手形を発行するってことはビジネスでもやってない限りあんまり機会はないでしょうが、まぁ、領収書を切ることはあるんじゃないでしょうか。この時、金額欄は改竄を防ぐため、通常はチェックライターという…えっとあれは機械なのかな…を使って書き込みます。チェックライターがない場合、アラビア数字で書くと簡単に改竄できてしまうので、普通漢数字を使います。漢数字なんですが、「一・二・三」なんかはこれまた簡単に改竄できるので普通は「壱・弐・参」なんて書きますね。これを大字といいます。「一・二・三」は小字です。
では四以降の大字、知ってますか?「十・百・千・万」はけっこう知ってますな。「拾・陌・阡・萬」です。では「四・五・六・七・八・九」の大字はどうでしょう。まあ、あんまり改竄しやすそうではありませんが、ちゃんとあるんです。順に、「肆・伍・陸・漆・捌・玖」となっていて、なぜか七は他にもあり、「黍」の字をあてる場合もあります。
ですから例えば\41,365,782は“金肆阡壱陌参拾陸萬伍阡漆陌捌拾弐圓也”となるわけです。まるで珍走団の落書きですね。