装着し、イドと戦っていたのである。

彼の働きは、めざましく、イドの犯罪は急激に減少した。

イドは、焦燥し、内部分裂の危機に陥っていた。

 しかし、彼らも、元KGB作戦企画部長、元FBI編成部長らによる作戦本部を結成し、

メタルレッドの暗殺を計画した。

 

 「智久君おつかれさま、今日も仕事の後にトレーニングえらいね」

機甲警察の作戦主任の本庄幸子である。ハーバードを卒業し、

いまでは智久の作戦を担っていた。

 「そんなことないって。だって、今オレが負けるようなことがあったら、どうすんのよ」

智久も戦いを経て、戦士として成長していた。

徐々に強力になっていくイドの攻撃にも、智久の戦闘力には及ばなかった。

しかし、メタルスーツは、その激しい戦いのため、疲労が激しく

新しいスーツの開発が急がれていた。

 「智久君、これなんだけど、装着してもらえる?」

幸子が、ブレスレッドを渡す。

 古いブレスと交換して、智久は小さく叫んだ。

「スーツ・・オン!」

 一瞬の輝きのあと、redのスーツにつつまれた彼が、そこにいた。

 智久の全身の筋肉は、完全に浮き出ていた。

あまりにも薄いスーツは、智久の腹筋の凹凸まで表現していた。

その光沢は美しく、智久自身、あまりに密着する感覚に驚愕するほどだった。

(なんだ・・・これ。。。いままでとはちがう。

 こんなに全身に密着してパワーがみなぎって・・・。)

「どう?新しいスーツは?」

幸子は、誇らしげに言った。

「チョーすげーよ。なんか、すげーパワーでるし。

 でも、さっちんさ、この辺は、ちょっと恥ずいんだけど・・・」といって、

智久は自分の股間を指さした。

 スーツは、彼のペニスをしっかりと包み、真っ直ぐに上方にその男の象徴を

形づくっていた。

そして、尻のみぞも食い込むようになっていて、智久には、ほのかな刺激をあたええいた。

圧迫されて、半勃ちのようになってしまうぺ二スは、その尿道口の小さな溝でさえも、

スーツに浮き立たせていた。

「なにいってるの?智久君に合わせて、つくったんだから、文句いわないのよ!

 このスーツは、時速500kmの瞬間移動時にも空気抵抗を軽減させるんだよ。

 君とスーツの隙間は0.01mmを維持するような構造なの」

「そうなんだ、よくわかんないけど。。。このブーツとか、ベルトは?」

 ホワイトの膝下まであるブーツは、脚力を最大に増幅する。

ベルトは、ビームガンを両腰につけていた。

特徴あるのは、マスクが、ベルトのボタンで瞬間的に装着できる点であった。

 引き締まった大殿筋、肢、腹筋。。。redのスーツが華麗な輝きを放っていた。

 

 

