羅生門 デジタル完全版
角川シネマ新宿 2008年12月
高校生くらいのころテレビ画面で見たとき、とにかく暗く、古ぼけた印象を受けた。しかしこのデジタル復刻版は、繊細な表情ひとつひとつまできれいに描出されており、その美しさに驚いた。
「羅生門」というのは語りの場であるだけで、内容は実質「藪の中」。タイトルとしてはインパクトのあるほうを選んだのかな?一応下人はでてきて、盗人は働くけども。
多襄丸:金沢を殺したのは自分。しかし女を巡って正々堂々と決闘をして殺したのだ。
真砂(金沢妻):金沢を殺したのは自分。盗賊に汚されたわが身を蔑まれたので錯乱の末、殺した。
金沢(夫):妻は盗賊に心魅かれ、その上、自分を殺すよう多襄丸に頼んだ。多襄丸はこの依頼に鼻白み、立ち去った。自分は自殺した。
目撃者(杣売り):女が男二人を戦わせた。
|