第1話
 

謎の男:・・・・・くそっ・・・・何故、俺じゃないんだ・・・・・

 人間界を混乱に陥れる任務を忘れ、一人の人間のために一族を裏切ったデビルマン。

当初は、人間界を恐怖のどん底に落すために一族の者達が出陣し、

その邪魔をするデビルマンを倒すようにと指揮官から命令が出ていた。

 今、人間界侵攻の指揮をとっているのはザンニンである。

 魔将軍ザンニンと指揮官の座を争い、ゼノンに指名されたのがザンニンであったために人間界に攻め入ることが出来ず、

悔しさに震えている男が一人ここにいた。

使い魔:ムゴイ様・・・ムゴイ様ぁ!

ムゴイ:なんだ?騒々しい

使い魔:ガンデェ達がデビルマンに敗北しました

ムゴイ:なんだと?それは真か?

使い魔:はい、ムゴイ様にお見せするために一部始終を記憶してまいりました

ムゴイ:ほぉ・・・でかした・・・では早速見せてみろ・・・

 慌しく舞い戻ってきたムゴイの使い魔は壁にザンニンの部下であるガンデェ達の戦いの記録を映し出した。


ガンダー:ガンデェ、気をつけて、あれがデビルチョップのポーズよ

ガンダガン:翼の力もあるけど、用心しなよデビルキックに

ガンデェ:貴様の技は全部先刻ご承知さ

デビルマン:なによぉぉぉ

ガンダー:チョップの鋭さも

ガンダガン:デビルキックの怖さも

ガンデェ:デビルウィング、デビルカッターみんな封じた。さてどうする?

デビルマン:うっ・・・・くそっ・・・・・

ガンデェ:デビルビームか?あいにくだな・・・その切り札が役に立たないことはテスト済みだぜ



使い魔:このような展開で奴らは敗北したんです

ムゴイ:なるほどな・・・あれほど計画的に奴の技を封じても、なおダメだったか・・・

使い魔:いかがなされますか?ムゴイ様

ムゴイ:・・・?!・・・いや、待てよ・・・・私に一つ名案がある・・・・

使い魔:わたくしめは何をすればよいでしょう?

ムゴイ:おまえか?おまえはゼノン様に1度だけムゴイの出陣を許してくださるように伝えて来い

使い魔:かしこまりました・・吉報をお待ちしております

ムゴイ:・・・あぁ・・・・まかせろ・・・・ふふふふふ・・・・・・待っていろ、デビルマン・・・・