(7d)
地球を守護していたメビウスがやられ、偽のウルトラサインでおびき出されたAが罠にかけられた。
そして、過去の敗北と同様に惨めなブロンズ像に姿を変えられてしまった。
その毒牙はウルトラ兄弟全員に向けられ、偽のウルトラサインで集められた兄弟達は
まんまとカプセルに閉じ込められヒッポリト星人の本拠地へと転送されてしまった。
腕に輝くウルトラブレスレットを使うこともなく、カプセルに囚われ、
助けに来た80達を助けることも出来ずに敵の本拠地に連行されてしまった。
空は暗く、辺りは荒れ、動物はおろか草木すら存在しない、
ウルトラ兄弟達が愛した地球では見ることが出来ないものだった。
どうして自分がそこに転送されたのか・・・・処刑台があるわけでもなく、
実験施設があるわけでもなかった。
周りの様子を伺うジャックのそばにこの度の主犯格である宇宙人が迫ってきた。
ジャック:・・・・兄さん達をどこにやった!!!
ヒッポリト星人:他のモルモットの心配とは・・・余裕ですね
ジャック:・・・くっ・・・・馬鹿にしやがって・・・・・
ヒッポリト星人:あなたのお兄さん達は、私達の未来のための名誉な礎になります
ジャック:・・・・何を・・・・・我々を解放しろっ!!
ヒッポリト星人:弟や後輩は置物なんかになっています
ジャック:・・・・何がいいたい?
ヒッポリト星人:あなたはどっちだと思います?
ジャック:ど、どっち・・・・?モルモットかオブジェかということか?
ヒッポリト星人:選ばせてあげますよ。くくくくく・・・・・
ジャック:え、選べるわけがないだろっ!私と勝負しろ!
ヒッポリト星人:おや、モルモットもオブジェもいやなんですねぇ・・・・・・
少し距離をおき、振り返りながら合図を送るとジャックを拘束していたカプセルが消えた。
予想に反して消えたカプセルに驚き、その場を動くことすら出来なかった。
ヒッポリト星人:さぁ、あなたの希望通り戦いましょうか・・・
しかし、負けたときは・・・・
ジャック:覚悟しろっ!
カプセルも消え、周りに人質がいるわけでもない。
万全な状態である、ジャックに恐れはなかった。
自慢の肉弾戦に持ち込むためにヒッポリト星人に走りよった。
ジャック:くらぇぇぇぇぇぇぇ
渾身の力をこめたチョップをヒッポリト星人の首の部分に打ち込んだ。
ジャックの得意の技、それがさけられるわけでもなく、防御もされなかった。
一撃で沈められるとまではいかなくともダメージは残る、そう思っていた。
ヒッポリト星人:これがあなたの得意な技ですか?
それとも、遊んでいるのですか?
ジャック:?!な、何っ!
ヒッポリト星人:おやおや、勢いだけとは・・・・驚きますね。
まずは・・これをプレゼントします。
ジャック:?!・・・な、何だこれは・・・・
肉弾戦を挑むために接近していたジャック。
攻撃を加えたが、ダメージは残ることなく、微動だにしないヒッポリト星人。
倒すどころか、ジャックの首に手をあて、力をこめるとある変化が起きた。
ジャックの首に首輪が嵌められてしまったのだ。