・・イドの集会が開かれていた。

「メタルレッドの暗殺計画」策定は、周到に進められていた。

メタルレッドの戦闘能力、戦闘パターンなどは、既にあつまっていた。

身体の中で、最も弱い筋肉はどれか、そして、攻撃を防御する部位つまり弱い部位は

どこかなどである。

「クローン部隊は、1000人用意したよ。

 彼らは、レッドの5倍程度の戦闘力にチューンアップしている。

 かなり、やってくれると思う。

 肉弾戦は任せたまえ。」

「狙撃部隊は、50人。オリンピック金メダリストのクローンだよ。

 銃弾も、ダムダム弾(劣化ウラン弾)を用意した。

 やつのスーツを貫通しなくとも相当の打撃を加えられるはずだ」

各方面の担当者の誇らしげな発言。。。

「諸君、まあこれを見てくれたまえ。。。」

そういって、現れたのは重鈍な黒色をしたオクトパスの怪物。。。

スパイダーマンで破れたDr.オクトパスの改造怪物・・・

その触手の一本は、金属の爪を持ち、その中央には吸盤のようなものを認めた。

「これは、かの有名なオクトパス君だ。

 もちろん、触手はレッドを苦しめるだろう・・・

 しかし、この一本はさらに彼を苦しめるだろう、かれのペニスだけを追うのだよ。

 こいつは・・・面白いだろ?」

会のメンバーは微笑んだ。

「これだけの苦痛を我々に与えた彼のクローン。。。欲しくないかい・・・。」

「この爪は、彼のペニスをしっかりとわしづかむだろう。

 ちぎることはしないが、まあ、ペニスに5本の針が突き刺さる程度にはなる。。。

 すぐにこの吸盤がでてきて、スーツの上から、吸引を開始する。

 こいつの吸引力は、やつのスーツごとき、簡単に破壊するだろう。

 そして、速やかに精子を採取する」

「やつを簡単に捕獲できるのか?」

「奴の少量残した汗から、奴のフェロモンを分析し、性的興奮を起こす霧を噴霧する。

 やつのスーツは、皮膚呼吸を妨害しないために、霧状の物質は通すはずだ。。。。

 彼は、私自ら、引き寄せる・・・」

男は言った。

 ニュースにその男が出たのは、その日の正午だった。

「メタルレッド君に告ぐ。

 私は、イドのギルだ。われわれは、ここに100人の小学生を拉致した。

 1000人のクローン軍隊が彼らをいつでも抹殺できるようにしている。

 どうだ、レッド君。オクトパス君と戦わないか?

 というか、でなければ、子供達は・・・」

 

 智久の顔は、怒りの表情で満ちた。

「あいつら、子供にまで・・・。

 オクトパスだかなんだか、わかんないけど、倒してやる」

「智久君、気をつけないと。

 彼らが、誘うということは相当の準備がされているはずだし。。。」

「丁度あたらしいスーツできたしさ!だいじょうぶっしょ!

 スー-ッツ オン!!」

redの戦士が、いま最大の戦いに立ち上がった。

 

「作戦範囲は、丸の内周辺とする。

 オクトパスは、メタルレッドと東京駅前で交戦を開始し、丸ビル方面に誘導。

 狙撃部隊のダムダム弾の集中射撃によりメタルレッドの下肢の運動能力を低下させる。

 機動力の低下したレッドに対し、クローン1000人で一斉攻撃をかける。

 この間、オクトパスは常時攻撃をかけつつ、メタルレッドのペニスに焦点を合わせた触手が

 すきを狙い、噛み付く・・・」

攻撃作戦の確認が行われた。

レッドは何もしらない。。。

 

 オクトパスが待つ東京駅前・・・。

皇居前の広場には、多くの群集が集まっていた。

上空には、ヘリコプター・・・。

そして、メタルレッドが一人オクトパスのもとに近づいていく。

「さあ、きたぜ。タコ男さん。いつでもいいぜ。」

マスクに隠れた智久は、緊張していた。

強いのか、どうなのか・・・。

 イドも緊張している。はたして、計画どうりにいくのか・・・。

と、オクトパスの触手が1本以外が、すさまじいスピードで、redに近づいた。

まずは、よけるred。

少しづつ狙撃位置へと誘導されながら、攻撃をよけるred。

ルビーのような光沢の筋肉が美しい。

ひきしまった尻筋・・・。

 redも負けていない。

腰のレーザーガンで、オクトパスの触手を一本切断した。

「おがーーー!!!」

オクトパスの悲鳴。。。

「どうした?もうKO?」

やや、余裕がでてきたred。

猛烈なキックが、オクトパスの顔面を襲った。

オクトパスが、気を失った。

さらに東京駅方面に押し戻されるオクトパス。。。

イドの作戦に誤算が生じた。

 しかし、神は智久に試練をあたえた。

上空のヘリがエンジントラブルで火を噴いたのだ。

ジャンプして、ヘリに向かうred。

「だいじょうっぶっすか?

 いま助けますよ!」

その瞬間、イドに勝利の女神が微笑んだ。

「いまだ!狙撃開始!!!」

一斉に、狙撃が開始された。

ダムダム弾をよける智久。

しかし、1発が顔面を直撃した。

ひび割れるヘルメット。

 と、その瞬間・・・オクトパスが覚醒した。

そして、いままで温存していた、あの一本の触手が、redの背部より迫った。

「な、な、なんなんだー!!いってー!!!!」

触手は、山下智久のレッドのスーツにつつまれた陰嚢とペニスを背後から

股下をわしづかむようにして、鋼鉄の爪が食い込んだ。

スーツは破れないものの、あまりに強い把持力に陰嚢とペニスは隆起した。

破れそうなほどに隆起して、スーツの生地は、はちきれんばかりの光沢を放った。

「ちくしょー、離せよー!ざけんじゃねーって!!!」

振り回され、地面に叩きつけられるred。

再度、狙撃が始まった。

オクトパスの触手は、智久をまるで的にするように、地面に押さえつけた。

ドカドカドカ・・・・!!!!!!!!!

