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  山の端   yamanohana 

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  このホームページは、やまのはなが利用します  更新:2003年11月1日

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 まきお君

課題の分類   省力化、農業機械、果樹

 課題名   「まきお君」 力を込めて、開け閉めしよう

 目的

  大規模経営果樹専作農家では、除草作業に労力がかかるため、 ヘアリーベッチによる草生栽培(草で草を抑える方式)を先代より

取り入れている。春草はこの方法でかなり効果がある。夏草は8割ほど抑制しているが、残りの2割は不十分で、除草剤をスポット的に使用してい

る。この除草剤はバッテリー駆動方式の背負い動噴で濃厚少量散布であるが、3,000円/10aと薬剤代がかなりかかる。

しかも、使用後の容器は容易には分解しない。そこで、自分で除草剤を溶かしてその容器に繰り返し入れている。

ただ、市販の状態では補充できないので容器の底に穴を穿ち、ジョウロを使って自作溶液を流し込んでいる。

しかし、容器が紙で覆われているが柔らかいのでコルク栓などの蓋ができず、運搬に困っている。

 

 実施期間

   平成8年4月〜平成9年3月

 実施地区

    O郡O町 O氏自宅倉庫ほか

 調査内容

    @専用の容器の製造依頼

    A自作の試み

 調査方法

    @製造依頼は、化学メーカーなどに聞き取り

    A自作は試行錯誤

 調査結果

    @「特別注文となると、1リットル程度の大きさのポリ容器でもまず、数百万円はかかるでしょう。」との返事。

    A自作・・・担当普及員は大層手先が不器用なので、自作は困難を極めるので、途中挫折。

    以上のことより、強電解水関連で知り合ったある代理店に相談した。

まず、ばらす。

  提案事項

   @斜線部の厚紙をカッターナイフで除去する。

   Aその厚紙を繰り返し使用するため、布テープ等で接合しておく。

   B容器の上部が見えるようにして、栓になっているところをこじ開ける。

   C薬剤を入れ、もとのようにきつく栓をする。

   DAの厚紙をかぶせて出来上がり

   E実行に移すのにかかる資材は、厚紙加工用に布テープ50cm、カッターナイフ1本のみ。

   

 考察

   このことによって

   @今まで自作していた液入り容器は横になったり、ひっくり返ったりすると、こぼれる。

   A容器の8割ぐらいしか入れられない。(運搬中に振動でこぼれてしまう)

   B容器に穴を開けなくて良い。

   以上の点が解消され、容器に満タンに自作溶液を満たせる。

   運搬中に特別な注意を払わなくて良い。

   C従来の動噴を使った2人組の防除作業より時間はかかるが1人でできる。

期待される効果

    使用者は、果樹園の農道、つまりガタガタ道を長距離移動するので、

本方式を採用することで、輸送中の荷姿を気にかけなくて良い。

対象農家夫妻はたいそう気に入り、さっそくやってみることとなった。

また、今までより容器の数を削減できる。ひいては環境保全型農業にもつながる。

   事前に農閑期に薬剤を調合しておくことが可能。

残された問題点

   @残念なことに、穴を開けていない容器が1つもなく、取りあえず新品を買わねばならない。

   A栓が非常に堅いので開閉時に怪我をしないこと。

   B厚紙の分離は上層部(使用中は下部)のみとする。側方部を除去すると作業中の容器の固定がうまくいかない。

   C本物件は、オリジナルの発想ではなく、メーカーが市販しているものの

使用方法を少し変えるだけであるので、JAやメーカー関係者の前で紹介できない。

すなわち一般に広く公開できない。

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