Green Lantern編
第1話:また1つ消えた光
ロビンがいなくなり、後を追うようにバットマンがいなくなった。
2人を助けるために単独で捜索を開始したスーパーマンまでもいなくなってしまった。
そして、事態の深刻さに無理をして事件解決のために現場に向かったフラッシュも・・・
帰ってこなかった。
Green Lantern:・・・フラッシュ・・・・お前・・どこにいるんだ・・・・
ホークガール:まただわ・・・
Green Lantern:例の怪物か?
ホークガール:えぇ・・
でも、今度は色々な場所に・・・
手分けして向かいましょう!
Green Lantern:そうだな・・・
フラッシュがいなくなった辺りからおかしな事件が続いていた。
金属生命体が街に現れ、何をするでもなく徘徊する事件が起きていたのだ。
最初のうちは事件の報告だけがなされ、地元警察が様子を見ていたのだが、
その事件が一部地域ではなく、世界中で続発していたのだ。
報告を受け、相談されていたジャスティスリーグが出動することになった。
バットマン、スーパーマン、フラッシュ・・・
3人もの戦士が行方不明になり、今やヒーローに安息の時間は1秒もなかった。
皆、必要最低限の休憩をとり、交代で地球を見張り、必要であれば出動する。
そんな過密スケジュールで動いていた。
中でも、失踪直前にフラッシュと会話していたGreen Lanternは
思いつめた表情で過ごすことが多く、心身共に極限状態だった。
Green Lantern:(・・・一体どこに・・・どこにいるんだ・・・フラッシュ・・・・・)
いなくなってしまったフラッシュのことを考え、現場に急行するGreen Lantern。
ほどなくして現場に到着した彼の前には1体の金属生命体が存在した。
全身が流動金属で出来たその体は人型ではあるものの、体の起伏も特になく、
言葉もない、拍動もしない・・・不気味な存在だった。
Green Lantern:言葉がわかるのならすぐに立ち去るんだ・・・わたしも争いは好まない
金属生命体:・・・ターゲット カクニン
Green Lantern:ターゲット?
わたしのことか?
金属生命体:・・・リスト ショウゴウ・・・・
Green Lantern カクニン・・・
モードFハツドウ・・・・
Green Lantern:・・・?!・・・そ、その姿は・・・!・・くっ・・・
目の前に降り立ち、退去勧告を行ったGreen Lanternを見るや否や、
今までにない動きを見せた金属生命体。
「ターゲット カクニン」の音声を発し、「モードFハツドウ」と発した途端、
見慣れた姿に変形を始めたのだ・・・。
ここ数日、頭らか離れない仲間・・・そう、フラッシュの姿に変形したのだった。
相変わらず金属の体であるため、銀色の体表ではあるが、
その姿や形はフラッシュそのものだった。
その変形がこけ脅しではないことは即座に体感することになった。
フラッシュが得意とした動きをやってみせたのだ。
両腕を回転させて強烈な風を起こし、Green Lanternを風のなかに閉じ込めた。
Green Lantern:くそっ・・・能力もコピーしているのか・・・
金属生命体「F」:・・・・・・・・・・・
Green Lantern:その姿で俺の前に立ったのが間違いだったな!
金属生命体「F」:システム ヘンコウ モードCハツドウ
失踪したフラッシュの姿を見せられたことに怒り、
全身にソリッドライトを纏い、風を吹き飛ばした。
怒りを纏ったソリッドライトの槌は頭部から上半身までを潰し、
一撃のもとに金属の塊に変えた。
沈黙したのかどうかを確認するために警戒しながら近寄ってきたGreen LAnternに
スクラップからメッセージが再生され始めた。
謎の声:初めまして!Green Lantern!
Green Lantern:・・?!・・・誰だっ!貴様!
謎の声:君の友人を預かっている者さ
Green Lantern:4人は無事なんだろうな!
謎の声:そうだねぇ・・・無事なんじゃないかな?
助けに来るんだろう?
Green Lantern:当たり前だ!
謎の声:見捨てたほうがいいと思うよ・・・
Green Lantern:俺は絶対に仲間は見捨てない!
謎の声:どうせ、場所は知っているんだろう?フラッシュから聞いてさ
Green Lantern:随分と余裕なんだ・・・
覚悟しておけ・・・
余裕を見せたこと、後悔させてやる
いつもは冷静なGreen Lanternだったが、おさまらない怒りに歯を噛み締め
フラッシュから伝え聞いた現場へと向かった。
破壊した敵の処理を忘れるほどに怒りに支配されたGreenLantern・・・
これも作戦のうちだったのかもしれない・・・。
ズルズルズル
Green Lanternを誘導することに成功した金属生命体は形を液体に戻し、
地面を流れるように移動を始めた。
謎の声:さぁ・・歓迎の準備だ・・・・