世界が終わるその日まで
辺りは静寂に包まれ、月は青く輝いていた。 告死病。 突如、日本から蔓延したその病気は発症したら最後、確実に死にいたる病気。発症した人には決まって左半身の何処かが黒くなる。いつぞやの黒死病と似ているため、今回原因不明な必ず死に至る病気とかけてこの名になった、皮肉な病名だ。 父は世界でも屈指の医者であり、学者だった。母は一年前に他界。父もこの病気の研究で抑制剤を作る事ができたが、二ヶ月前に他界した。 僕は父から一枚のメモをもらった。そこにはただ、「北に進め、お前を待ってる人がいる」と書いてあった。北の世界はもう生きてる人がいるのは絶望的なまでに考えられなかった。この、荒廃した世界で何が待ってるのか。病気を利用する製薬会社や宗教。この世界で信じれるものとは。 忌々しく黒く染まった肩を抑え一言呟き。 「行こう。」 北へと歩を進めた。 ◇登場人物◇ 羽佐間 宗弥 18歳にして、博士の称号を得る。 尊敬する父の助手をしていた。 性格は気さくで、温厚。自身のことをあまり語らない。 父(玄士) 世界で屈指の学者。 息子の宗弥には厳しいが、それは愛ゆえに。 少女 宗弥と会う事になる少女。 記憶喪失。 人懐こい性格で猫みたいな可愛らしさ。 14〜16歳くらい。 ジャンルはミスしたので、ジャンルは関係ありませんw 読んでいただけたら嬉しいです、w | ||||||
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