さてさて、鬼門といえば、鬼のいる場所ですが、鬼の姿は「角を生やして虎縞パンツ」で描かれるのが一般的です。なぜ角なのか。そしてなぜ虎縞パンツなのか。
角を生やしているとなんとなく怖いし、虎をも倒すくらい強いってことだろう、というわけではありません。なぜなら「角=怖い」というのはもともと角が鬼を連想させるからです。昔の歌で「うちのかかぁにゃ角がある」ってのがありましたが、これは単に「うちの女房はおっかない」と言いたいのではなくて、「うちの女房は“鬼のように”おっかない」と言いたいわけです。
実は日本の鬼の姿は鬼門に由来するといわれています。鬼門=北東、十二支でいうところの「丑寅(うしとら)」の方角です。つまり、頭が牛で下が虎、牛の角に虎縞パンツ、というわけです。