The Flash編
第1話:捜索
ゴッサムシティに続き、ニューヨークの街も犯罪の波に飲み込まれていった。
その理由は明らかだった・・・ヒーローの失踪。
バットマン、ロビンが失踪しゴッサムシティが荒れ始めた。
2人の後を追いスーパーマンが失踪しニューヨークが荒れ始めた。
ヒーローが不在である!
この事実に気がついた犯罪者達は徐々に犯罪をエスカレートしていき、
警察では対処できないほど社会の闇が拡大してしまっていた。
世界を守るヒーローのネットワークに開いた大きな2つの穴・・・
この穴を埋めるべくヒーロー達は眠る間も惜しんで犯罪と戦っていた。
しかし、彼らの体力にも限界があり、もちろんカバーできないエリアもあるために
犯罪を根絶出来ないでいた。
フラッシュ:・・・バットマン、スーパーマン・・・
一体、どこにいるんだ・・・・・
いなくなった2人の分もアメリカで奮闘しているヒーロー・フラッシュは
行方のわからない2人に思いを馳せていた。
彼の向かっている先はあの高校であった。
主人の失踪に続き、捜索を快諾してくれたスーパーマンまでもが戻らない・・・
この緊急事態にウェインの執事であるアルフレッドはフラッシュへと相談を持ちかけていたのだ。
3人がいるのはその事件現場に間違い・・・
しかし、あの3人がそろっていて脱出が出来ない・・・
そんなことはあるのだろうか?
最悪の結末が頭をよぎるも、それを必死に否定し現場へと急行するフラッシュ。
フラッシュ:俺は今からここに3人を助けに行ってくる
Green Lantern:気をつけろ!あの3人が戻らないんだ
フラッシュ:大丈夫さ、十分に気をつけるさ・・それに・・・・
Grenn Lantern:それに?
フラッシュ:俺が戻らなかったら探しに来てくれるだろう?
Green Lantern:どうだろうな?探しに行かないかもしれないな・・・
フラッシュ:そうか・・・
Green Lantern:必ず帰って来いよ
フラッシュ:・・・あぁ・・・・行ってくる・・・俺の分・・・頼んだ
Green Lantern:あぁ、行って来い!
現場に向かう直前にGreen Lanternと交わした会話を思い出していた。
「3人は俺が連れ戻す!」
そんな思いを胸に現場へと向かった。
フラッシュ:ここが・・・問題の・・・・
バットマンが、スーパーマンが同じように足を踏み入れた高校へフラッシュもまた足を踏み入れた。
仕掛けた罠に獲物がかかった・・・
それを喜ぶようにあの悪魔の校内放送が唸りをあげる。
ピンポンパンポォォォォン
フラッシュ:・・・?!・・・
謎の声:いらっしゃぁぁぁい・・待ってたよ!
フラッシュ:待っていた?
謎の声:うん、そう。次はきっとフラッシュが来るって思ってたから
フラッシュ:次は・・ってことはスーパーマンもここにいるんだな
謎の声:うん、いるよ。早くおいでよ・・・中庭に入り口があるからさ
フラッシュ:紅茶は用意できてるか?
今からだと準備する暇なんてないぞ
謎の声:紅茶よりもいいもの用意して待ってるよ
フラッシュ:(バットマン・・・・スーパーマン・・・・・待ってろっ!)
ヒーローを地獄へ誘う校内放送に誘導され、中庭へと向かうフラッシュ。
そこに待っていたのは地下へと降りる階段だった。
あの階段の先には3人がいる・・・3人が待っている・・・・。
あの階段の先には3人でも敵わない敵が待っている・・・・
俺が倒さないとならない敵が待っているんだ・・・・。
意を決して階段を降りていくフラッシュ。
3人でも敵わない敵・・この情報が彼を盲目にしてしまっていた。
彼が足を踏み入れた地下への入り口・・
その周囲の草花が茶色く枯れていることに彼は気がついていなかった・・・。