スーパーマン編
第8話:搾取と封印
ガッカリだ・・・ヒーロー失格だ・・・無様だな・・・・
耳に木霊する仕組まれた言葉。
度重なる実験により壊れかけの体に容赦なく加えられる刺激・・・
この窮地で囁きかけられるこの操作された音声が偽物だと見抜くことなど
出来るわけもなかった。
時間の経過にあわせて心は黒く染まっていき、体は搾取のために調整されていった。
2人を助ける!
ジョージの言葉に耳を貸した時点で叶わない夢だったのかもしれない・・・・。
ジョージ:・・・・さぁ、時間だ・・・・3人共・・・・
バットマン:(・・・3人?)
ロビン:(ま、まさか・・・・)
スーパーマン:・・・うぅ・・うっ・・・
十字架と飾りだなが実験スペースに移動していく・・・
新しいコレクションの誕生のために。
飾りだなが固定され、その前の辺りで十字架が止まり、
四肢と首の拘束を解除しチューブを外した。
体を全く動かすことが出来なかったことでヨロヨロと
十字架から離れるスーパーマン・・・
その姿はもうヒーローではなかった。
ジョージ:さぁ・・・正義のヒーロー・スーパーマン・・・
スーパーマン:・・・・・(正義の・・ヒーロー・・・?)
いつもはモルモットと呼ぶジョージが「正義のヒーロー」と呼んだことに
違和感を感じたスーパーマン。
その違和感は間違いなどではなく、作為的にそう呼ばれたのだとすぐにわかった。
ジョージ:溜まりに溜まった精を自分で差し出しなさい
スーパーマン:じ、自分で?
ジョージ:あぁ、自分でだ・・・
このチューブを装着して自分でやるんだ
スーパーマン:そ、そんなこと・・出来るわけがない・・・
ジョージ:君はそれでいい・・・
わたしが体に指示を出してあげよう・・・
スーパーマン:や、やめてくれ・・お願いだ・・・・
ジョージの洗脳装置により完全な操り人形と化したスーパーマン。
青いスーツを脱ぎ、マスクを外すモルモット。
そして顔を拒否の意思表明のために顔を横に振りながらも、
体は命令どおりにチューブを竿に装着させていくスーパーマン。
ブゥゥゥゥゥゥン
ロビン、そしてバットマンを打ちのめした吸精機が動き始めた。
しかし、2人の時とは違い、最低レベルの吸引でとどめ、低く唸りをあげていた。
スーパーマン:お、お願いだ・・・こ、こんな・・・・
ジョージ:さぁ、正義のヒーロー・・・
2人のお客様の方を向きショーを始めなさい。
スーパーマン:や、やめ・・?!・・・
くっ・・・はぁはぁ・・・
やめ・・・て・・・・
全裸にチューブを装着した姿でバットマンとロビンの方を向き、
床に膝をついて胸や竿をいじり始める正義のヒーロー。
「正義のヒーロー」と強調され屈辱と恥ずかしさを増され、
頭では必死に拒否の意思を持つも、ジョージの洗脳装置には
敵わず命令どおりの動きをしてしまう。
スーパーマン:はぁはぁ・・・んんっ・・・・
も、もう・・・おわ・・・り・・・だ・・・・
ジョージ:ふはははははは・・・愉快だなぁ・・・・・
スーパーマン:・・・んぁっ・・・・はぁはぁ・・・・
涙を流しながら2人から視線を外すことしか出来ないスーパーマン。
しかし、確実に精は吸い上げられ、ヒーローのプライドもどんどん打ち砕かれていく。
バットマン:(なんて酷い・・・・・)
ロビン:(も、もう・・・見てられない・・・・・)
自分達のせいでまた1人、正義のヒーローがコレクションに加えられようとしている・・・
その事実にゴッサムの英雄の心は今にも潰されそうになっていた。
ブゥゥゥゥゥ・・・・ゥゥゥゥン
あれからどれだけの時間が経っただろうか・・・・。
3人には永遠ともとれるほどだっただろう。
しかし、また1人、ヒーローを手中におさめたことに喜ぶジョージには一瞬の出来事だった。
1晩、溜め込まされた精を全て捧げ、チューブを装着したまま床に倒れ込んでいるスーパーマン。
口からは涎が、目からは涙が・・・汗なのか何なのかわからないが、
倒れ込んでいるモルモットの体は艶かしく光っていた。
ジョージ:さぁ、お前も仲間入りだ・・・
起き上がってあの寝台に仰向けになって寝るんだ
スーパーマン:・・・・ぐっ・・・
(仲間・・入り?・・・わたしもオブジェに・・・され・・・・る?)
脱力感でボーッとする頭、虚ろな目・・・
そんな状態でも体は命令に従いチューブを外し指定された場所に移動した。
寝台までヨロヨロと移動し、なんとかたどり着き命令どおりに仰向けに寝転がるスーパーマン。
ジョージ:お前はまた必要になったら解放してやる・・・
それまで待機しているんだ
スーパーマン:・・・・・・・・
(そ、そんな・・・・・もう・・・楽に・・・なりたい・・・・)
「まだ、楽になれない」
絶望的な結末を聞かされ、ついに心が完全に折れるスーパーマン。
そんなモルモットなど気にする様子もなく、
ジョージは1枚の赤茶色のシートをスーパーマンに覆い被せた。
その赤茶色のシートは寝台にも予め敷かれており、
このシートにスーパーマンはサンドされる格好になってしまった。
ジョージ:次に会う時までさようならだ・・スーパーマン
スーパーマン:・・・・・・・・
フワッ・・・ホワァァァァァァァ
シュルシュルシュル
ギチギチギチギチ カチンッ!
スイッチを押すと徐々に寝台にセットされた装置が作動し、寝台が冷やされていく。
温度の低下に反応しシートが縮んでいく。
シート同士も密着し、空気を排出し隙間をどんどん奪っていく。
間にサンドされたスーパーマンの体は徐々に指1本動かすことさえ出来なくなり、
瞬く間に動きを封じられてしまった。
無念な表情、鍛え上げられた体・・全てをクッキリと映し出しモルモットを
1枚のシートに封印してしまった。
温度が下がり硬化する作用もあるらしく、
スーパーマンは銅の板に封じ込められた様になったのである。
カチャン!
寝台がシートの硬化を確認し、角をロックしていく。
低温に維持され、意識を残されたままバットマン、ロビンと同じく
コレクションの1つに加えられたスーパーマン。
謎の声:どうだったんだ?ジョージ
ジョージ:実験は全て成功・・これは実践にすぐに使えるレベルだ
謎の声:じゃあ、僕達の狩りにも使えるね
ジョージ:あぁ、問題ない・・・
謎の声:では、次は僕達の番だ
謎の声:うん、そうだね
飾りだなに寝台が移動し、バットマン、ロビン、スーパーマンが並べられ
コレクションルームに収納されていった。