屈辱(5)

 

「ぅあぁっ・・・ も・・、もっと・・・・」

更なる快感を求めて、スパイダーマンの本能がそう叫ばせる。

3人の女達は淫らな技の限りを尽くし、

欲望の奴隷と化したスパイダーマンを責めまくっていた。

 

かつては鉄十字団との戦いで、

スパイダーパワーを縦横無尽に発揮していたその逞しい肉体は、

今では性感帯の塊に成り果て、

宿敵から与えられる快楽を貪るだけが目的の本能が支配し、

敵の女幹部達が与え続ける快感に身体を震わせて悦びに浸るのみだった。

 

欲望が支配する肉体から切り離されたスパイダーマンの理性には、

敵から与えられる快感を自ら求め懇願する己の姿の、

その屈辱が鉛のように鈍く重くのしかかっていた。

脳裏には、モニターに映された屈辱的な自分の姿がフラッシュバックのように蘇った。

全身を襲う快感の悦びに肉体が咽ぶ度に、自らの恥辱に塗れた姿に苛まれ、

行き場の無い閉塞感によって、僅かに残ったその理性も次第に潰されていく。

(俺はスパイダーマンだ。それが・・・ こ、こんな・・・ くそぉっ・・)

 

だが、抵抗しようとする理性に反して、欲望は一層の快楽を求めていた。

「くぁぁあ〜〜! あうっ・・、んあぁ・・・ぁぁっ! うぁあぁぁ・・・」

スパイダーマンの勃起は正に限界まで張りつめ、いよいよ頂上に到達した。

そこには正義のヒーローが、自ら快感を求め貪る単なる雄になり果てた姿があった。

 

喘ぎよがるかつての敵の姿を楽しんでいたモンスター教授が、

スパイダーマンに顔を近づけ、屈辱的な疑問符を投げかけた。

「気分はどうかな? スパイダーマン」

 

「うぅぅ・・ああっ・・・、あはぁああっ!・・・い、・イ・ク・・!」

最早、欲望と言う名の本能のみが支配するスパイダーマンの口から発せられるのは、

快楽に応える喘ぎ声と、更なる快感を求める欲望のうめきだけであり、

その肉体からは、勇敢だったヒーローの気高さは失われていた。

 

逞しい身体の全てが性感帯と化したスパイダーマンは、

股間を除くあらゆる部分を愛撫され、責められ、肉体の悦びと興奮の嵐の頂上にあった。

「くぁぁあ〜〜! あぁ、ぁあぁぁ・・・」

絶頂を迎えドクンドクンと蠢く勃起した肉棒は、

度重なる先走りにより青く艶かしく光る股間で、

その形を惜し気も無く披露しながらいきり立っていたが、

限界まで昇り詰めた後も、精を解き放つことは許されていなかった。

 

肉体と感覚のほとんどを支配する本能の片隅で、

僅かではあったが理性もまだ存在し、全ての快感と屈辱を知覚していた。

快楽の表情に歪むマスクの下、恥辱に涙を滲ませながらも抵抗する拓也だったが、

その目に宿る理性の輝きは弱々しく、風前の灯であった。

(くっそぉ、このままでは、本能に完全に肉体を支配されてしまう・・・)

理性に最後に残された力を振り絞り、

なんとか本能を抑えようと必死で精神を張りつめるスパイダーマンだった。

 

モンスター教授がスパイダーマンを挑発する。

「さあ、『イカせて下さい』と言えば、楽になれるのだよ。」

「だ、だ・・れが、そ・そんな・・ことば・・を、いう・・も・・・の・か・・・」

(ここで俺が負けたら、地球は鉄十字団に支配されてしまう!

 負けるわけにはいかないんだっ!)

欲望と本能を何とか抑え、理性が快感と屈辱をはね除け、

精神と肉体の制御を取り戻そうと奮闘していた。

残されたあらん限りの力で快感に抵抗し、全身は戦慄き、

四肢を固定するケーブルを激しく揺り動かした。

自由を求めるその肉体には力がみなぎり、不屈のヒーローの姿そのものであった。

 

「まだそんなパワーが残っていたとは・・・

 よかろう、その理性の力、全て奪い取ってやる!」

そう言うと、モンスター教授はスパイダーマンの股間に手をかけた。

脈打つ肉棒全体を揉み扱き、裏スジを伝って核心へと迫る。

悪魔の指は竿を遡ってついに亀頭へ至り、

最も敏感なカリ首に絡み付き、くすぐるように撫で、擦り上げた。

3人の女達からの全身への責めに加えて、最後に残された最大の性感帯を責められ、

最上級の快感が、肉体を、精神を弄んだ。

 

