衝撃の朝
博麗神社・・・
幻想郷の東の端の端、外の世界との境界に位置する神社と言われている。
幻想郷にあるからと言って神道とかけ離れた神社ではなく、端から見ても至って普通の神社である。
立派な鳥居も備え付けられ、境内も整えられていている。
時刻はギリギリ朝と呼べるような時間帯だろうか。
今日は比較的天気も良く、太陽もあと少しで天に昇りそうな時刻で雀たちは歌うのを既にやめて、神社を取り囲むような森は太陽の光に容赦なく晒されていた。
立派な神社の一室では、スースーと布団の中で寝息を立てている音が聞こえる。
さすがにそろそろ起きなくてはいけない時間だろう。
寝ている者はそのつもりなのか、もぞもぞと布団は動くのであった。
布団で寝ているのは白い和風の寝間着姿の清楚に見える少女と黒いローブを着ている青年であった。
先ほど動いたのは黒いローブを身に纏った男だったようだが、それに連動するように少女の方も布団の中から動くのであった。
「なあああああああああああああああ!?」
この2人は一体どういう関係なのだろうか、そう言う疑問を端から見ていると多分思うだろうが、一瞬の間を置いて青年の悲鳴のような物が響き渡るのであった。
それと同時に布団が舞うように飛んで、目覚めたばかりとは思えぬ目にも止まらぬ速さで青年は布団の敷いてあった場所から離れて身構えるのであった。
一方、少女の方は慌てずに呆けている様な感じで上半身を起こすのであった。
「あなた誰?」
少し間を置いた後に少女の声がビシッと青年に届くのだが、青年の方は身構えるような姿勢のまま動かなかった。
青年の顔は赤く染まっていてかなりあたふたしているようである。
どうやら自分の置かれた状況が分かっていないようで、少女の質問には言葉を返さずに辺りを軽く見回しているのであった。
「こ、此処は何処だ?」
和風の間取りで下は畳だろうか、そんなことを冷静に判断してようやく自分の中で収拾が付いたのか、青年は静かに言葉を言うのであった。
「此処は博麗神、って靴、靴!」
「え?・・・あ、すまない。」
少女はこんなことにも慣れているのか、動揺せずに普通に青年に対して言葉を返そうとしたのであったが、相手の姿を確認している内に足下を見てしまったのだろう、またもビシッと指摘するような感じで青年に対して激しく突っ込みを入れるのであった。
青年は相手の言葉に対して呆けてしまう物の少し経った後に慌てて靴を脱いで靴を手に持つのであった。
そういえば東洋では家の中で靴を脱ぐんだったか、と青年は心の中で知っていた知識を思い出しながらも続いての少女の言葉が青年を襲うのであった。
「ちゃんと掃除していきなさいよ?」
少女は青年が飛び起きたときに畳に残した足跡を指さしながらハァと溜息ついて言葉を言うのであった。
青年はすっかりと相手のペースに巻き込まれてしまっており、何も言う事が出来ずに掃除させられるのみであった・・・。
靴はとりあえず、障子を開けて縁側の外に置いて置いた。
何で人の家で掃除をするハメになってしまったのだろうか。
黒いローブを着た青年は少女から渡された雑巾で畳を掃除しながら、そんなことを考えながらハァと溜息をついているのであった。
少女は掃除しろと青年に命令した後に布団を片付けて何処かに行ってしまったし、掃除が終わるまで状況を知ることはできなさそうである。
とりあえず、畳の掃除の方は苦心して掃除したので大分、自分のつけてしまった汚れは取れてきた。
「畳の掃除が終わったら、境内の掃除もお願いね。」
「ちょっと待て、何で境内までやらなくちゃいけない?」
そんなことを思っていれば、先ほどの少女からの新たな命令が青年に対して下ったのであった。
青年はOTLな感じで熱心に畳を掃除していたのだが、声が聞こえれば顔を上げて縁側の方をサッと向いて声を張り上げるようにして突っ込みを入れるのであった。
少女はゆっくりと舞台袖から現れるように片手に箒を持って縁側に登場するのであった。
先ほど姿が見えなくなっている内に着替えたのだろうか、神社に相応しい紅白の巫女装束とでも言うような服装をしていた。
だが、正確に言うと完全な巫女装束ではなく、白色の袖を別途、腕に括りつけ、肩と腋の部分を露出させており、下は袴ではなく赤のスカートを穿いていた。
髪型はセミロングで黒髪に大きな赤いリボンがよく似合っている。
しかし、その可愛らしい姿とは裏腹に表情は何かムスッとした感じで青年の方を見て居るのであった。
「境内の掃除をやってくれたら、教えてあげてもいいわ」
青年はぐぬぬ、と言ったような感じで相手を見ており、雑巾を水の入ったバケツの中に落とすようにして入れた後にフウと息をついて立ち上がって縁側にいる相手の方に向かって行くのであった。
結局、青年は少女の命令通り続けて境内の掃除もすることになってしまうのであった。