メタルレッドに全ての弾丸が命中した。

マスクは、吹っ飛び、あざだらけの山下智久の顔がのぞいていた。

ベルトのガンも破壊され、スーツだけはかろうじて、破壊されずにわずかな光沢を放っていた。

 小刻みの震えるレッド。。。

「あ・・あうう・・・・。」

動くことも出来ず、股間を噛み付かれた状態で大の字になっていた。

触手が動いた。

動くことも出来ないレッドを徐々に宙に上昇させた。

なんとか、はなそうとするレッドなど、もろともせず・・・。

空中にレッドが、敗北の戦士が、浮いていた。

触手が、とどめを刺そうと動き始めた。

手足は、わざと拘束せずに苦しむ手足の動きを愉しんでいた。。。

「づぢゅわっはーーーーーーーーー!!!!!

 アウウウウウウッツウウウウ!!!」

レッドのペニスが勃起している。

すさまじい勃起。

全てが浮き出ていた。

カリ、裏筋、血管、亀頭・・・そして、スーツの上から吸い付く吸盤。。。

そこから、精子が吸引されつづける。。。

「もう。。。も・・・やめ・・・やめろーーーっ!」

吸盤は、光沢の隆起の亀頭にこびりつき離れない。

はなそうとするレッドの手足がみじめだった。

鋼鉄の爪のなかの智久自身は、みしみしと音をたてて更に勃起しようとしていた。

吸盤からは、スーツを貫通して尿道へ鋭く微細なカテーテルが挿入され、

前立腺部尿道に開口する両側の射精口の奥ふかくにまで伸び、

精子をためている精嚢から全ての精子を吸引した。

 経験したことのない激痛と悦楽そして恥辱にもだえた。

拘束されていないがゆえに、レッドの股間を解放そうとする姿が完全な敗北の惨めさを語っていた。

「いってーーー!!!ふっざけんっっつ!!・・・っつああーーーー!!!!」

と、レッドの周囲に霧状の物質が噴霧された。

そう、レッドの性的興奮を増加させる物質である。智久は、徐々に体の異常を感じた。

(なんだ、なんかおかしい・・・。)

その状況をイドは分析していた。

「これは、いけるな。。。よし、退却だ。」

イドの作戦本部がざわめいた。

「もはや、あの男は敵ではない。

 それに、まだ十分な体力を残している。

 みろ、オクトパスの触手、もうすぐ破壊される。。。

 あの男、この作戦を続行しても簡単には捕らえられないだろう。

 こちらの勝利のうちに今日は退却だ。

 まあ、みていろ、あの男精神的にも肉体的にもぼろぼろにしてから、

 ゆっくりと料理してやろうじゃないか。

 あのマイクロカプセルだけはしっかりとプレゼントしてな。」

  

・・オクトパスのカテーテルの先から、0.5mmの小型マイクロカプセルが、

左右の精巣へと注入された。

「あのカプセルが入った以上、もうあの男に勝ち目はない。・・・退却!!!」

 オクトパスは、採取した精子をイドの手下に渡し、自爆した。智久も同時に吹き飛んだ。。

地面によこたわるレッド。。。

激痛が、股間を襲っている。股間は、光沢のレッドに大きな染みを型つくっていた。

いまだに、拍動しているペニス・・・。

「う・・・・うっつ・・・う。。。」

立ち上がることも出来ない智久。

本庄幸子と部下がヘリコプターでおり、智久を抱きかかえ飛び去った。

ヘリコプターの中には、レッドのスーツの股間に広がる染みから淫靡な香りが漂っていた。

だれもが、その匂いの原因を知っていたが、口をつぐんでいた。

ときどき聞こえる、智久の苦悶の息づかいが敗北者のみじめさを感じさせた。。。