ケ=ヴィシュの勢力 ◇ | ||
ケ=ヴィシュの地下聖堂 ◇ケイオティックイモータルのクレリックたちは、神殿や教会などという建物をおおっぴらに建造したりはしない。 大抵はほかの施設に偽装されていたり、巧妙に隠されていたりする。 あるいは彼らは、それとは一目でわからない形でシンボルを奉り、 人々の目を欺きながら(欺くという行為自体がこれらのイモータルが推奨する行いである) 日々"布教活動"に勤しむ。 なぜなら、その信仰を公に禁じている国や地域があまりに多く、 彼らは見つけられ次第、告発され魔女裁判にかけられるためである。 だが、このナイニーアでは(恐ろしいことに!)、 ケ=ヴィシュなる悪の帝王の(他のに比べて)大きな聖堂がその地下に存在している。 忌むべき悪の宮殿は、確実に(しかしひっそりと)存在しているのである! 歴史 ◇ケ=ヴィシュのことを我々の諺で喩えるとすれば、「悪法も法なり」が最もふさわしい。 ケ=ヴィシュを信望する者の活動理念は、 自分たちに都合の良い法や秩序を構築し、 弱者から効率よく搾取するという一点に尽きる。 これは、差別の激しいナイニーアにとって、 避けては通れなかった必然的な暗部と言える。 その誕生の裏には、海賊移民たちがナイニーアに渡ってきてより後、 穏健派と急進派とに分裂し、先住民たちと協力する一派が現れた時代背景に端を発する。 穏健派というと、急進派と呼ばれる者たちに比べて先住民に対する態度が柔らかそうだが、 この場合は、必ずしも彼らが先住民たちにとって信頼に値する仲間であったというわけではない。 むしろ、彼らは効率的に先住民たちを支配し、 永続的に自分たちの奴隷として飼い慣らそうと企んでおり、 またそう考える者が遥かに多かった。 これはまさしくケ=ヴィシュ的な発想であり、 穏健派と呼ばれる者たちの中にはケ=ヴィシュの声を聞き、 そしてその信徒となった者が出たのは歴史的な必然とすら言えるのである。 |
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