連載小説
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9.「始まりと色んな意味で終わり」
「フェンリル大尉!」

アナザーを執務室へ送り、自室へ戻ろうとするフェンリルに1人の男の声が耳に届いた。

「おや、ブランドン軍曹。・・・」

ブランドンと呼ばれた男は手に荷物を持ちながらフェンリルに歩み寄る。
歳はフェンリルより上なのだが階級上フェンリルの方が上というのも組織としてはごく当たり前である。

 「今戻られたのですか?」

「ええ・・・中々どうして面白い仕事でしたよ・・・実にね」

フェンリルはニヤッっと笑いブランドンの肩を叩く。

「で?私に何があるのでは?・・・・」

フェンリルの笑い方は少々不気味であるがブランドンにとっては慣れの範囲内であり、あまり気にも留めなかった。
ブランドンは懐から1枚の紙を取り出し、フェンリルに渡す。
「ポーカーフェイス大佐からの直々の命令書です。【明日 12;00時よりアイン中佐・フェンリル大両者2名は訓練兵『アナザー』の訓練教官に命ずる】以上であります」


フェンリルは又もニヤッっと笑うとブランドンから書類を受け取りこう言い放った。

「くく・・・・面白い・・面白い・・やはり大佐・・貴方は私の認めた方だ・・・。軍曹、了解しました。持ち場に戻りなさい・・・」

そう言うとブランドンはフェンリルに敬礼をし自分の元場へと戻っていった。

「こうも機会が訪れるとは・・私は運がいい・・・あの男の顔を切り刻むのが実に楽しみだ・・そして・・・彼女も・・ね」


・・
ブランドンは大尉に書類を渡し作業に戻ると、もう1人の上官に声をかけられた。

「ブランドン軍曹、大尉にちゃんと渡したか?」

頬にキズのある男が歩きながらブランドンに近寄っていく。
「ちゃんと言っておかないと、またアレだ・・・大佐とかにこっ酷く叱られるのは俺なんだからな〜頼むよ。てかとくに中佐が被害者なんだからね、大佐に怒られて次に中佐のチョークスリーパーとかマジ勘弁」


「あはは・・たぶん大丈夫だと思いますよ・・流離狼(るりろう)中尉」

髪を結んだ無精髭の男は超おっかない顏でブランドンに言う。
「いや、あのなあ軍曹あれ食らったこと無いから言えるんだぜ?。絞め技くらってんのに後ろの『柔らかい物』が無いんだぜ?。どうせ食らうなら少佐が良いよウン・・・・。マジ」

流離狼中尉は部下に淡々と上官の愚痴をこぼし出す。
だが彼は作戦シュミレートにおいての才能を持ち、中尉の階級を貰うほどの男なのも事実なのだ。同時に部下の総合訓練教官をも務め、部下の戦争での死傷者数を軽微にする事に成功している。

中尉が話をしている最中ブランドンはその脅威の存在にいち早く気が付いた。
早く流離狼中尉に知らせないと、中尉が色んな意味で逝ってしまう。
何か話をそらす話題が無い物だろうか。

「そ・・そう言えばこの前ショッピングモールで開いてたメイドカフェ、女の子の制服可愛かったっスね・・・;」

「ん?・・ああーあそこな!あのムチムチした太もも!絶対領域!前かがみになった時の眺めときたら。最高だったなあ〜」

しまったー!地雷を踏んだー!
もうダメだー!今の会話絶対聞こえてる!中尉後ろおお背後に居ますよおお!
普段見たことのない凄い形相してますよお!

「・・へぇ〜・・・そんなに良かったのかしら?・・流離狼中尉は普段私をそんな目で見ていたのね・・始めて知ったわ・・・」


!!流離狼は思った。『あ、これ死んだ?』と

「え?・・あ、いやあ〜これはですね。アイン中佐の凄さをですね。部下に伝授していた訳で・・・・」



恐る恐る中尉は振り返る・・。そこには可愛く着こなした服装にあまりにも不釣り合いな表情をしたアイン中佐とそれを後ろのほうで面白そうな目で見ているスーパースター少佐とコロンが居た。


「その服可愛いっすね・っはは・・もしかして、全部聞いてました?」

流離狼中尉は恐る恐るアインに聞いた。

「有難う。途中までしか聞こえていなかったわよ・・・その言い方だと・・続きがあるみたいね?・・・・メイドだったかしら?お望みどうり冥土に連れてってあげても良いけど?・・・・」

ショッピングモールの件に続いて部下にまで貧乳扱いされたアインはすでにナマハゲ宜しく般若と化している。

「・・・・・・・・貴方達全員!夕食は抜きよ!良いわね!・・返事!」

「「サー!イエスサー!」」
こうなったアインは大佐でも止める事はできないと知っている部下達は仕方なく命令に従うことになった。

「中尉にはあとでみっちり絞め技をしてあげるわ・・私の絞め技・・好きなんでしょ?・・・」

色んな意味でコロス!という顏で中尉に問い。

「イエス!サー!」

流離狼も弁解の余地が無かった。

「あらあら・・こればかりは譲歩のしようがありませんね。流離狼中尉ご愁傷様です;・・」

少佐は呆れた顔でこの光景を見る、コロンはコロンで少佐の隣で腹を抱えて大爆笑していた。

「あひゃひゃひゃひゃ!し、死んじゃう!こっちが死んじゃう!助けて!!」


・・・・・・・・

アナザーは部屋で大佐の言葉を思い返した。『俺には最愛の人が居る・・・守りたい者も大勢居る』つまり守りたいから戦うという事なのだろうと思う。
「守る為にか・・・・」
アナザーは拳を握りしめ、ペンを執った。


 翌日

「ほう・・・決めたか?」

ポーカーフェイスの執務室に来たアナザーは来るや早々に大佐の机に書類を突きだした。

「あんたの部隊の力、特等席で見てやるよ!」




12/06/01 15:33更新 / PF大佐
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■作者メッセージ
またおっぱい談義だよ!

どんだけおっぱい好きなんだよ!

アインに希望をあたえてくれw

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まろやか投稿小説 Ver1.50