幻想郷の東の端の端、外の世界との境界に位置する神社と言われている。
幻想郷にあるからと言って神道とかけ離れた神社ではなく、端から見ても至って普通の神社である。
立派な鳥居も備え付けられ、境内も整えられていている。
時刻はギリギリ朝と呼べるような時間帯だろうか。
今日は比較的天気も良く、太陽もあと少しで天に昇りそうな時刻で雀たちは歌うのを既にやめて、神社を取り囲むような森は太陽の光に容赦なく晒されていた。
立派な神社の一室では、スースーと布団の中で寝息を立てている音が聞こえる。
さすがにそろそろ起きなくてはいけない時間だろう。
寝ている者はそのつもりなのか、もぞもぞと布団は動くのであった。
布団で寝ているのは白い和風の寝間着姿の清楚に見える少女と黒いローブを着ている青年であった。
先ほど動いたのは黒いローブを身に纏った男だったようだが、それに連動するように少女の方も布団の中から動くのであった。
「なあああああああああああああああ!?」
この2人は一体どういう関係なのだろうか、そう言う疑問を端から見ていると多分思うだろうが、一瞬の間を置いて青年の悲鳴のような物が響き渡るのであった。
それと同時に布団が舞うように飛んで、目覚めたばかりとは思えぬ目にも止まらぬ速さで青年は布団の敷いてあった場所から離れて身構えるのであった。
一方、少女の方は慌てずに呆けている様な感じで上半身を起こすのであった。
「あなた誰?」
少し間を置いた後に少女の声がビシッと青年に届くのだが、青年の方は身構えるような姿勢のまま動かなかった。
青年の顔は赤く染まっていてかなりあたふたしているようである。
どうやら自分の置かれた状況が分かっていないようで、少女の質問には言葉を返さずに辺りを軽く見回しているのであった。
「こ、此処は何処だ?」
和風の間取りで下は畳だろうか、そんなことを冷静に判断してようやく自分の中で収拾が付いたのか、青年は静かに言葉を言うのであった。
「此処は博麗神、って靴、靴!」
「え?・・・あ、すまない。」
少女はこんなことにも慣れているのか、動揺せずに普通に青年に対して言葉を返そうとしたのであったが、相手の姿を確認している内に足下を見てしまったのだろう、またもビシッと指摘するような感じで青年に対して激しく突っ込みを入れるのであった。
青年は相手の言葉に対して呆けてしまう物の少し経った後に慌てて靴を脱いで靴を手に持つのであった。
そういえば東洋では家の中で靴を脱ぐんだったか、と青年は心の中で知っていた知識を思い出しながらも続いての少女の言葉が青年を襲うのであった。
「ちゃんと掃除していきなさいよ?」
少女は青年が飛び起きたときに畳に残した足跡を指さしながらハァと溜息ついて言葉を言うのであった。
青年はすっかりと相手のペースに巻き込まれてしまっており、何も言う事が出来ずに掃除させられるのみであった・・・。
靴はとりあえず、障子を開けて縁側の外に置いて置いた。
何で人の家で掃除をするハメになってしまったのだろうか。
黒いローブを着た青年は少女から渡された雑巾で畳を掃除しながら、そんなことを考えながらハァと溜息をついているのであった。
少女は掃除しろと青年に命令した後に布団を片付けて何処かに行ってしまったし、掃除が終わるまで状況を知ることはできなさそうである。
とりあえず、畳の掃除の方は苦心して掃除したので大分、自分のつけてしまった汚れは取れてきた。
「畳の掃除が終わったら、境内の掃除もお願いね。」
「ちょっと待て、何で境内までやらなくちゃいけない?」
そんなことを思っていれば、先ほどの少女からの新たな命令が青年に対して下ったのであった。
青年はOTLな感じで熱心に畳を掃除していたのだが、声が聞こえれば顔を上げて縁側の方をサッと向いて声を張り上げるようにして突っ込みを入れるのであった。
少女はゆっくりと舞台袖から現れるように片手に箒を持って縁側に登場するのであった。
先ほど姿が見えなくなっている内に着替えたのだろうか、神社に相応しい紅白の巫女装束とでも言うような服装をしていた。
だが、正確に言うと完全な巫女装束ではなく、白色の袖を別途、腕に括りつけ、肩と腋の部分を露出させており、下は袴ではなく赤のスカートを穿いていた。
髪型はセミロングで黒髪に大きな赤いリボンがよく似合っている。
しかし、その可愛らしい姿とは裏腹に表情は何かムスッとした感じで青年の方を見て居るのであった。
「境内の掃除をやってくれたら、教えてあげてもいいわ」
青年はぐぬぬ、と言ったような感じで相手を見ており、雑巾を水の入ったバケツの中に落とすようにして入れた後にフウと息をついて立ち上がって縁側にいる相手の方に向かって行くのであった。
結局、青年は少女の命令通り続けて境内の掃除もすることになってしまうのであった。
11/09/11 15:15更新 / シャドウ