必死で快感に抵抗していたスパイダーマンだったが、限界を超えた肉体の悦楽により、

ついにたまらず喘いでしまう。

「あぁっ・・・ うぅ・・・・うあぁ〜〜・・・!」

「ワハハハッ 今日のお前の肉体の反応を全て分析したのだ。

 弱点は判明しておるのだよ!スパイダーマン」

モンスター教授は、大胆な動きと繊細な振動により、一層激しく股間を責め始めた。

堅く勃起した肉棒のカリの括れ、その最大の弱点が集中的に責められてしまう。

堰を切ったような快感の激流がスパイダーマンを飲み込んだ。

 

(・・・ここで・・・負けるわけにはっ・・)

スパイダーマンは歯を食いしばり必死で快楽の誘惑に耐えていた。

だが、理性が身体の制御を取り戻したはずのヒーローの内面では、

欲望という名の本能が、再びどす黒いその鎌首をもたげていた。

モンスター教授の指が股間を責める度に、欲望が膨れあがり、

快感を求める本能の触手が理性に絡み付き、ギリギリと締め上げた。

「くぁぁっ うぅあぁぁ〜・・・・ あぁぁ・・・・・」

モンスター教授の巧みな竿さばきにより、

スパイダーマンの股間はたちまち淫らな欲望の巣窟と化し、

そこから全身へと快楽の波紋が広がった。

3人の女達も肢体をくねらせながらスパイダーマンの肉体に絡ませ、

快感は数倍に増幅される。

 

「あぁ・・・ くぁあぁぁ・・・・・ んあぁぁぁ・・・・」

快感と欲望の誘惑に全身で対抗していたスパイダーマンだったが、

甘美な痺れが広がり、その肉体からは抵抗の勢いが失われ始めた。

(・・・かっ・・ 体が・・・ 言うことを・・・聞かない・・・・)

一度は完全に理性による制御を取り戻した肉体だったが、

再び、肉体と精神の主は本能がとって代わり、

今や理性は抵抗する力を奪われ、その存在は掻き消されようとしていた。

 

「どうだ、スパイダーマン 『イカせて下さい』と言う気になったか?」

モンスター教授が股間への責めを緩めながら、

屈辱に満ちた疑問符で本能までも愛撫する。

モンスター教授の問いかけに応えようと、唾液に塗れた口を開き、

言葉を発しようとするスパイダーマンの欲望だった。

(だ、だめ・・だ。その・・言葉を・・・く、口にしたら・・・・・ 俺は・もう・・)

肉体からの欲求に必死で抵抗しながら、理性が力なくそうつぶやいた。

 

貪欲に快感を貪り、絶頂を迎え哮り狂う肉棒は、

解放へ向けて更なる刺激を熱望し続けていた。

そして、ついに、欲望のみに支配されたスパイダーマンが口を開いた。

(だっ だめだ〜〜〜!!!)

理性が絶叫する中、ついに本能が理性との決別を宣言した。

「た・・・・、たのむ、い、イ・・カ・・せ・て・・く・・・れ!」

全身を包む快感の波動と嵐の絶頂で、とうとうスパイダーマンは最後の言葉を口にした。

ヒーローの精神の中で、快感と欲望、屈辱と絶望に、

理性が押し潰されようとしていた。

 

「御主人様にもう一回よく聞こえる様に頼みなさい!」

アマゾネスが、嘲笑いながら屈辱的な言葉で僅かに残った理性をも踏みにじる。

「い・・・イカせて・・・く・・だ・・さ・・・い」

スパイダーマンの肉体は、今や完全に欲望に支配されてしまった。

自らの欲望が発した言葉に蹂躙されたスパイダーマンの理性は、

いよいよ抵抗する力を完全に失いつつあった。

 

「フフフハハハッ よく言った! では、望みを叶えてやろう!」

モンスター教授は、手の動きを早め、股間を撫で、扱き、カリ首を抉り、

肉棒を絞る様に締め上げた。

(あっ あぁぁぁ・・・・・ もう・・だ、だめ・・・だ・・)

理性による箍が完全に外れ、純粋な欲望の塊と化した肉体の感じる快感は凄まじく、

遂に最後まで快感に抵抗し続けた理性の力は、

歓喜に悶える本能に根こそぎ奪い取られてしまった。

マスクの下、更なる快感を貪欲に求める欲望に濁る目に、

理性の光は完全に失われていた。

 

モンスター教授から与えられるそれまでとは比較にならない究極の快感に、

哮る肉棒はついに臨界を超えた。

「くぁぁぁ〜〜〜! はぁっ! あぁああぁぁあぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」

スパイダーマンは悦びに震える全身を仰け反らせ、精を解き放った。

淫らに突き上げる青い股間から幾度も大量の白濁液が吹き上げた。

 

ついに迎えることができた絶頂と解放を、逞しい肉体全身で貪り、味わい、

スパイダーマンは完全に快楽の奴隷と成り果てたのだった。

欲望と本能のみが支配する肉体という牢獄の中、

あらゆる自由を奪われたヒーローの理性は責め苛まれ続けるのだ。

永遠に屈辱を感じながら。